静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

 ≪ キレル親父 ≫  貴方 嗤っているけど 今の年寄りだけの現象ではないとしたら?

2015-09-28 22:39:49 | 時評
 ■ 言語力が老化、コミュニケーション不全に 人間関係、疲弊の証し? http://mainichi.jp/shimen/news/20150928dde012040004000c.html?fm=mnm
この記事は、かねがね自分の行いも含めた折々の憤りについて、冷静に分析したうえ将来に繋がる視点も提供している点で、単なるボヤキに終わっていない。
  私はどこに感心したのか? それを整理しながら、自ずと「現代における老い」を問う自分がそこに在った。 辛すぎて 冷笑すらできない。
≪1≫ 言語操作能力の低下・・・定年などで引退した男性は、夫婦二人暮らしか(離婚や死別による)単身生活者が多い。会話が格段に減り言語力が衰えるため、
   地域などで新たに人間関係を築けない。老人会の組織率が低いのは、男性のコミュニケーション力が落ちたのもあるはず。孤立し自暴自棄になった
   中高年の男性が、積年のストレスを電車などで暴発させてしまうのでは」
≪2≫ 死までの長い時間と不安、年金を使わせる消費社会・・・高齢でエベレスト登頂を果たした人や生涯現役の医師の『若さ』はもてはやされても、
   ただ老いてゆくのはマイナスイメージでしかない」「今は高齢者の体そのものが嫌われる一方、若さにこびる商品が売られる」。老いが疎まれ孤立化する
   から、怒りが爆発するのか。
≪3≫ 高齢者を取り囲む社会の変化・・・「かつて高齢者は少数の弱者でありながらも賢者という社会認識が広くあった。でも今は非正規雇用の若者など弱者の
   枠が広がり、高齢者は相対的に埋もれてしまった。経済、精神が疲弊し、社会に余裕がなくなり、高齢者はかつてない過酷さにさらされている」
   過酷さをあおるのがマニュアル社会とIT(情報技術)の浸透で、「マニュアル化が進んだコンビニでは店員だけでなく、客も店に応じてキャラクターを
   演じないといけない。素早く代金を払い、店員と会話をせずさっと去る。でも、夫や父親、会社員しか演じたことのない人に、電車内やいろいろな店と
   細分化された新たなキャラを演じ分けるのは難しい」 ← 何故 スタバに年寄りは近づかないのか?? これだ。
   * 3世代世帯が減り、家で「おじいちゃん」でいられるのは幸運な人。地縁、血縁、社縁が衰え、高齢者に与えられた役は下手なエキストラくらいか。
≪4≫ ネットでの人間関係・・・「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)での交流が当たり前となり、今やメールも古びた。電話はさらに少数派、
   いきなり自宅に手紙が来たら怪しいという社会で、おいてけぼりを食っているのが今の高齢者」 ”スマホを見つめる群衆の中で自分の存在は「無」となる--

* これを中高年の問題として片付けられるのだろうか。過去20年のマニュアル、ネット社会の進展を見れば、今の若い世代が中高年になる頃、人間関係の手段は想像がつかないほど変わっている。彼らの置かれた環境が今以上に過酷になれば「キレるオヤジ」そのものが標準化する。そんなこともないとはいえない。
 
 <今はやりのコミュニケーション力の押し付けは一種の集団主義で、個性と対立するものです。それよりも、なぜコミュニケーション不全を起こすのか、その起点はどこにあるのか。中高年だけでなく若者を含めた社会全体がもう一度見つめ直さなければいけない。キレる原点がどこにあるのか。その片りんでも暴き、近未来のあるべき人間関係を考えていかなければ悪くなる一方だ>と作家、藤原智美さん(60)は語った。    御意!!
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