練習オタクの日々

3日ぼうずにはしたくありません!この日記とピアノのお稽古。練習記録とその他読書などの記録をつけておきます。

『チョコレートコスモス』 恩田陸

2007-04-28 | 読書
映画も見るし、音楽はあらゆるジャンルを聴くし、ドラマも最近は観る暇ないけど好きな私だけれど、お芝居だけはあまりなじみがないし、あまり観にいく機会もない。
ずうっと昔の学生時代、音楽好きの友達が言っていた言葉、
「音楽をやってる人はなんとなく理解できるんだけど、
 演劇をやっている人ってちょっと何を考えているのか分からない・・・」
この言葉はまぁ、かなり偏見が含まれているかな、とは思うけれど、
確かに私は演劇の魅力をあまり理解していない。

この『チョコレートコスモス』はバリバリ演劇のお話だ。
以前もお芝居にはまる人たちの小説を読んだことがあるのだけれど、
自分があまり知らない分野のこと、ということもあって、
いまいち最後まで読んでものりきれなかった過去があるので、
「あ~、これはどうかな・・・」と若干の不安を感じつつも読み進んだのだが、
結論から言うと、すごくよかった!!
ぐいぐいストーリーに引き込まれて、最後はちょっと鳥肌が立っていたような・・・。

劇中劇の場面の迫力はこちらに緊迫感まで伝わってくるようだったが、
何より、演劇初心者の私にとっては、
この話一冊読むことによって舞台の面白さがどこにあるのか、
それを分からせてもらった!という気持ちが一番大きい。
テレビドラマを生で演じる、くらいにしか演劇のことを思っていなかった私・・・。お恥ずかしいです。
こんなに奥が深いのか・・・。