練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

ドラマを見ても泣けなかった『世界の中心で、愛を叫ぶ』を読む

2004-10-11 | 読書
映画は観ていません。
ドラマは洗い物とかをしながらちらちら見ていました(集中して見ていたわけではない)。
だから、ということもあると思いますが、友達とかは「ぼろぼろ泣いた~!」と口を揃えて言っているのに、私は全然泣けなかったドラマです。

とにかくアキがどんどん病魔に冒されてゆくシーンとか、
成長したサクがアキを忘れられなくて忘れられなくていっつも泣いてばかりいたりするシーンの連続。
先に泣かれちゃうとこっちは引いてしまうというか・・・。

でも、一応、と思って原作も読んでみました。
印象としては、ドラマとちょっと違うな~と。
原作になるべく忠実に、物語の進み方も原作に沿って作られるドラマや映画が多い中、
これは原作の中の出来事をベースにかなりアレンジして作られたドラマだったようです。

私が思うに、原作は別に悲しいシーンを強調してもいないし、
むしろ坦々と「死」というものについて考えるきっかけを与えているような印象を受けました。

人間は生まれた瞬間からいつかは死ぬべき運命にあるわけですが、
自分の死について恐怖を感じて苦悩しながら生きてゆく一方で、
他者の死に直面することによってその不在の悲しみ、絶望感に悩み、苦しむ時間もあるわけです。

それは人間として避けがたい運命であるとはわかっていても
拭い去れない絶望感、無力感などもあり、相当なジレンマを抱えながら生きていかなければいけないのが残されてしまった人間の苦しさです。

そんな状態から、初めはおじい様の言葉にすら耳を貸すことができなかったサクが、
やがてはアキの骨を蒔く決心ができるようになるまで成長し、苦しみを克服できたのように思えるラストシーンがあっさりと書かれているところがかえって原作のツボであるように感じられました。
考える猶予を読者に与えている、というのでしょうか。

また、やたらに泣くシーンが出てこないのが私の好みです。

そして、時系列ではない、エピソードの並べ方がとても効果的であったと思いました。
まるで映画を見ているかのような映像が浮かんでくるような感覚。

いろいろな意味で余韻の残る作品であったように思います。
原作を読んでから、ドラマ、映画を観たら、また違った印象を受けるかもしれません。

視力回復祈願

2004-10-10 | Weblog
ホームページを立ち上げてからいうもの、
そしてブログを始めてからはますます
PC度が上がりっぱなし。

特にブログを始めてからは、
娘に「ママ~、パソコンやりすぎ~!」と怒られるほど。

そのせいかどうかはわかりませんが、
なんだか急に視力が落ちてきたような気がするので、
更新ペースをちょっと下げようかと思います。

とりあえずテンプレートをフォントの大きなものに変更してみました。

でも、コンタクトレンズの調子が悪いだけかも・・・。
だってめがねで見ているぶんには以前と変わらないし。
この歳で視力がますます落ちるなんて、なんかいやな予感がするばっかりですもの。
勘弁していただきたいですわっ!

付け焼刃的ではありますが、遠くを見たり、近くを見たり、また遠くを見たり、近くを見たり、
とかしています。

台風進路図

2004-10-09 | Weblog
以前教えていただいた、動く天気図をこちらにも載せておきましょう。
台風22号進路図(気象庁発表)

今日は外出困難なほどの台風の被害、
と昨日の夜の天気予報で言ってましたが、朝9時現在、まだ風は全く吹いていません。
雨は大分降っていますが。

我が家は大きな川からはずいぶん離れていますので、
水の被害はあまり受けたことはないのですが、
そこらじゅうに雑木林のような、小さいお山のようなものがあるので、
木が倒れてきたりしないか、若干恐いです。
よく竹とかは道を塞ぐ勢いで倒れています。

あと、結構古いおうちとかもあるので、
いろんなもの(あの、なみなみのボードみたいなものとか)が飛んでこないか心配です。
瓦は飛んではこないと思うのですが・・・。

今日は家の中でおとなしくしていることにします。

キンモクセイのかおり

2004-10-07 | お花
朝起きて、ベランダの窓を開けて外に出ると、甘いかおりがただよってきます。

金木犀のかおりです。

気がつくと橙色のお花が木いっぱいに咲いていて、
「あ、これ金木犀の木だったんだ。」
と思い出します。

ぽろぽろとお花が落ちると、しばし黄色いじゅうたんのようになりますが、
マンションの管理人さんがまめにお掃除してしまいます。

そしてお花も咲ききってしまい、またただの緑の葉っぱだけの木になると、
それが金木犀かどうかそれすら考えなくなってしまうのです。

季節はめぐります。

予定通り9時より開催いたします。

2004-10-06 | Weblog
雨でのびのびになっていた運動会がやっと開催されました~!
 
