ははぁ・・・SF的、近未来的、想像のお話ね・・・と思って読み始めたけれど、こんな世の中、本当に想像の中だけで終わるのだろうか・・・もしかしていつかは現実になってしまったりして、とほんの少し思ってしまった。
2×××年、すべてのメディアに対して厳しい検閲が課せられるようになり、一般の書店では自由に書籍を買うことすら出来なくなってきた。検閲にひっかかった書籍は全て政府に取り上げられてしまったからだ。残された書籍も非常に高価なものとなり、なかなか購入することもできない。
そんな中、独自の方法でその財産である書籍を守り続けてきた公共図書館は、自らの財産、職員、存在そのものを守る=自衛するために警備隊を構成し、まるで自衛隊かと思われるような軍事訓練に励むようになった。
自由に本が読めないなんて考えられない。しかも武力をもってその自由が奪われてしまうなんて・・・。
でも、規制、規制のこの時代。それがやがて極端な言語統制に発展し、危険文書の意味も変わり、少しでも人心を扇動すると思われる書籍がすべて法のもとに処分されるようになってしまうことも絶対にありえないとは言えないんじゃないか・・・と怖くなった。
「本を焼く国ではいずれ人を焼く」
この言葉、読んだ瞬間に背筋が凍ってしまった。
血の気の多いヒロインとその周りの人たちの掛け合いが、ああいえばこういう的な面白さがあったところがせめてもの救い。
あ、そういえば、この話を書いたのが女性だ、というのもなんとなく驚きでした。
2×××年、すべてのメディアに対して厳しい検閲が課せられるようになり、一般の書店では自由に書籍を買うことすら出来なくなってきた。検閲にひっかかった書籍は全て政府に取り上げられてしまったからだ。残された書籍も非常に高価なものとなり、なかなか購入することもできない。
そんな中、独自の方法でその財産である書籍を守り続けてきた公共図書館は、自らの財産、職員、存在そのものを守る=自衛するために警備隊を構成し、まるで自衛隊かと思われるような軍事訓練に励むようになった。
自由に本が読めないなんて考えられない。しかも武力をもってその自由が奪われてしまうなんて・・・。
でも、規制、規制のこの時代。それがやがて極端な言語統制に発展し、危険文書の意味も変わり、少しでも人心を扇動すると思われる書籍がすべて法のもとに処分されるようになってしまうことも絶対にありえないとは言えないんじゃないか・・・と怖くなった。
「本を焼く国ではいずれ人を焼く」
この言葉、読んだ瞬間に背筋が凍ってしまった。
血の気の多いヒロインとその周りの人たちの掛け合いが、ああいえばこういう的な面白さがあったところがせめてもの救い。
あ、そういえば、この話を書いたのが女性だ、というのもなんとなく驚きでした。