人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

ひめゆりの塔から摩文仁の丘

2008年02月29日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

 沖縄南部へ行ったなら誰しも必ず寄る所、ひめゆりの塔と摩文仁の丘平和祈念公園。ひめゆりの塔は、完全に 観光地化している。摩文仁の丘は、広大なテーマパークと言った感じであった。両者共に平和祈念資料館が有り、 中には悲惨な戦争記録が多く展示されている。残念ながら写真撮影は禁止なので、ここではお見せ出来ない。ネ ットで一部公開されているので、そちらをどうぞ。

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 これが野戦病院地下壕入り口らしい。

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 摩文仁の丘全景、ギザギザの石碑に敵味方国籍を問わず、戦没者の名前が刻まれている。

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 資料館の前に展示されていたボロボロの魚雷、まさかこれが酸素魚雷では?

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 本当の九三式酸素魚雷はこちら。長さ9.0m  直径61cm  炸薬量780kg  射程30km

  炸薬量490kgでは射程40km  、以上 Wikipedia  より引用

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 テングバナ

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 ハナキリン

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 モンパノキ


沖縄の意味不明

2008年02月28日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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 沖縄の道を歩いていると、時々意味不明で理解に苦しむ物に出くわします。これ何でしょう???

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 知っている人は知っている、コーヒーショップの事です。沖縄ではオジーもオバーも耳英語を話します。ですから 「水」は完全に「ワラー」と言います。下手な文部省英語よりも通じるのではないでしょうか、アメリカ人には。

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 その筋の業界の方以外には興味が無いかもしれませんが、「完全自走式ボーリングマシン」。

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 本日の宿「ホーボーの宿ヤポネシア」、ヤポネシアは解るのですが、ホーボーって何だか聞くの忘れた。

 今日の支出  バス代 500円 宿泊費 5,000円 飲食費 2,890円 入館料 300円

          小計 8,690円 


喜屋武岬から荒崎へ

2008年02月27日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

 那覇市で一日ゴロゴロしていて、沖縄は今日で11日目になる。本日の宿は大度海岸に有る「ヤポネシア」、関 東地方から移住した若夫婦が経営する小ぎれいな宿である。那覇市から此処までは26kmも有るので、糸満市ま ではバスで移動する。

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 おなじみの喜屋武岬(から)の海岸風景。喜屋武岬は沖縄本島最南端という事に成っているが、本当の最南端 は奥に見える平たい荒崎で、ここから約500m程南に位置する。喜屋武岬は、地形的には岬でも何でもなく唯の 海岸であるが、灯台と平和の塔が有り観光客が車で乗り付ける事が出来るため、便宜的に「岬」としているのだろ う。私は「端っこ」が好きなため、何が何でも本当の最南端へ向かうのだ。

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 荒崎へは地図上では道は無いが、オフロードカーなら入っていける道が付いている(ダテに那覇でゴロゴロして いた訳ではないのだ、調査済み)。これが本当の沖縄本島最南端の荒崎です。見事な海食台(波食台・ベンチ)が発 達している。

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 荒崎から見た喜屋武岬方面、さて問題はこの大きな岩です。地元では「カサカンジャー(笠岩?)」と呼ばれる長 さ4.0m程厚さ1.5m程の岩塊。

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 近くで見ればこんな感じです。常識で考えれば、これは宮古八重山諸島でよく見られる津波石(大津波によって 打ち上げられた岩塊)なんですが、沖縄本島に大津波の記録は無いし、他に津波石も有りません。そこでネットで 調べまくりました。有るところには有るものですね、琉球大学の河名俊男氏の小論に「歴史書の『球陽』によると、 1832年の台風の高波によって打ち上げられた」と記載されていました。

 笑ってしまうのは、「ムー」というオカルト雑誌知っていますか、そこには「このドルメンは、中国からの来訪者が 残した墳墓跡か?」なんて書いてありました。まあオカルト雑誌なんだから、どうでもいいんだが。

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 近くについ最近剥がされ転がった岩塊が有りました、此処は海岸線から数十m入った標高10m付近、何時の台 風によるものだろう。沖縄の台風はハンパじゃないと聞いていたが、・・・実感!

