練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『ドラママチ』 角田光代

2007-01-12 | 読書
「コドモマチ」「ヤルキマチ」「ワタシマチ」などのタイトルが並ぶ短編集。
タイトルを見て分かるとおり、ヒロインたちはただ待っている。しかもその待ちかたはかなりネガティブな感じ。自分では手を出さないで事態が動いてくれるのをやる気ないようすで待っている。
なので小説全体に流れる雰囲気もなんとなくどんよりとしている。

でも、私は基本的にはダメな人間なので、そんなヒロインたちの気持ちもすっごくよく分かる。
子供に「自分でがんばらないといいことなんかやってくるわけないでしょ!」とか怒るのは簡単なんだけど、自分はどうなの、って聞かれると小さくなって穴でもあったら入りたいくらい。
こういう後ろ向きな気持ちが前面に出てきてしまうときって必ずあるんだよなぁ、なんて思ってしまった。

それはさておき、わたし個人的にこの小説とても面白くてアッという間に読み終わってしまった。と、いうのもどの話にも町とか駅とか喫茶店とかが出てくるのだが、そのほとんど、わたし知ってます!状態だったのだ!
荻窪の○○○とか行った、行った。怪しいサ店だった。
阿佐ヶ谷のサ店は店の名前出てこなかったけど、ガラス張りでギャラリーみたいなら○○○でしょ~絶対。
タイ料理の店と隣接した名曲喫茶、ちょっと店の配置が私の記憶と違って描かれていたけど、あそこに違いない!よく行ったよ~~~。
と、知ってる場所がドラマで映ったりするとやたら嬉しいというあの心理でしょうか?
私もつくづくミーハーだなぁ・・・。


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