詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

爪 痕

2011年06月09日 16時15分46秒 | Weblog

一瞬に 地獄絵と化す 魔の刃

     樹は尖り 涙の海に なった郷                 

 

       【冠 句】    木肌撫づ 破壊の罪を誰に問う

       【冠 句】    尖る樹木 理不尽な世を咎めねば

       【冠 句】    嫌気さす 冷めた目で見る政治劇

       【冠 句】    手繰り寄せ 思いひたひた波に聴く

       【冠 句】    聞き慣れて 里を寄せたき波の音

       【冠 句】    強かに 雑草に勝つ生きる術

 

  

                                  深い哀しみ・・・ ポパイさんのお写真

 

日本中を奈落の底に落とし込んだ魔の11日からの、目を覆いたくなるテレビの映像に

毎日毎日、心を痛め泣きました。  

あれから3ヶ月を迎えようとしていますが、まだまだ安否の確認が取れない方が8000人

以上もおられる現実と、長引く避難所生活に心身共に大きな負担を虐げられているご苦労と

ご心痛を思うと、この怒りを何処に向ければいいのかと、胸が張り裂けそうになります。

揺れている政治にも一層不安が掻き立てられ、二重 三重の怒りとなってきます。

愛し癒された故里は、醜い爪痕となって、哀しい思い出を一杯残しました。

一日一日を精一杯、気丈に耐えて過ごされておられる事と思います。

どうか負けないで、明日に向かって強く生きて下さいます様、心から祈っています・・・

 

  

                                復興を信じて・・・ポパイさんのお写真

 

   それは夢にすぎないだろうか

   ただ おたがい おなじ国に生きる人間として

   素直に心と心と寄せ合い、手と手を握りあって

   この国日本の 繁栄と平和と幸福とを

   ひとすじに探し求めることができないだろうか

   真剣になれば、意見の対立もおきるに違いない

   だが 私たち日本人としての願いが一つなら

   かならず そこに高い調和と力が生まれよう 

   それは 決して夢ではないはずだ

                                  「道をひらく」より  松下幸之助 著

 

      文字から思いを伝える事もできます。

      そしてそれ以上に、心を映す写真からも、思いを伝える事ができると思います。

      ポパイさんからお借りしています花々の写真に、あらためてお礼を申し上げます。

      

 

 

コメント (12)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 挑 戦 | トップ | ぬ く み »
最新の画像もっと見る

12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
うつせみ (▼・ェ・▼)
2011-06-10 15:10:55
目を背けてはいけないことは、百も承知。でも、今まだ流れる悲惨な映像と声。そして背けるのではなく「覆いたくなる」政治の茶番。

以前私は「昭和という激動の時代を生きて、色々な体験が出来たことを嬉しく、誇らしくさえ思う」と書いたことがあります。

今、その嬉しさも誇りも、思考の奥の方に追いやられて縮んでいます。60年以上も昔に国が犯した罪を、私たち日本人は必至で繕ってきました。その時親たちがやってきたことを、残された私の時間で出来よう筈はありませんが、せめて「過ちを糾し、繰り返させない作業」は続けなければなりませんね。

手繰り寄せ 思いひたひた波に聴く 気高くたてり 一本の松
返信する
Unknown (ポパイ)
2011-06-10 19:00:14
>嫌気さす 冷めた目で見る政治劇

大喜利なら座布団三枚!ですね

日本の政治家は被災地のことなど全く考えることなく 政争に明け暮れ ヘドが出ますね。
返信する
(▼・ェ・▼)さま (Unknown)
2011-06-10 21:16:59
有難うございます。
次世代の子供達、孫たちに残す日本を思うと、原発の怖さがひしひしと胸を傷めます。
国民の目で政治を引っ張っていける人しか、今の困難な実態を解決できないだろうと思いますが、誰が総理大臣になっても同じでは、もううんざりですね。
津波に耐え、たった一本残った松を、私の冠句に連句して頂いて、素敵な短歌になりました。
余韻,余情が残ります・・・
返信する
ポパイさま (ポエム)
2011-06-10 21:22:21
座布団を頂いて有難うございます。_(_^_)_
被災地の方々が、無責任な政治劇に怒りをぶつけておられるニュースをみて、その気持ちが痛いほどわかります。
ポパイさんの素敵な写真が、私の気持ちを二倍、三倍に表現できた様に思います。いつも有難うございます。
返信する
ポエムを名のるあなたへ ()
2011-06-10 23:14:10
 「尖る樹木 理不尽な世を咎めねば

   浮かぶ瀬もなき 魂ぞ 泣く」


 ここに来るとホッとします。 そうですね・・図書室の窓辺

 若葉の木下陰  いや木下道、かな。   

 静謐な時間が流れています。 微笑  凛とした 怒り  そして 受容

 勝手な連想です  ごめんなさい。
返信する
タ さま (ポエム)
2011-06-11 10:00:36
コメントを拝見して、、、泣いています。
文字の行間にある私の心の叫び、怒り、惑い、願い、、、それらの揺れ動きを、、、なすすべも無く、、、受容、、、そして祈り。
添えて頂きました歌を、繰り返して深めています。ありがとうございます。
返信する
ポエムさま ()
2011-06-11 12:01:48
 ありがとうございます。

 「泣く」は「叫喚」や「慟哭」の文字を泣くとしたかったのですが、常用外であるのと、あまりに強すぎて自分が辛くなるので、やめました。 

 死は一定であり、その理由も様々ですが、春浅い日に、「いつものように平穏に」過ごしていた、何万もの家族が突如、恐怖と苦痛のどん底に叩き落されることになった。 それを理不尽と呼ばずに他に言い表す術はありません。

 祈り、 そうですね  祈りの強さ、深さは自分を変え、世界を動かします。 一見、無力で非力なもののように思われますが、とんでもない話です。 好きな言葉に

「一流の人物は詩人になる  二流のものは経済人に  そして三流の人物が政治家になるのだ」(趣意)  というのがあります。

 職業の貴賎の話ではなく、「どうしてもそうなる」といった人の性(さが)であろうし、精神性の所産でしょうか。

 この国はそういう、真の文化人とでもいおうか、そういう人を尊敬しませんね。 フランスなどとは大違いです。

 日々の喧騒や雑多な営為の中で、「ひとや心のあるべき姿」を覚えさせてくれるものは大切です。  そして自分で感じ 自分で考えることをしないでいると、こころは廃用性萎縮でしなびていくんですね。 かくてマニュアルなしでは何も出来ない若者が生まれ続けています。

 しなびた心 獣性むき出しの心で政にあたる人間を、いったいいつに我々は選んでいたのでしょうね。   

 ともすれば萎えて砕けてしまいそうになる心を、自ら支えていくためにも、詩や歌をこれからも描き続けて下さいね。 私もそうしています。

 上手い下手じゃないですよね^^

 長々とごめんなさい。
返信する
タ さま (ポエム)
2011-06-11 15:26:46
噛み締めて拝見させて頂きました。
悲喜こもごも折に、自分を振り返り、それを詩にすることにより、見えない部分が見えてくるような気がします。
これからも感性を磨き、大切な趣味を続けていきたいと思います。有難うございます。
返信する
Unknown (ウスイ)
2011-06-11 23:57:37
素晴らしい写真。

綺麗な花。。

私も、いやされました・・・。
返信する
ウスイさま (ポエム)
2011-06-12 08:45:25
ありがとうございます。

ウスイさんの気持ちがコメントの行間に読み取れます・・・
返信する

コメントを投稿