 もう一度最初の写真に戻って見て下さい。あの岬が全て高波に飲み込まれてしまう光景なんて想像出来ます か、でも一度是非見てみたいものだ。

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 今日の花の写真は、何時でも何処でも咲いている ムラサキカタバミ です。


海軍司令部壕跡

2008年02月26日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

 那覇空港の東約2.5km程の所、標高68mの小高い丘の上に有ります。当時そのままの状態で保存してあると 言うことなので、これは行って見ない訳にはゆきません。沖縄戦については、此処で私がとやかく言うまでもなく、皆 さんご存じの事と思いますが、詳しく知りたい方はWikipediaで検索して下さいね。

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 これは壕内の見取り図です。

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 中の通路はこんな感じ。急ごしらえで、決して立派な造りとは言えません。

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 ツルハシとスコップを使って人力で掘ったとの事ですが、掘り跡が残っていました。新第三紀鮮新世の島尻層群 の泥岩を主とする軟岩ですから、人力でも掘れたのでしょう。

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 司令官室、昭和20年6月13日 海軍司令官 太田 実 少将が此処で自決した。

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 これが有名な太田少将最後の電文の現代文訳です。

 動画サイトに島歌が有りました。この方が実感が湧くでしょう。「島歌」をクリックして見て下さい。


いちど那覇へ帰ります

2008年02月25日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

 結局歩いたのは、那覇空港から万座毛の手前までの40km余りだけ、後はバスとレンタカーでの物見遊山の旅 でした。奥集落から名護市までは車で一時間10分、名護市から那覇バスターミナルまで路線バスで二時間、あっ と言う間に那覇市へ帰る。後半の南部は絶対に歩くぞ!!!!。

 那覇市内は特に面白い事も無いが、二三写真でも。

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 定番の牧志公設市場の魚屋、巨大なシャコガイとゾウリエビ

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 ハリセンボン(アバサー)と原色の魚たち

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 夜の国際通り、一月だと言うのに修学旅行の高校生がゾロゾロ歩いている

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 桜坂界隈の飲屋街、終戦後最も早くから人が住み始めた所とか、昔懐かしい雰囲気

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 那覇市の高台から慶良間諸島がすぐ目の前に見える、海の色が最も美しい所らしい、そのうち行くぞ

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 カエンカズラがモノレールの支柱を占領している


今日のお宿は「海山木」

2008年02月24日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

 奥集落の民宿「海山木(みやぎ)」は、泡盛をグビグビやりながら駄洒落を吹きまくるオヤジ(宿のご主人)が居 る事で有名である。噂に違わずコップ片手に駄洒落独演会を開いてくれた。今日の宿泊客は、今まで最多の6人も 居た。中には一週間此処に宿泊する常連らしい親子連れも居たが、確かに長居したくなる様な雰囲気の宿であ る。奥さんと二人で作る食事もなかなかの物、おすすめの宿その1。

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 厨房兼食事所の茅葺きの建物。

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 食事所の囲炉裏、ここで泡盛飲みながらワイワイと夕食。座る場所を間違えると、メチャクチャ煙たい。

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 宿の看板ネコ、夜中客の布団に勝手に潜り込んできたそうです。

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 部屋で荷物を片づけていたら、膝の上に上がり座り込んでしまった。なかなかのヤツである。

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 ウコンラッパバナ なす科 熱帯アメリカ原産

 20cm程もある蕾の状態の花が落ちていた。大きさ・重さ・堅さはマラカス状態。

 本日の支出  宿泊費 6,000円  飲食費  1,400円  小計  7,400円

 


奥集落

2008年02月23日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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 本当は此処まで120kmを歩いて来る予定でした。体力と計画性の無さに、我ながらウンザリ。でも、これで良い のだ、無計画という計画の元に、行き当たりばっ旅が私の旅の信条なのだ。

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 これが奥集落の全て、歴史は古いが昔は船でしか来れなかったそうです。

