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三木武夫に学ぶ政治の定石Ⅲ

2013年02月13日 | 歴史
徳島出身の三木武夫。どのような政治家だったのでしょうか。

まず注目すべきは「誰の側近にもならずに権謀術策だけで総理大臣になった唯一の人物」であることです。
戦後政治史で常に重要人物であり続けました。30才まで留学を含めて学生をやって、昭和12年に代議士になり死ぬまで50年間、常に永田町政治に関わっていました。
他の職業をやったことがりません。ただし常にエスタブリッシュメントの周辺にいるのです。けっして中には入りません。
中に入ろうとした田中角栄が排除されるのを横目で見ながら、ぴたりとくっついていきます。エスタブリッシュメントを徹底的に攻撃しながら土壇場で手を組むのです。
希代の政争家で、瞬時に先を読めてしまうのです。周りから見ていると超能力者のように動くことができます。
なぜ三木さんにクリーンのイメージが付いたのでしょうか。これは「小説吉田学校」の責任が重いと思われます。
角川文庫版で吉田茂から鈴木善幸まで全8巻の内、全巻に出てくるのは唯一三木さんです。
作者の戸川猪佐武は田中角栄のゲッペルスと呼ばれ、角栄というピカレスクヒーロー、ダーティーヒーローを描くために、
対象として陰謀が苦手で金にクリーンなイメージで三木さんを描きました。自民党元首相が亡くなった場合、野党第一党の党首が追悼演説をやる慣例がありました。
三木さんの場合、土井たか子がそれを行いました。
「高校時代に野球部のマネージャーとしてお金を稼ぐためにバザーを行ったところ、学校側がそれを取り上げてしまいました。
三木さんは報復として学校側の不正経理を追求したら放校処分となったそうです。クリーン三木の真骨頂ですね」
実は三木武夫は若い頃、駐米大使の斉藤博の遺体が船で送られてくるときの記録映画を撮って儲けたり、
学生時代明治大学雄弁部で海水浴に行った時、遊ぶ金ほしさにテントを張って雄弁大会を行いお金を稼いだり、意外とお金に関してやりくり上手だったのです。
今だったらベンチャーの社長になったような人物です。
代議士になる前後の口癖が「どこかに金持ちの娘いませんかねえ」。そして結婚したのが森コンツェルンのご令嬢17才年下の睦子さんです。
早稲田雄弁会の石田博英(当時三木さんの参謀)が「学生服で選挙活動は馬鹿にされる」と言うんで、フロックコートをお父さんから借りて自転車で徳島県を回って
「市議会議員の選挙のようなことをやって当選した」と語られています。でもそんなやり方を真に受けて戦ったら絶対落選するでしょう。
民政党の公認がとれなくて、地元の県議市議の支援を受けてやっているだけのことでなのです。
三木さんは戦前の事なんて誰も知らないだろうと、「今、代議士やっている石田君が学生服じゃ恥ずかしいって言うんで…」と語ります。
当時「神風候補」と言われました。林内閣が潰れ近衛内閣になる時、最年少議員の三木さんが国会に登壇した時、出迎えたのが憲政の神様、最年長議員の尾崎行雄です。
この最年長、最年少二人の2ショットを写真に撮ってマスコミに売り込むのです。たいへんしたたかな30才であったのです。
当選祈願には明治神宮と靖国神社に出かけ玉串を捧げ、その中身は「一生不正をなさず一生不全に与せず」です。全く中身がないのにクリーンイメージ戦略でした。
30才でいきなり代議士になるのですからたくましさが無いわけありません。
こういったパフォーマンスだけを真似する代議士は多いですが三木さんのすごいところは、どこに権力があるのかの嗅覚がずば抜けていました。
民政党系の支援を受けても民政党には入りません。そこに権力がないからです。
近衛内閣の時、近衛の側近と陸軍の力が強まっています。
民政党は凋落傾向にあると読んで無所属という立場で、政界がどうなろうが動けるように自分のポジションを当選一回目にして確保していきます。
党に入った方が適当な地位に就けるのでしょうが、そこに権力がないとなったら距離を保つのです。

