人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

町並みの変遷

2006年01月30日 | 写真

Gennzai 25nenn

 25年前の函館ハリストス教会(通称ガンガン寺)周辺と、現在の写真です。両方とも函館 山山頂から撮ったものです。四半世紀の間に、変わった物と変わらない物が良く解りま す。この周辺の高層マンションは、バブル期に建てたものが多いです。古い町並みの景 観を損ねる、として反対も多かったのですが。昔は教会周辺に樹木が無かったのです ね。ハリストス教会の右側に有る聖ヨハネ教会の建物が新しくなっています。カトリック元 町教会と東本願寺函館別院の建物は昔のままです。

 25年の歳月は、町並みだけでなく写真のネガも相当に劣化させています。現在フイルム スキャナでJPG化していますが、写真ソフトでは修復不可のものも多く有ります。


寂しい話ではありますが

2006年01月29日 | 今日の雑感雑記

Camera  本日の新聞に「ニコンとコニカミノルタがフイルムカメラ事業からの縮小・撤退を表明し た」との記事が載っていました。時代の流れとは言え、かってのカメラ小僧としては寂しい 話です。と言いつつも、ここ二~三年はデジカメばかりで、フイルムカメラには手も触れて いませんでした。押入の中に放り込んであった古いカメラを取り出して、床に並べてみたら こんなに有りました。いつの間にか26台にもなってしまいました。この内半数は、故障・破 損・水銀電池の製造中止などで使用できません。カタログ等で調べたら、前列右から次の 通り。

1.VEST POCKET KODAK MODEL B 時代不明 番号不明

2.M I NOX  B 時代不明 番号不明

3.LEICA Ⅲf (前期型) 610584

4.CANONET  QL  19  1965年  535122

5.FUJICA  V2  1964年  189070

6.CANONET  1961年  517112

7.MINOLTA  MAC-DUAL   80201165

8.KONICA  C35    134168

9.PENTAX  ZOOM  280-P   5924427

10.FUJICA  HD-1   9081268

11.KONICA  現場監督 DD   1549203

12.OLYMPUS  XA   0205059

13.KONICA  BIG MINI   1631186

14.OLYMPUS  PEN-D  1962年   173609

15.OLYMPUS  PEN-EE  1961年   618448

16.OLYMPUS  PEN-D3  1964年  407710

17.FUJI  TW-3   8032801

18.OLYMPUS  PEN-F   1963年  188425

19.OLYMPUS  PEN-FT  1966年   278668

20.FUJICA400  POCKET   1978年  5553449

21.PENTAX  ME SUPER   2780154

22.PENTAX  SPOTMATIC   1964年  3973515

23.PENTAX  SPOTMATIC   1964年    2766762

24.PENTAX  MZ-3   4115746

25.NIKON  F70   2255363

26.MAMIYA  645   L134910

以上の内、1,2,3はクラシックカメラとして、24、25、26は現役で使用出来るカメラです が、あとはゴミみたいな物だがいずれフイルムカメラ自体がこの世から無くなってしまうの であれば、捨てないで取っておきたいと思っています。

 


函館裏夜景

2006年01月28日 | 写真

Urayakei

 函館の夜景は、世界三大夜景の一つ?と言われていますが、函館山山頂からの眺望 の事です。函館市の背後には、標高1000mの横津岳が有り、ここから見た夜景を裏夜景 と言います。函館新道の大川出口で降り、次の信号を右折しそのまま進めば横津岳で す。ただし冬期間は通行止めです。


失われつつ有る風景

2006年01月26日 | 今日の雑感雑記

Usinawaretafuukei

 これこそ日本の原風景であるが、人は住んでいない。担い手の高齢化、若者の流出、 中央で集めた税金を地方へバラマク余力の無くなった政府、安い農産物の輸入、原因は 色々有ろうが生活の基盤とは成らなくなった風景。退職金と年金を貰って、そこそこの預 貯金の有る貴方、此処に写っている範囲の土地を500万円で買いませんか、と言われた らどうします?退職後田舎暮らしに憧れていた貴方なら、すぐに買うでしょう。でもダメで す。農地法の縛りが有って、個人や企業は買えません。ただただ耕作放棄地として、雑草 に埋もれるのを待つだけなのです。もったいない話です。


写真のウソ

2006年01月25日 | 写真

Komagatake

 1950年代のヒマラヤ○○○○峰7563mへの無酸素登山の写真です。と言うのは真っ赤 なウソ。北海道駒ヶ岳標高1131mへの春山登山の写真です。でも、登山経験や知識の無 い人は、そう言われれば信じてしまいますよね。ウソである証拠①七千メートル級の登山 がこんな軽装で出来るか②画面下方の雪の踏み跡が腐れ雪③ピーク岩峰までの距離感 が無い。見る人が見れば、この程度は指摘出来ると思います。

 では、ホリエモンのウソは見抜けなかったのでしょうか。複雑な企業会計の知識と情報 に接する事の出来ない一般投資家には無理でしょう。でも同じ業界に居る人はどうでしょ う。解っていたと思います、不自然なものは具体的証拠が無くてもピンとくるものです。結 局バカを見たのは一般投資家だけ、と言うことかな?