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 築100年以上の古民家が廃屋となっているのが数軒有り、もったいないな、何かに利用出来ないか。

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 ケラマツツジ

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 コバノセンナ

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 サイハイデイゴ


エゴノキ

2008年02月22日 | 今日の雑感雑記

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 先日の白い木の花「なんでしょか?」に、環さんがコメントで「エゴノキ」ではないかと教えてくれました。真冬に 咲く花ですから、一生懸命沖縄の植物図鑑を調べていました。指摘を受け「北海道 樹木図鑑」を調べたら、日本・沖 縄・朝鮮、本道は南部に分布する。道南の山裾に生える落葉樹、開花時期は6月から7月と有りました。

 何処かで見たことが有ると、頭の片隅に残っていたのですが、函館に住んでいた時見ていたのですね。歳は取 りたくないものですね、頭がボケの花です。北海道では初夏に咲く花でも、亜熱帯の沖縄では一月に咲く、考えてみ れば当然かも知れません、これからは季節の先入観にとらわれず観察する様にしなければ。・・・教訓その1。

 英語名が Japanese  snowbell   とは、イメージがピッタシの花です。


今日のお宿は「やんばるくいな荘」

2008年02月21日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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はて?沖縄へ来てから今日で何日目かな、早くも一週間経てしまった。今日の宿は国頭村辺土名に有る民宿 「やんばるくいな荘」です。

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食事所は三角屋根の山小屋風建物。

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中は囲炉裏が切って有って、こんな雰囲気です。今日は珍しく宿泊客が私以外に三名。一人は那覇から仕事で 来ていたお兄さん。もう一人は東京から来ていた三十才前後のお姉さん。三人目は同じく東京から来た初老のオジ サン。お兄さんは元々ウチナンチュー(沖縄人)、お姉さんは「東京になじめなくて、移住しようかと思って様子を見 に来たの」、私は「冬期間半年ほど沖縄で過ごしたいなぁ~」、city boy風のオジサンは「夏三ヶ月北海道、冬三ヶ 月沖縄、残りの半年東京が良い」との事であった。人それぞれですな。それにしても、沖縄人気はまだまだ衰えて いない様で。

今日は、花ではないが沖縄を象徴する植物を。

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シマトウガラシ(島唐辛子) ご存じこれを泡盛に漬け込んだのがコーレーグース、沖縄そばには欠かせない香辛 料、地元の人は、刺身醤油にも入れるそうです。

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ヒハツモドキ 別名ピィヤーシ又はピパーツ、乾燥し炒って粉にしたものを色々な料理の香辛料・調味料として用 いる。食べたこと無いが、コショウ科の植物と言うから同じ様な味がするのだろう。

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キンチョウ 南アフリカ原産のべんけいそう科、古い石垣や屋根瓦の上にモジャモジャ生えている。何の役にも立 たない雑草だが、これを見ると「ああっ、沖縄に来たな」と言う実感がわく。

本日の支出  宿泊費 4,500円  飲食費 2,770円  小計 7,270円


沖縄は真冬でも花盛り

2008年02月20日 | 島旅:沖縄本島・端から端へ

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本島北部の東海岸に有る安田ヶ島(あだがしま)、標高28mの無人島です。こんな島に小屋建てて、ロビンソン・ クルーソーの真似事でもして暮らしたいなぁ~、なんて考えたりもしたのですが数日後南部の喜屋武岬へ行った時、 沖縄の台風はハンパじゃないと思い知らされ、以後そんな恐ろしい事は考えない様にしました。

一月中旬だというのに、さすがは亜熱帯の島色々な花が咲いていました。

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イソギク 万座毛のコウライシバの中にポツンと咲いていました。

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ベニイモの花、芋は完全に紫色なのになぜかベニイモ、今が花盛りでした。

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ホコバテイキンザクラ テイキンザクラと同じ花だが、葉が鉾の形をしている。

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フエンチヂ岳(390m)へ向かう林道脇の樹木に咲いていた花、とっても良い香りがする。ポピュラーな花だと思うの だが、手元の図鑑を調べても載っていない。なんだろう?