嬉しいことにお天気もからっと晴れて気持ちいい!

やっぱり小学生から運動会と遠足を取り上げてしまったら、
可哀相ですよね・・・。

高学年は組体操、頑張りました。
ウォーターボーイズのBGMで、ちゃんとシンクロしていましたよ。

「ベネチア・ビエンナーレ」のオタク

2004-10-05 | Weblog
たまたま撮ったビデオの後ろのほうに次の番組が入っていて、それが『ベネチア・ビエンナーレ』の建築館における日本の展示のテーマが「オタク」(お宅ではなく、かたかなのオタクであるところが重要)である、ということに関して建築学者の方がとっても詳しく、かつ、難しく語るという論説番組でした。

おっしゃっている内容は難しいわりに、なにしろテーマがオタクなのでなんとなく見てしまいました。
ようするに最近の秋葉原がオタクの街に変貌してしまったことをえら~い建築家の先生方が興味を持ってベネチアにまで行ってそのコンセプトを具現化したらしいのです。

近年まで秋葉原といえば電器の街、とくるように、そこは同業者が集まることによってより、消費を活発化させる効果を持つ、街づくりがなされていました。他には神田の古書街などがその種の街です。

また、世界各国にみられる中華街、リトル・イタリ-など、同郷の民族が集まってその国独自の商品、食品を売る街、というのも街ができるひとつのパターンです。

ところが最近の秋葉原は「オタク」というある種の人種、というか人間の興味、性格が町全体を作り変えてしまったということが特異であり、極めて珍しいというようなことを学者先生がおっしゃっていました。

そういえば秋葉が変わった、とかいうことを聞き知っていましたが、実際に行ってみてはいません。
フィギュアのお店とかがたくさんあるようですが。

なるほど、消費者の嗜好、傾向によって町全体が変わるっていうことは面白いことかもしれませんね。

アニメキャラのような女の子のフィギュアが巨大化して秋葉原の街にまたがっている、というデザインのオブジェがベネチアで売れに売れているらしいです。

でも、日本人ならまだしも、海外の方にこの「文化」が理解してもらえるのか、それは疑問・・・。

雨天順延

2004-10-03 | Weblog
今日は娘の運動会のはずだったのですが・・・。
朝からの雨で順延になってしまいました。

でも、もしかしたらあるかもしれない、と念のため(どっちにしろお弁当持たせて学校来させて下さいということなので)5時に起きて作った大量の鶏のからあげとおいなりさんはとっても悲しそう・・・。



私はひたすら眠いデス・・・。



『沈まぬ太陽~アフリカ編』上巻と『壬生義士伝』上巻を読み終わる。

『池袋ウエストゲートパークⅢ骨音』石田衣良

2004-10-01 | 読書
どうもドラマの印象が強すぎて・・・。しかもドラマを観てから読んだので、その印象をひきずりすぎていて、フェアな感想が書けそうにもないのですが・・・。

原作に出てくる人物はみなかっこよすぎるんです。
タカシもマコトもサルも・・・。そしてマコトの母ですら、学生運動をしていたという武勇伝があるらしいとか?

でも、あの映像の中ではみんな結局はしょ~もないチンピラ、ごろつき、チーマー(って今言わないの?)でした。

池袋署の横山だってマコトの愛すべき先輩なんかじゃない。
マコトをうまく使ってごろつきどもを一掃してしまおうとたくらんでいる男でした。

その横山のセリフでしたか、
「犯人探しという大儀名分のもとに今やGボーイズどもは堂々とオヤジ狩りをしている。」
この言葉にすべてがこめられている、と思いました。

彼らはクールでかっこいいギャングなんかじゃない、
どうしようもないやつらなんだ。
でも、そっちが本当でしょ。

名誉のために言っておきますが、私は石田衣良さんの作品は面白いと思います。
でも、あの原作のキャラたちを、原作のイメージを全くひきずらずに新しい人間たちに作り変えたクドカンに今回は1票!