ここ数日は冬を目の前にして、何ともハッキリしない天気が続いています。
本当は新雪の山へ行きたいのですが、山頂に掛かる黒い雲を見れば
何となく行きそびれてしまいます。
暇を持て余す時は読書しかありません。そこで前から気に成っていた「つげ義春」です。
旅を生き甲斐とする者にとっては、この二冊はバイブルみたいな物です(???)
「何処でもいい、何処でもいい、この世界の外でありさえすれば」ボードレールの言葉。
明日からはソファーに寝ころんで、つげ義春ワールドに旅します。
つげ義春の倒錯した世界に憧れる「ぼく」はやはり倒錯した人間なのでしょうか?
昨年一月に三泊四日した北海道河東郡鹿追町の山の中に有る菅野温泉です。
ちょっぴりと、つげ義春ワールドに浸る事が出来ました。
今日も雨が降ったり止んだりと、朝から肌寒い一日でした。
先日近所の散歩で見掛けたアブラナ科エゾスズシロ(だと思う?)です。
エゾスズシロは、開花時期6月から10月で海岸そばの砂地に生える植物です。
私の家は標高25m程の星置川扇状地の上に有りますが、一歩海側へ行けば
標高5m程の平坦地で、砂地の中にスイカ畑が広がっています。
この砂地は、約6000年前の縄文海進時の海岸で、紅葉山砂丘と言います。
したがって、海岸の砂地に生えるエゾスズシロが有っても不思議は無いと思うのですが。
一方これは、西表島の南風見田の浜で撮ったハマダイコンの花です。
北の端と南の端でも、同じダイコンの仲間ですから、同じ様な花です。当たり前か。
昨今はやりのエコロジー、環境に優しい生活をしましょう、なんてキャンペーンは
その中味、何かウソっぽくて嫌だな。
「環境に優しいマンションライフ」なんてCMが有ったが、そんなもの「ケッ!」である。
電気・ガス・上下水道使い放題、そのマンション建てるためにどれだけの資源を
使ったか、都市生活とは資源を消費するだけで再生はしない。
本当に環境に優しい生活をしようと思ったら、縄文時代に戻るべきです。
とは言っても
こんな竪穴式住居に住んだり
こんな食生活をしなさいとは言いません。
自然と共生していた縄文時代の精神世界を、少しでも取り戻してほしいのです。
食料の三分の一を廃棄するなんて生活は出来なくなるはずです。
今更「縄文時代の精神世界なんて何処に有るんじゃ」と言われそうですが
世界各国のいわゆる「先住民族」には、綿々として受け継がれています。
この件に関しては、もう少し突っ込んだ考察が必要ですが、今日の所は
酔っぱらいの戯言として置きます。アレェ~本当にヨッパラテきた!。今日はネル。
白く光っている点々が植生の付いている所です。
上へ上へと勢力圏を広げようとする植物と、斜面崩落とのせめぎ合いのラインが見て取れます。
噴気の有る所は、岩盤がもろく成っているため崩壊土砂が多く、植生ラインが下がっている。
ガリー浸食部や登山道(右下)にも植生が入り込めません。
最先端のパイオニア植物は何なんでしょう、地衣類でしょうか、登って見てみたい。
西山の南斜面です。窪地に成って風の当たらないガリー浸食部に植生が集中しています。
斜面がかなり安定して来ている事を示しています。
植生の無いガリーが数条見えますが、ここはまだ崩壊が進んでいる所です。
活動が活発なA火口の周辺には植生が分布していません。
東山にもガリーに沿った筋状の植生分布が見られます。
羊蹄山と尻別岳です。ニセコ連峰は羊蹄山の陰になります。
樽前山から羊蹄山までは50kmありますが、この間の地形は、見かけ上平坦に見えます。
まるで隆起準平原の様で、接峰面図を書いたら真っ平らに成りそうです。
地質は、中新世の火山砕屑岩類と更新世の火砕流・溶岩類です。
昨日は天気が良かったので、樽前山の溶岩ドームを見に行く。
樽前山の溶岩ドームは、1909年の噴火で形成されたもので、直径450m、火口原からの比高130m、
標高1042mです。外輪山の東山は1024m、西山は995mです。
現在は外輪山の登山道以外は立ち入り禁止となっています。
外輪山の南側から見た溶岩ドーム、右端が最も活動が活発なA火口です。
西山から見た溶岩ドームの全景、右側がA火口の噴気。
A火口です、昔は立ち入り禁止とは成っておらず「ヘェ~、すごいなぁ」
なんて言いながら覗き込んでいたものですが。
ドーム西斜面からの噴気です、特に火口は無く亀裂から吹き出している。
東斜面に生じた亀裂の内部。
昨日はドーム全体から水蒸気が上がっていた。
頂上付近や左端にポヤポヤ白く見えるのが水蒸気です。
明日は、赤外線で見た樽前山の植生分布・他です。