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デンマークを知り、デンマークに学ぶ。Ⅹ 「天国のような国」『デンマークに学ぶ移民対策』

2013年02月12日 | 政治経済
 デンマークを初め、北欧の福祉政策は底辺の人達には手厚くもてなすのが自慢です。高所得者には50%以上の税金を課します。
その結果、優秀なエリートが国から出て行ってしまいます。北欧の福祉国家と言えば聞こえが良いですが、冷戦期の国防国家とセットなのです。
日本は北欧をモデルにしたがりますが、そんなことを本当にやって良いのでしょうか?。軍国主義になる覚悟が必要です。
元来デンマークは大変厳しい移民排他的な政策をとっていましたが2010年からさらに厳しくなりました。
そしてスウェーデンに住んでデンマークで仕事をする人が出現しだしました。デンマーク永住権取得の厳しさはあきれるほどです。
デンマーク人の配偶者は3~7年以上経過しないと申請すらできません。申請後に大変難しいデンマーク語テストが課せられます。
もちろん面接口頭試験、180万円ほどの預け入れ、フルタイム労働による納税証明、1年以上の社会奉仕活動…。ユダヤ教徒になる条件の次に難しいでしょう。
デンマーク人と結婚した日本人も1000人以上いますが試験に受からないのでデンマークに住むことができません。第3国に住んだりしています。
もしデンマーク人である配偶者が自国に帰りたいと言ったら別居するか離婚するか、はたまた愛のために猛勉強することになります。
すでに永住権を取得した人達にも更新のためのテストがあります。
このようにデンマークの移民というのはハードルが高いのです。
あの中国ですら、攻勢をかけてデンマークやグリーンランドに解放するよう持ちかけていますが人民を送り込むには向かないようです。
日本でも源氏物語など古典が読めなければダメというような試験をすればエリートしか来なくなるでしょう。
実際いくつかの国ではそうしています。日本も昔はそうだったようです。
 デンマークの移民改正法にて、興味深いのは24才以下または60才以上の国際結婚カップルは移民できません。
最近変わった部分は、24才以下でも一流大学(世界TOP20)を出ていたら資格を得られます。ちなみその一流に東大は入っていません。
デンマークの保守に言わせればハーバートでも認めてやったのだと言いたいのでしょう。
高福祉目当てに来る高齢者、社会負担を増やす生産性の低い人を入れる気は全くありません。
国のために国防の義務を果たしたから国防年金としての高福祉を与えているのです。
 カナダでは家族移民として中国人の若い人が親を連れて入ってきます。一度も税金を納めたことのない老人が無料で医療を受けています。
カナダも州毎に厳しく変わりつつあります。そこでカナダ国内を移民が移動することになります。
 ユーロではそれぞれの国で移民政策が違います。移民は緩い国から入って、永住権を取って、移動していきます。
ユーロはユーロ圏内での移民は優遇しているためこうしたことが起こっています。
 デンマーク人日本人のカップルも日本では簡単に永住権がとれますが、デンマークでは簡単に住めません。
北欧の国の人との国際結婚は細かい法律で難しいことがあるので注意が必要です。
ヨーロッパはアメリカやカナダ、オーストラリアのように移民立国ではありません。でもアメリカは移民率が10%ほどで、ヨーロッパに比べると意外に少ないのです。
 デンマーク移民試験はデンマーク社会に関するもの30問、デンマーク語に関するもの40問、日常会話レベルではありません。
 日本では80年代からますます緩くなっています。当然偽装結婚が多くなります。
 カナダでは市民権を取るための塾があります。多くの中国人が通っています。試験を受けるにも料金がかかります。移民立国はそれを一つの商売にしているのです。
移民立国で無いデンマークでは取得申請費用に8万円もかかります。加えて預託金180万円が必要です。お金の無い人には無理です。
 日本では「国民国家の時代は終わりだ」という意見で緩い移民政策を取ろうとしています。
ヨーロッパを見ると国民国家を守っている国が酷い目から逃れているのです。
日本は過去に渡来人を受け入れました。彼らは「逃げなきゃいけない事」「逃げる方向」「帰っちゃいけない事」の3つを知っていたというで賢かったのです。
日本もデンマークにならってこういった政策の一つでも採用すべきでしょう。ところが増税ばかりを真似しています。
強い政府が無ければ自由もへったくれもありません。外国人に優しいというのは本末転倒です。
支那共産党を見れば自分の国民に優しくできない政府が外国人に優しくできるわけがない事がよく分かります。
 カナダでは税金を払った経験の無い移民が福祉を受けています。それを見た先住カナダ人は気分が良くありません。
しかしマルチカルチャーという教育を受けているため言葉に出せません。軋轢はどんどん高まっています。
日本人は我慢しながら自分たちが出て行くことになってしまうかもしれないでしょう。


