『嫌われ松子の一生』では松子叔母さんの一生を図らずも知ることになった甥の笙と当時の恋人明日香のその後のお話。
ふたりは前作の最後で別れることとなり、それぞれのめざす道へと進んでゆく。
本作では川尻松子の登場する場面はまったくない。
笙も明日香も苦労知らずというわけではなく、それなりに大変な経験をしながら生きている。でも、松子おばさんがたどったような転落人生はまるっきり過去の話となってしまっているような印象。なんといっても彼らは若いのだ。
前途洋洋としているのだ。
若いっていいなぁ、なんて年寄りみたいなことを思ってしまうような読後感だった。
ふたりは前作の最後で別れることとなり、それぞれのめざす道へと進んでゆく。
本作では川尻松子の登場する場面はまったくない。
笙も明日香も苦労知らずというわけではなく、それなりに大変な経験をしながら生きている。でも、松子おばさんがたどったような転落人生はまるっきり過去の話となってしまっているような印象。なんといっても彼らは若いのだ。
前途洋洋としているのだ。
若いっていいなぁ、なんて年寄りみたいなことを思ってしまうような読後感だった。