Il film del sogno

現実逃避の夢日記

冬薔薇

2022-06-15 21:25:06 | 映画
6/15(水)曇り時々雨
5:45起床。出勤日。7:15奉公先到着。さしたる仕事なく、ノベリティの管理や提出課題の整理などで時間をつぶす。昼に讃岐うどん。天婦羅に小丼がついて780円也。15:50定刻退社。新宿で途中下車してピカデリーで邦画を鑑賞。場内婦女子過半で20名程度と閑散。阪本順治監督の新作と云うよりは、不祥事を起こした伊藤健太郎の復帰作と云う方が通りが良いだろう。シナリオも書いた監督の当て書きだそうな。木下グループはこうした企画に資金を出して偉い。もう馬鹿なことをするんじゃないぞ、という叱咤と愛情のこもったストーリーであるが、実際主人公はクズでヘタレで薄っぺらな大馬鹿モノで、観る者の共感を一切否定するようなキャラクターがいっそ清々しい。家族の静かな瓦解を描いた映画でもある。健太郎ちゃんは贔屓でもないので、我が興味は渋い脇役陣へ向かう。小林薫と余貴美子の枯れた夫婦。叔父の真木蔵人。古参船員の石橋蓮司や伊武雅刀、裏街道の永山絢斗、毎熊克哉、和田光沙たちの存在感や彼らが放つ負の人間性が乱反射して濃密なキャラクタードラマになっていた。着目している河合優実ちゃんも良き仕事振り。救いのない重い内容の割には後味は悪くない。人間の愚かしさに対する慈しみのような感情が湧いてきた。19:30帰宅。雨上がりの夜道を我が仔と長い散歩に出る。

コメント
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