静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

 ≪ 周りと違うことを止めない&認めて共存させ伸ばしてゆく教育 ≫  ここを小学校から根本的に変えてゆかないと 日本は”金太郎飴人間”しか居ない 弱いクニのままだ

2021-10-06 07:05:56 | 時評
【毎日:選挙特集】政治を考える ≪地縁血縁重視の日本、政治にも多様性を≫ ウスビ・サコ京都精華大学長/・・・全文転載
◆ ウスビ・サコ;1991年に来日し、京都大院で工学博士号を取得。京都精華大人文学部の専任講師などを経て、2018年に日本初のアフリカ出身学長となる。著書に「アフリカ出身 サコ学長、日本を語る」。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 近年LGBTQなど性的少数者が注目され、世界的に「多様性」がムーブメントとなっている。しかし、現実には人種や性別、障害などさまざまな面でマイノリティーへの理解は十分でなく、
差別も生まれている。衆院選でも論戦のテーマの一つになるが、多様性のある社会はどう実現できるのか。
 留学生として日本社会に飛び込み、日本初のアフリカ出身学長となったウスビ・サコ京都精華大学長(55)に聞いた。【聞き手・古川幸奈】

外国人を社会に迎える準備がない
・日本に住んで30年。母国の西アフリカ・マリよりも長い時間を過ごしています。日本は留学生ら多くの外国人を受け入れていますが、社会の一員として迎える準備はできていないと感じてきました。
 私が来日した1990年代、日本は「留学生10万人計画」を進めていました。しかし、部屋を借りるために不動産業者に電話すると外国人と伝えた途端に断られる。街の人にとっては「邪魔者」
 だったのでしょう。身近に連帯保証人がおらず街中などで知り合った日本人に頼み込む留学生もいました。今でも状況にあまり変わりはなく、私が留学生のために、賃貸契約に必要な緊急連絡先に
 なっているぐらいです。

2008年には留学生30万人計画が策定されましたが、日本で就職できず、どの国の懸け橋にもなれないという状況も目にします。計画や制度はダイナミックなのに、いつも社会の感覚が追いついて
 いない。
技能実習生も同じです。海外から来るのはただの労働力ではなく文化や宗教、心を持った人なのです。働くための最低限の日本語や文化だけを教えればいいという発想は危険です。

コロナ禍経験、自分の軸で投票を
日本の政治は地縁や血縁が重視されているように見えます。だから外国人が入る余地がない。よりグローバルな社会にするためには、外国人に限らずさまざまな立場の当事者も入った議論ができるよう、
 政治にも「多様性」が必要ではないでしょうか。

  私は02年に日本国籍を取得しました。日本を拠点に暮らし、税金も納めているので、選挙権は持つべきだと思ったからです。一方、日本人はあまり政治に関心がない割に「お上が何とかしてくれる」
 と期待をしているように感じます。自分で考えて行動することを諦めているようにも見えます。


 でも新型コロナウイルス禍を経験し、みんな気づいたのではないでしょうか。誰が政治をするかで、自分の生き方に影響が出てくるということが
   これからは選挙に対する意識も変わってくると思います。しっかりとした意思を持ち、自分の軸で政治家を選びたいですね。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 <『多様性』を毛嫌いし、同一性に安住したい>:この気持ちを(ガイコク人はややこしいので、日本人だけの社会を守りたい)と考えるのではなく、
 (自らを滅ぼす危険な習性だから止めよう)と自ら否定する日が来るまで、日本に活気は生まれない。年寄だけでなく若い人も此の古びた毛布で惰眠をむさぼっていないか? 

 <金太郎飴人間だから日本は世界に勝てた>と言う思い込み/誤解は、もういい加減に捨てよう!! ≪技術/文化/社会体制すべて≫でガラパゴス化がいっそう進み、
  これまで以上に世界の潮目から取り残されるだけだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする