人外花境

暇人の何でも自然観察日記

主に野歩き山歩き.たまに旅歩きの写真ブログ

今時の森の中では

2017年05月31日 | 野の花山の花


5月も末になると晩春と言うか初夏と言うか、緑一色の世界に青い空、いい季節になりました。



あの小さかった蕗の薹もこんな姿に。



森の中に入って今時咲いている草花を探してみる。



小さな沢の斜面を埋め尽くすシラネアオイの群落。



水の流れる沢の中にはエゾノリュウキンカ、その上にサンカヨウとシラネアオイ。



足元の草むらの中には小さなコミヤマカタバミの花が。



小ぶりだがツバメオモトも咲きだした。



新緑の若葉にピンク色の花が映えるムラサキヤシオ。



森のはずれの草原ではオオアマドコロの蕾がふくらんできた。



半年もしないうちにこの若葉も紅葉となる、北国の夏は短い。

小笠原の植物・動物いろいろ

2017年05月27日 | 野の花山の花


24時間船に揺られてたどり着いたさきには、こんな風景が待っている。
足元や頭上の草木を眺めながら、ゆっくりと峠道を登ってゆく。



海岸にはモモタマナの林があり、ちょうど花の咲く季節だった。



ミニチュアサイズのネムノキに小さな花が一つだけ咲いていた。



ピンク色の豆の花デリス、絡み付いた木々を覆い尽くさんばかりに咲き誇る。



タイワンレンギョウの花と実、亜熱帯では花期と結実期の区別がはっきりしない。



ジュズサンゴ(数珠珊瑚)、名前のとおり赤珊瑚の数珠みたいな実がなる。



小笠原には花の赤いルリハコベの変異種が移入されたため、アカバナルリハコベのみが分布する。



高さ数mにもなるアオノリュウゼツランの花茎、花はまだ蕾だった。



カメラ目線でこちらを見ているグリーンアノールトカゲ。



甲羅に苔の生えているアオウミガメ、こんなのが本当にいた。

小笠原の植物いろいろ

2017年05月25日 | 野の花山の花


小笠原諸島は古い時代の火山島なので浸食が進み、やせ尾根の上などは岩盤が露出している。
この様な乾燥した岩場に生える植物もあり、これはムクロジ科のハウチワノキです。



ハウチワノキの実、四枚の翼が有り上から見るとウチワの形に見える。



乾燥した岩場の尾根上に生えているマンサク科シマイスノキの花、小さく地味だが赤いので目に付く。



シマイスノキの実、一本の木の右の枝には花が、左の枝には実が成っている不思議な植物。



モクマオウ科モクマオウの雌花と球果、海岸から尾根上までどこにでも生えている移入種。



オガサワラモクマオ、モクマオウに名前は似ているがイラクサ科の常緑低木、小笠原固有種。

5月19日 日の出 日の入り

2017年05月24日 | 写真


旅をしていれば偶然こんな場面に出合います。
5月19日午前4時40分、父島発東京行きおがさわら丸船上から日の出。



5月19日午後7時00分、羽田発新千歳行き飛行機の窓から日の入り。



5月8日午後6時20分、東京発父島行おがさわら丸船上から日没後の飛行機雲。

かっての雲霧林 乳房山

2017年05月22日 | 自然観察


海上のははじま丸から眺めた乳房山(標高462.6m)昨年来たときは天候と足腰不調のため登山を断念。
今回また小笠原へ来たのはこの山へ登るのが目的の一つ、バカと煙は高い所へ昇りたがるものだ。



一応頂上まで登ってきたという証拠写真、雲が掛かって視界ゼロ、晴れていれば360°の絶景だそうだ。



タコノキ科 タコズル 小笠原固有種、沖縄方面に生えているツルアダンの仲間。
海面が100m以上低かった氷河時代、すなわち乳房山の標高が500m以上あったころは、
常に雲の掛かった雲霧林であった、霧が出てくるとそんな雰囲気になる。



ヘゴ科 マルハチ 小笠原固有種の葉柄痕、丸の中に逆さ八の字、ヒカゲヘゴの仲間。



ツルシダ科 タマシダ 広域分布種 根に球状の塊茎をつける。