映画は観ていません。
ドラマは洗い物とかをしながらちらちら見ていました(集中して見ていたわけではない)。
だから、ということもあると思いますが、友達とかは「ぼろぼろ泣いた~!」と口を揃えて言っているのに、私は全然泣けなかったドラマです。
とにかくアキがどんどん病魔に冒されてゆくシーンとか、
成長したサクがアキを忘れられなくて忘れられなくていっつも泣いてばかりいたりするシーンの連続。
先に泣かれちゃうとこっちは引いてしまうというか・・・。
でも、一応、と思って原作も読んでみました。
印象としては、ドラマとちょっと違うな~と。
原作になるべく忠実に、物語の進み方も原作に沿って作られるドラマや映画が多い中、
これは原作の中の出来事をベースにかなりアレンジして作られたドラマだったようです。
私が思うに、原作は別に悲しいシーンを強調してもいないし、
むしろ坦々と「死」というものについて考えるきっかけを与えているような印象を受けました。
人間は生まれた瞬間からいつかは死ぬべき運命にあるわけですが、
自分の死について恐怖を感じて苦悩しながら生きてゆく一方で、
他者の死に直面することによってその不在の悲しみ、絶望感に悩み、苦しむ時間もあるわけです。
それは人間として避けがたい運命であるとはわかっていても
拭い去れない絶望感、無力感などもあり、相当なジレンマを抱えながら生きていかなければいけないのが残されてしまった人間の苦しさです。
そんな状態から、初めはおじい様の言葉にすら耳を貸すことができなかったサクが、
やがてはアキの骨を蒔く決心ができるようになるまで成長し、苦しみを克服できたのように思えるラストシーンがあっさりと書かれているところがかえって原作のツボであるように感じられました。
考える猶予を読者に与えている、というのでしょうか。
また、やたらに泣くシーンが出てこないのが私の好みです。
そして、時系列ではない、エピソードの並べ方がとても効果的であったと思いました。
まるで映画を見ているかのような映像が浮かんでくるような感覚。
いろいろな意味で余韻の残る作品であったように思います。
原作を読んでから、ドラマ、映画を観たら、また違った印象を受けるかもしれません。
ドラマは洗い物とかをしながらちらちら見ていました(集中して見ていたわけではない)。
だから、ということもあると思いますが、友達とかは「ぼろぼろ泣いた~!」と口を揃えて言っているのに、私は全然泣けなかったドラマです。
とにかくアキがどんどん病魔に冒されてゆくシーンとか、
成長したサクがアキを忘れられなくて忘れられなくていっつも泣いてばかりいたりするシーンの連続。
先に泣かれちゃうとこっちは引いてしまうというか・・・。
でも、一応、と思って原作も読んでみました。
印象としては、ドラマとちょっと違うな~と。
原作になるべく忠実に、物語の進み方も原作に沿って作られるドラマや映画が多い中、
これは原作の中の出来事をベースにかなりアレンジして作られたドラマだったようです。
私が思うに、原作は別に悲しいシーンを強調してもいないし、
むしろ坦々と「死」というものについて考えるきっかけを与えているような印象を受けました。
人間は生まれた瞬間からいつかは死ぬべき運命にあるわけですが、
自分の死について恐怖を感じて苦悩しながら生きてゆく一方で、
他者の死に直面することによってその不在の悲しみ、絶望感に悩み、苦しむ時間もあるわけです。
それは人間として避けがたい運命であるとはわかっていても
拭い去れない絶望感、無力感などもあり、相当なジレンマを抱えながら生きていかなければいけないのが残されてしまった人間の苦しさです。
そんな状態から、初めはおじい様の言葉にすら耳を貸すことができなかったサクが、
やがてはアキの骨を蒔く決心ができるようになるまで成長し、苦しみを克服できたのように思えるラストシーンがあっさりと書かれているところがかえって原作のツボであるように感じられました。
考える猶予を読者に与えている、というのでしょうか。
また、やたらに泣くシーンが出てこないのが私の好みです。
そして、時系列ではない、エピソードの並べ方がとても効果的であったと思いました。
まるで映画を見ているかのような映像が浮かんでくるような感覚。
いろいろな意味で余韻の残る作品であったように思います。
原作を読んでから、ドラマ、映画を観たら、また違った印象を受けるかもしれません。