石狩浜

2006年01月24日 | 写真

Isikaritoudai

 石狩川の河口周辺に広がる石狩浜は、札幌市中心部から車で一時間弱の所に有りま す。北西方向は日本海で街の明かりが有りません。沈む夕日と星空を眺めるには、絶好 の場所です。反対側の南東方向は、札幌市街地で真昼のように明るいです。月と北斗七 星、石狩灯台を画面に納めるため、16mmの超広角レンズを使用しました。右端に淡く人 工衛星が写っています。画面所々にモヤモヤしたものが写っていますがスキャンした時の ゴミです、念のため。

 


闇と明かり

2006年01月23日 | 今日の雑感雑記

Moontennto

 人里離れた山中に、テントを張って夜を迎えると、辺りは全くの暗闇に成ります。鼻を摘 まれても解らない程の暗闇と言いますが、闇が体にまとわりつく様な、何か質量を持った 存在が周辺に充満しているような感じがします。幽霊や物の怪などは、全く信じていない 私ですが、こんな時はさすがにあまり良い感じはしません。背後の闇でパキッと枯れ枝の 折れる音がしたり、木々の枝がザワザワとざわめいたりしたりすれば、背筋を冷たいもの が走ります。少なくとも半径10km以内には、自分以外人間は一人も居ないとなればなおさ らです。

 こんな時テントの明かりや小さなたき火の火が、いかに安心感を与えるか実感します。 人間のDNAには、原始の記憶が残っていると言われますが(そんなことあり得ないが)そ う言われれば、そんな気もしてきます。夜も更けて、山の端からおぼろ月が上がってきた りすれば、一転して大自然の懐に抱かれているような安堵感を覚えます。何するでもなく たき火の前に座って月を眺めていれば、全く何も考えていない一時を過ごせます。

 若者が自分探しの旅に出る定番は、アジアの人混みの中の様ですが、一人テントを担 いで二三日山に籠もった方が効果的かも知れませんよ。真の暗闇の中で見えるのは、自 分の心だけですから。


耐震強度偽装事件の背景

2006年01月21日 | 今日の雑感雑記

Tannpopo

 連日報道されている耐震強度偽装事件は、なぜこんな事件が起こったのか、原因は 多々有ると思うが、「技術」を取り巻く社会的制度面から考えてみました。建築設計の業務 は、一級建築士が行う事に成っているが、一級建築士事務所の看板を上げているのは 大抵「意匠設計」すなわち建築デザインを専門とする一級建築士です。ここが元請けとな って「構造設計」と「設備設計」を下請けに出すのです。したがって、構造設計士と設備設 計士の名前は表に出る事は無く、さらに業務費のかなりの部分を元請けの建築事務所に ピンハネされているのです。「意匠設計」「構造設計」「設備設計」を一括受注すれば、元 請けには「濡れ手に粟」の金額が転がり込んでくるのです。

 先日の国会参考人質疑を聞いていれば、元請けの一級建築士は構造に関しては、全く の素人であることがよく分かると思います。同じ資格を持つ「構造設計士」と「設備設計 士」には、責務の内容に見合う社会的地位と報酬が与えられていないのです。ここに技術 者としてのモラルハザードが生ずる一因が有ると考えられます。

 一級建築士の資格は、「意匠設計士」「構造設計士」「設備設計士」それぞれ別の資格と すべきです。さらに、三業務一括発注の禁止と業務の主要部分を下請けに出すことの禁 止です。同時に一級建築士の責務に対する罰則の強化、社会的地位の向上、妥当な報 酬を制度化しなければ成りません。この様に言うと、規制緩和や自由競争の原則に反す ると思われるかも知れませんが、長い目で見れば安全で安心できる社会を構築するため には、この方がローコストと成るはずです。

 昔から日本の社会は、情報や技術に対する評価が低すぎます。青色発光ダイオード騒 動などはその典型です。いまでこそあまり使われなくなった言葉ですが(意識して使ってな い)現場の技術者はブルーカラー、総務・営業などはホワイトカラーと言います。まさに差 別用語ですが、内実的にはいまでも厳然として存在する実態です。両者は車の両輪で、 どちらが欠けても社会は機能しません。それにしても、技術者にとっての春はまだまだ先 ことに成りそうです。


雪が降ります雪が降る

2006年01月19日 | 写真

Yukinoyoru

 今年は全国的に雪。降っても降っても降り止まず、雪・・・雪・・・また雪です。シベリアで は-66°とか、信じられない。日本の豪雪などは、まだまだ可愛いと思えてくる。こうなると 四季の有る気候帯も良かれ悪しかれだ。年中豪雪とか、酷寒酷暑であれば、其れなりの 備えも出来ようものを、夏は35°の酷暑で冬は豪雪では、生活の軸足をどちらに置いた ら良いのか?でも、それ故に美しい自然の有る国土なのですが。


都会のオリオン座

2006年01月16日 | 今日の雑感雑記

Orion

 札幌の街中でも、空気が澄んでいればこの程度には写ります。データは記憶していませ んが、ISO100でF2.8の30秒程度だったと思います。赤いオリオン大星雲が微かに写って います。天の川なんて、ここ何年も見たことがありません。年を取ったせいで、目が悪くな った事も有りますが、それだけ世の中が明るくなったと考えられます。こんな意味での明る い世の中なんて、本当はほしくない。今では、天の川が見えることが地域の観光資源にも 成ってます。街の明かりが無い、人家が無い、人が住んで居ない、市街地から遠く離れて いる、よーするに田舎。

 夜の地球の衛星写真を見たことが有ると思います。中国と韓国に挟まれた、北朝鮮だ けが真っ暗に写っています。いかに電力事情が悪いか、一目瞭然です。でもピョンヤンの 街中で天の川が見えるかも知れません。国民にとっては、見たくない天の川でしょうが。

 星の数と生活の利便性は反比例。豊かさを追い求めた結果失ったもの、星の数と天の 川、足下の豊かな自然だけではないようです。