今日最後の現地踏査を終え、夕張の現場が終了しました。とは言っても終わったのは現場だけ、まだ内業が山 程残っています。何処の業界でもそうでしょうが、ギリギリ以下まで人員を削減しているため、チョット仕事が重なると 若い社員達は、夜となく昼となく休み無く働らかされています。そんな姿を横目で見ていると、アルバイトだからと言 って、ハイさようならとはなかなか言えず、ズルズルと仕事を続けています。実を言えば、歯の治療もズルズルと続 いているのですが。
最後の日、夕張岳は雪雲の中でした。手前は夕張ダム、現在その前に新しいユーパロダムを作っています。
先週からの寒気で、ダム湖も結氷してしまいました。
最後の現地踏査は、こんな雪の中でした。雪が積もれば、笹藪が寝てしまうため自由に歩き回われる分だけ楽 ですが、やはり雪の中を歩くのは疲れます。いくら山歩きが趣味とは言え、二度と行きたくはないですな。アンモナ イトの化石探しなら良いですが。
雪山歩きの最後はこれ、定番の熊の足跡です。これはまだ若い小さな熊の様です。
明日から又三日ほど夕張の山へ籠もりますが、今度は天気がもちそうです。これはヒセコ連峰の目国内岳の頂 上ですが、自然の造形には人知を越えた物があります。別に人間が積み上げた訳でもないのに、自然にこんな物 が出来上がります。これも全て時間の成せる技ですね。一人の人間が思考を巡らし得る範囲は、過去に100年未 来に10年が限度でしょう。それに対して地球の年齢は46億年、宇宙の年齢は136億年と言います。一人の人間の 寿命は、ガンバッテ生きてもせいぜい80年、136億年を認識出来るのであれば、生きているこの一瞬は136億 年 / 80年分の価値が有るはずです。でもそんなシンドイ生き方はしたくないですな。
昨日夕張の山から帰ってきました。初日は雨は降るは、霰は降るは、雪はチラツクはでさんざんな目に遭いまし た。「土方殺すに刃物はいらぬ、雨の三日も降ればよい」と言いますが、我々の仕事は雨如きでは殺されません。 雨合羽を着込み、ヤケクソ気分で藪の中へ突入します。観察記録用の図面はビニールカバーで覆って携行するの ですが、どうしても濡れてグシャグシャに成ってしまいます。こうなってはお手上げです、本日の仕事はお終い。
この時期山の彩りはカラマツ林の紅葉のみ、広葉樹の葉は全て落ちてしまって森の中はスカスカですが、三時 過ぎに山を下りなければ足下が暗くなってしまいます。
山の上から眺めた夕張の山の風景。カラマツ以外はモノトーンの世界に成ってしまいました。
なんとなく、しめ縄を連想したのでパチリ。