なんとも遅々として読み進まない本でした。
ボリュームがある、とういうのもありますが、内容が重くて軽く読み飛ばすことができなかったのです。
そして、実は途中で何度も読むのをやめようかと思ったのです。
4年くらい前のベストセラーですので、その内容はご存知の方が多いと思います。
航空会社を舞台にした、ある労働組合員男性の組合時代の活動が会社経営者側の大きな反発を買い、
世界のいわゆる僻地といわれる地域に転勤を命じられ、会社規定があるにもかかわらず長年転々させられる、というような話です。
一応フィクションの形をとっていますが、読めばすぐにどこの航空会社が舞台なのか分かります。
実際、モデルとなられた男性もいらっしゃるそうで、作者の山崎さんも取材を重ねた上での、本書執筆であったそうです。
しかし限りなくノンフィクションに近いこのフィクション、
このような形で世に出すことが果たしてよいのか、私には疑問でした。
題材としてはもちろん面白いと思いますし、問題提起にもなりうるテーマでしょう。
大きな組織に立ち向かって行く一人の小さな人間、
そして最終的にその人間の正義が勝つ、というストーリー展開も分かりやすいし、小説としては文句ないものではあります。
勧善懲悪という内容もこのような舞台設定の上では表現しやすかったと思われます。
しかし、フィクションととるにはあまりにも生々しすぎる内容、
そしてノンフィクションととるにはあまりにも偏りすぎた見方、
私にはどっちつかずの中途半端に感じられてしまいました。
その上で主人公があまりにもかっこよく、正義の象徴のように描かれていたので、
ある意味、素直に受け止められなかった、引いてしまった、というのが正直なところです。
しかし、続編は『御巣鷹篇』です。
読んでみたい、という興味はあります。
そう思わせるところが実は魅力なのでしょうか・・・?
ボリュームがある、とういうのもありますが、内容が重くて軽く読み飛ばすことができなかったのです。
そして、実は途中で何度も読むのをやめようかと思ったのです。
4年くらい前のベストセラーですので、その内容はご存知の方が多いと思います。
航空会社を舞台にした、ある労働組合員男性の組合時代の活動が会社経営者側の大きな反発を買い、
世界のいわゆる僻地といわれる地域に転勤を命じられ、会社規定があるにもかかわらず長年転々させられる、というような話です。
一応フィクションの形をとっていますが、読めばすぐにどこの航空会社が舞台なのか分かります。
実際、モデルとなられた男性もいらっしゃるそうで、作者の山崎さんも取材を重ねた上での、本書執筆であったそうです。
しかし限りなくノンフィクションに近いこのフィクション、
このような形で世に出すことが果たしてよいのか、私には疑問でした。
題材としてはもちろん面白いと思いますし、問題提起にもなりうるテーマでしょう。
大きな組織に立ち向かって行く一人の小さな人間、
そして最終的にその人間の正義が勝つ、というストーリー展開も分かりやすいし、小説としては文句ないものではあります。
勧善懲悪という内容もこのような舞台設定の上では表現しやすかったと思われます。
しかし、フィクションととるにはあまりにも生々しすぎる内容、
そしてノンフィクションととるにはあまりにも偏りすぎた見方、
私にはどっちつかずの中途半端に感じられてしまいました。
その上で主人公があまりにもかっこよく、正義の象徴のように描かれていたので、
ある意味、素直に受け止められなかった、引いてしまった、というのが正直なところです。
しかし、続編は『御巣鷹篇』です。
読んでみたい、という興味はあります。
そう思わせるところが実は魅力なのでしょうか・・・?