今朝まで降り続いていた雨が上がった、今日は山へ行こう。
手稲山の頂上、旧ロープウェイ駅の隣にハイマツの木が生えている。
取って付けた様な生え方をしているので、駅周辺を整備したとき植えたものかも知れない。
ハイマツの雌花と昨年結実した球果、
ハイマツのマツボックリは一冬越してから成熟し種となる。
ハイマツの雄花、これから盛大に花粉を飛ばす。
6月下旬、ハイマツの雌花と雄花と球果。
手稲山南斜面、平和の滝コースガレ場のハイマツ、これが本来の生え方。
今年もヤマブキショウマ(山吹升麻)が咲き始めた。
ヤマブキショウマはバラ科、似た様な植物にトリアシショウマ(鳥脚升麻)がある、
こちらはユキノシタ科で一ヶ月ほど遅れて開花する。
遠目には姿形が似ているので区別がつかない。
上の細長い葉がバラ科のヤマブキショウマ、下の丸味を帯びた葉がトリアシショウマです。
キク科センボンヤリの秋の閉鎖花の写真が有ったはず・・・と思っていたが。
探してみたらこれのことだった、2014年9月に撮ったカヤツリグサ科タマガヤツリ。
6年もたつと記憶が薄れ、朧げなイメージだけが頭の中に残っていた。
木の葉の緑が濃くなって、木の間越しに射し込む陽の光も強くなった初夏の森の中。
アカバナ科エゾアカバナ(蝦夷赤花)、雌蕊の先が四裂しているのが特徴。
他のアカバナの雌蕊は太く丸くなっている。
花が赤いからアカバナではない、秋になると葉も茎も赤く紅葉するからアカバナ。
ゴマノハグサ科オオイヌノフグリ、早春から初秋まで咲き続ける息の長い花。
春先にこの花を見ると嬉しくなるが、
今頃は「えっ、まだ咲いていたの」記念に一枚撮ってきた。
バラ科エゾイチゴ(蝦夷苺)、別名カラフトイチゴ、
北極圏の短い夏に野に出ていちご摘みてえのはこれかな。
木漏れ日の当たるハクサンチドリ、
日の当たらない所で育つと草丈がヒョロっとして花数が少ない。
ケシ科クサノオウ(草の黄)、生育場所は山地の日向、
ハナアブのお客さんが来ていた、1/500秒でも羽の動きが写らない。
小さな花のマイズルソウ、日陰と日の当たる白い花のコントラストを生かして撮ってみた。
秋になると真っ赤で透きとおった実がなる、その時また撮りに行こう。
山の上の方で咲いていても谷空木、山に住む人は仙人、谷に住む人は俗人。
山の上の方へ咲き進むベニバナイチヤクソウ、仙人の薬草。
○○ムグラと名の付く植物は沢山あるが、北海道に分布するエゾノヨツバムグラ。
日本全国に分布するヨツバムグラよりも小形で葉が丸い。
花弁の赤いキク科センボンヤリ、裏山では数が少ない。
綿毛の付いた秋の閉鎖花も何処かで見た記憶が有るが、後で写真を探してみよう。
この道を下ってゆけばワラビが沢山生えている所がある。
道の両側にもポツポツと生えている、お婆さんが大きな袋持って下っていった。
見たら結構採れている、年寄りのワラビ採り散歩道だ。
六月下旬にもなると大きくなりすぎたが、食べごろもまだ有る。
ワラビは繁殖力の強い植物だ、採っても採ってもどんどん伸びてくる。
少しだけ採ってきた、どうしよう。
油揚げと煮込んで下味を付け、山菜蕎麦とした、これは正解美味だった。
オオバタケシマランの小さな花、今回はジックリと撮ってみた。
小さいながらユリ科の花、花弁は六枚である。
中央に雌蕊、花弁の付け根に雄蕊が六個付いている。
雌蕊の付け根の緑色の膨らみ、これが秋になると赤い実となる。
昨日の手稲山頂上は、午前中は雲に覆われていたのだが。
登るにつれ雲も晴れ、親子ずれなんかも多く、絶好の行楽日和。
頂上に着いたら青空に巻雲、風涼しく最高の天気となった。
下山する頃には日傘が掛かり下り坂、昨日の部分日食は見られず。
林間の薄暗い所で、ヒョロヒョロとした小さな花を見つけた。
これはテングクワガタではないだろうか。
5月中旬の日の当たる所ではこんな姿していたのに。
という訳で、昨日は山でオニギリ食って帰ってきた。
今朝は数日ぶりに日の目を見た、今日は裏山へでも行ってこようか。
しばらく出歩いていなかったので写真ネタが無くなった。
在庫の中から小さな花の写真を集めてみた。
バラ科ヒメヘビイチゴ(姫蛇苺)、花の大きさは1.0cmぐらい。
ムラサキ科ノハラムラサキ(野原紫)、花の大きさは3.0mmほど。
花の色形はワスレナグサそっくりだが、相当毛深いのが特徴。
これでもかというぐらい小さな花、セリ科オオチドメ(大血止)。
これはまだ蕾の状態、この花の集まりで2.0mmぐらい。
午前二時、いわゆる丑三つ刻、霧雨降る夜の街、
年寄りは丑三つ刻と言えども目が覚めるのだ(トイレタイム)。
西日本の方は梅雨前線の大雨で大変らしいが、
北海道も天気が良くない、蝦夷梅雨というやつか。
天気が悪くて山へは行けないが、近所の公園で今時咲いている花なんぞを。
マメ科ニセアカシア(ハリエンジュ)これがややこしいのだ。
ニセアカシア ≠ アカシア ≠ ミモザ ということらしい。
それぞれ別の植物なのだが、なぜか混同して用いられている。
バラ科ノバラ(野薔薇)またはノイバラ(野茨)
イバラとは棘の有る植物の総称「イバラ(茨・棘・荊)の道」と言う。
ニシキギ科ヒロハツリバナ(広葉吊花)
花序が長く垂れ下がっていることが名前の由来とか。
緑色の花は特に珍しくはないが、極めつけは・・・・・。
小笠原と八重山諸島に分布するマメ科のワニグチモダマ(鰐口藻玉)。