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三木武夫に学ぶ政治の定石Ⅱ

2013年02月11日 | 歴史
バルカン政治家のたくましさ

 三木武夫は「4月自民党総裁選前倒し」、言った瞬間「自民党を割るぞ!」こう叫ぶことのできた政治家でした。
この恫喝によって総裁の椅子をもぎ取るのです。実際もぎ取ったのです。定石を知らない人間が予想をしても時間の無駄です。
自分の頭だけで物考えるのなら歴史に学んだ方が絶対早いのです。逆に歴史を学ぶなら自分の頭で深く正しく物を考える力が付きます。
定石とは戦いの記録であり、実戦によって検証された物です。一昔前なら良くも悪くも自民党の派閥の中で先輩から定石を知らず知らずのうちに身につけて行きました。
政策であれば部会に属して朝8時に自民党本部に集まって朝ご飯食べながら役所の人から話を聞いてトレーニングを積んでいきます。
こういったプロセスが「自民党をぶっ壊せ」というフレーズによってすっかりなくなってしまいました。
民主党は全くそういったトレーニングを受けたことのない人達が政治の中枢にいます。
自民党をぶっ壊したのは小泉さんですが、総裁選に出るまでは「政策の小泉」というイメージを打ち出していました。
派閥政治が苦手で自民党内では嫌われているが政策は優れているとされていました。ところが蓋を開けてみれば政策など勉強したことがありません。
郵政法案すら読んだことがないとのことです。恐ろしいことに総理大臣の時、テレビで「そんな物、要約以外読むわけないだろう」と言いきったのです。
希代の政争家であります。良くも悪くも強い政治家と言えば小泉さんなのです。勉強嫌いの小泉さんが学んだのは三木武夫であります。
三木の軍師で松野頼三という人がいました。小泉さんは首相時代でさえ、「月に一度は松野さんの元に上がって三木さんの話を聞いていた」という有名な話があります。
あの小泉さんでさえ、三木さんを学ばねばならないと思わせたのです。強い政治をやるには知らねばならないことなのです。
小泉さんはオペラなどの芸術文化には興味が強かったようですが、まとまったペーパーを読み解くと言うことはしませんでした。
一方、田中角栄は赤鉛筆を持ちながら1晩かけて読んでいました。これが霞ヶ関幹部の人心掌握の大きな理由なのです。
民主党の中で田中角栄のようなことができるのは仙石さんくらいだろうという評価が高いようです。
小泉さんは「A4、2枚図表入り」までの物しか読まないそうです。霞ヶ関では「小泉さんでも解るように書きましょう」が合言葉でした。
小泉さんが学んだ三木さんも同様にクリーンでも何でも無いのに「クリーン三木」というイメージで見られていました。
自民党内で一番えげつないのが三木だと誰からも言われていたのに田中角栄金権政治に対して「クリーン三木」と言い切ってしまいました。
死ぬまでそのイメージを崩しませんでした。
田中さんと三木さんの戦いから、双方を反面教師にして両者の良いところを小泉さんが取り入れたら自民党が壊れてしまったのです。

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デンマークを知り、デンマークに学ぶ。Ⅸ 「天国のような国」『デンマークに学ぶ移民対策』

2013年02月10日 | 政治経済
 前回、「天国のような国」デンマークが2000年代に入ってどうなっていったでしょう?

