練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『池袋ウエストゲートパークⅢ骨音』石田衣良

2004-10-01 | 読書
どうもドラマの印象が強すぎて・・・。しかもドラマを観てから読んだので、その印象をひきずりすぎていて、フェアな感想が書けそうにもないのですが・・・。

原作に出てくる人物はみなかっこよすぎるんです。
タカシもマコトもサルも・・・。そしてマコトの母ですら、学生運動をしていたという武勇伝があるらしいとか?

でも、あの映像の中ではみんな結局はしょ~もないチンピラ、ごろつき、チーマー(って今言わないの?)でした。

池袋署の横山だってマコトの愛すべき先輩なんかじゃない。
マコトをうまく使ってごろつきどもを一掃してしまおうとたくらんでいる男でした。

その横山のセリフでしたか、
「犯人探しという大儀名分のもとに今やGボーイズどもは堂々とオヤジ狩りをしている。」
この言葉にすべてがこめられている、と思いました。

彼らはクールでかっこいいギャングなんかじゃない、
どうしようもないやつらなんだ。
でも、そっちが本当でしょ。

名誉のために言っておきますが、私は石田衣良さんの作品は面白いと思います。
でも、あの原作のキャラたちを、原作のイメージを全くひきずらずに新しい人間たちに作り変えたクドカンに今回は1票!