少年は残酷な弓を射る

7/6(金)曇り
居間でうたた寝して気がつけば明け方の5時である。朝風呂に入って平素より30分早く家を出る。品川から新幹線で掛川まで。レンタカーを借りて午前・午後と取引先を廻るゆるい出張である。昼に桜エビの天丼。天竜川を眺めて観光気分。夕刻帰京。有楽町で途中下車して日比谷シャンテで英国女流監督リン・ラムジー10年振りの新作を鑑賞。観客30名程度。お上品なＯＬの単身者多し。ジグソーパズルのピースのように散らばったシークエンスを繋げた家庭劇。と、云うよりは【悪魔】の我が子に翻弄される母親を描いたホラーである。ティルダ・スウィントンといえば【コンスタンティン】の堕天使ガブリエルが最も印象に残っているのでこのキャスティングは意味深長である。しかし、リレーで繋いだ子役たちが素晴らしく怖い。編集は映画の醍醐味のひとつであるが、時系列を変えるだけでこれだけのサスペンスを演出できるとは。ラストが少ししっくりこないが、それは瑕僅である。救いのない後味の悪さも俗世の理不尽さの象徴であろう。外に出ると小雨が降り出した。ジムでエクセサイズをして定刻帰宅。