Il film del sogno

現実逃避の夢日記

墨東綺譚

2024-04-24 21:35:37 | 映画
4/24(水)雨
終日冷たき雨が降り続く。有休消化。7:30起床。散歩に出れないと一日のリズムが狂う。ネットサーフィンと雑用。昼に味噌ラーメン。午後は読書。夕方、傘を差して近所のカフェまで出向き一服。夜はアマゾンプライムで1992年製作の邦画を視聴。永井荷風の原作小説は10代後半に既読。映画は公開時以来の再鑑賞。監督・脚本は新藤兼人。主人公を荷風自身に変え≪断腸亭日乗≫を加えた脚色はアイデアだと思ふ。杉村春子や乙羽信子の脇役陣も渋いが、出色はやはりヒロイン(玉の井の私娼) を演じた墨田ユキだろう。インディ(近代映画社)作品だが、東宝とATGも出資して美術・セットにも見るべきところあり。むかし(戦前)の私娼街というのは独特の情緒があったようですな。男は哀れで女は逞しい。そんな当たり前のことを改めて教えてくれる佳作。
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