影裏

2/19（水）晴れ時々曇り

昼に同期とハンバーグ。消費税の影響か100円値上げで1,100円也。味も随分落ちました。終日データー修正。合間に雑用。定刻退社して池袋で途中下車。シネリーブルにてインディー系の邦画を鑑賞。観客は贔屓男優目当てらしき単身（妙齢）女性中心に20名弱。芥川賞を獲った同名の原作小説は既読。キーワードはLGBTと３/11。主人公の個人的な性的嗜好と天変地異という全く異なるファクトがジワジワと東北・盛岡の淡々とした日常生活に亀裂を入れる。謎の失踪をする友人は偏在する厄災の予兆のような存在だろう。 柘榴・流木・蛇・苔・川魚などなど隠喩として登場する土着性アイテムの数々がいかにも純文学らしい。小説には行間あるように映像には陰影がある。主演の男優ふたりは適役。芝居の上手下手以前に色気とかオーラがありますな。ダイナミックなアクションシーンを得意とばかり思っていた大友監督がこれほど内省的な作品が撮れるとは驚いた。当地出身なのだそうだが、案外作家性の強い演出家だったのだ。