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人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

植物図鑑-89 レンプクソウ

2025年05月10日 | 野の花山の花

レンプクソウ科レンプクソウ(連福草)、かってはレンプクソウ科の一属一種とされていたが、

DNA解析にもとずくAPG分類ではガマズミ科に分類されている。

 

ちょうどこの時期、他の植物が大きくなっていない草地に生える弱々しい草です。

上向きの花弁が四枚の一花と横向きの花弁が五枚の四花を付けるので別名ゴリンバナ。

 

ミヤマガマズミの赤い実、レンプクソウがこれと同じ仲間だなんて?

これに比べれば、ある日宇宙人がやってきても、頭が二つに手が三本、足が四本有っても

「地球人にそっくりですな」と言ってしまいそうだ。


植物図鑑-88 キンポウゲ

2025年05月09日 | 野の花山の花

キンポウゲ科キンポウゲ(金鳳花)別名ウマノアシガタ、花弁の独特の金属光沢が特徴。

この植物は変種が多く、〇〇キンポウゲと名の付くものは数種類有る。

生育環境からすれば、これは本州中部から北海道にかけて分布するミヤマキンポウゲかもしれない。

六月下旬札幌近郊の山で、この花が咲き始めると山は夏山となる。

 


植物図鑑-86 ヒトリシズカ

2025年05月06日 | 野の花山の花

センリョウ科ヒトリシズカ(一人静)、これも春一番の山野草、日本全国に分布する。

静御前の舞姿をイメージして付けられた名前とか、そう言われればそう見えなくもない。

 

ヒトリシズカの花です、花弁は有りません、白い糸状のものは雄蕊、根元の黄色いのが花粉です。

口を開いた小さな緑色の壺状のものが雌蕊です。


植物図鑑-85 ギンリョウソウ

2025年05月05日 | 野の花山の花

ツツジ科ギンリョウソウ(銀竜草)、古い体系ではイチヤクソウ科に分類されていた腐生植物。

薄暗い林床ではオバケの様に見えるので、別名ユウレイタケ、キノコの仲間と思われていたのか。

それにしてもDNA解析による分類ではこれがツツジ科とは、進化の途上どこで別れたのか。

それに比べれば人間と猿との違いなんて、毛が三本多いか少ないかの違いでしかない。


植物図鑑-84 エゾエンゴサク

2025年04月28日 | 野の花山の花

ケシ科エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)、中国から輸入された漢方薬名「延胡索」がそのまま名前となった。

太田漢方胃腸薬にも配合されているそうだから、意外と身近な植物です。

 

北海道から本州中部に分布する、キバナノアマナなどと混在して咲く春一番の山野草です。

 

ケシ科の花です、この花の近くに寄ると甘い蜜の香りが漂う。

花の色は多様で、むらさき・あお・ピンクまれに白花もある。

この植物の塊茎をアイヌ語で「トマ」と言い、乾燥させて保存食とした、このトマが延胡索です。

春先全草が食用になる山菜です、癖のない味でなんの料理にも合う、お浸しがおすすめです。

 


植物図鑑-83 マイズルソウ

2025年04月25日 | 野の花山の花

4月23日午前3時40分、月齢25.0の下弦の月です、わずかに明るくなった東の空に明けの明星が輝いていた。

本当に月日の経つのは早いもので、この歳になると一年なんかあっと言う間に過ぎてしまう、次のあっと言う間は無いかも。

夜中トイレに起きたとき、カメラと三脚をゴソゴソと取り出して撮った、ベランダの戸を開け放していても寒くなかった。

 

ユリ科マイズルソウ(舞鶴草)、葉の様子が鶴が羽を広げたように見えることから。

日本全国の山地に分布する、六月上旬に裏山で撮った。

 

秋になり冬が近づくと、実が赤く透き通てきます、また一年が過ぎてしまう。


植物図鑑-82 ヒトフサニワゼキショウ

2025年04月21日 | 野の花山の花

アヤメ科ヒトフサニワゼキショウ(一房庭石菖)、北アメリカ原産の帰化植物。

毎年六月下旬に同じ場所で花を咲かせる、この花が咲くと山は春山から夏山へと変わる。

一か所から房になって(束になって)株立ちするので一房の名がある。

 

本州以南に分布するニワゼキショウは、淡いピンク色からまれに黄色のものが多いが、

道内に分布するヒトフサニワゼキショウは濃い青紫色をしている、ルリニワゼキショウと同じ種類か。