河添恵子「世界を語る」チャンネルAJERより書き起こし
 まずヨーロッパの移民問題を取り上げます。
現在全ヨーロッパ中どこでも選挙のたびに移民が争点になり、日本でも外国人参政権問題などの参考になる出来事が多いと思います。
 ヨーロッパで移民人口比率がここ数年間で最も高い国はどこでしょう?
ヨーロッパどの国でも増えています。昔なら多くのイタリア、ポーランド人が、アメリカに移民として渡りました。
受け入れている国を挙げるよりも逆に全く受け入れない国を挙げる方が早いでしょう。
セルビア、アルバニア、モンテネグロ、コソボ…仕事が無いところには移民は行きません。また生命の危険が高いところにも少ないのです。
答えは北欧スウェーデンです。ここは割と移民法が緩いところがあり、ユーロ圏の人が伴侶であれば移民しやすいのです。
 では最近10年間で、移民比率の変化がない国はどこでしょう。
イタリアでしょうか?。違います。今でもイタリアに移民をしようという人は多くいます。
そもそもイタリアはアメリカやオーストラリアに移民として逃げた人が多い国です。
ユーロになった後、流れ込んできた人も多く、最終目的地がイタリアかどうかは不明ですがイタリアで増えています。。その中には中国人もかなりいます。
最近10年間、移民の比率が10%位であまり変わらないのはドイツです。ドイツは様々な制度で移民割合が増えないように上手くコントロールしています。
過去にクロアチア紛争によって入ってきた大量の移民によって酷い目に遭いました。その反省で、コントロールすることが上手くなりました。
 では最近10年で移民が右肩上がりで急激に増えてきた国はどこでしょう?。スペインとイタリアです。
イタリアはまだ割合的には少ないですが、0から急激に増加しています。
スペインは割合的にも大きくスウェーデンに次ぎ14%以上です。アフリカから来る人もいます。2004年ころ中南米からの移民がたくさんいました。
不法滞在を追求されることなく子供は学校に行けます。親の合法不法滞在を問わない約束になっています。
でも実際には中南米出身者なのでなので多くはスペイン語圏のはずなのに成績レベルで問題のある子供が多いようです。そのため留年を増やしています。
教育費の税金負担上昇をもたらしています。またドロップアウトから非行に走るケースも多く、犯罪対策費の上昇をもたらしています。
 ヨーロッパは7~15%の移民率です。ちなみに日本は2%以下です。日本がいかにクローズドでやってこられたかが分かります。
ヨーロッパの場合は旧植民地、イスラム圏の人を入れてしまいました。これによってヨーロッパ経済を疲弊させた一つの要因となったと考えられます。
ブラック(地下)経済が大きく占めていて、まともな経済だけでは語れない国も多くなっています。
単一民族に近かった国も、「新しい風」と言えば聞こえが良いのですが、ルールを守れない人達が入ってきたことにより不満が溜まっています。
ノルウェーにおいて昨年夏、大量殺人テロリストが出現する事態となってしまいました。

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三木武夫に学ぶ政治の定石

2013年02月09日 | 歴史
倉山満氏と梅原克彦氏の対談より書き起こし

誰が殺した自民党
平成24年6月現在、「自民党がもうダメだ」と言う意見の中で、誰がこんなにもダメにしたのかという視点で三木武夫を取り上げて見ましょう。
三木武夫を上げずして自民党政治がもたらした現在の日本の混迷は語れないからです。彼には「バルカン政治家」というニックネームがありました。
彼は非常に老獪かつ政界遊泳術に長けていました。
バルカン半島(ギリシャ、アルバニア、ブルガリア、旧ユーゴ、トルコの一部)という所は常に3大勢力が角逐していて、
その中で小勢力は一夜にして敵味方が入れ替わってしまうといわれています。そうでもしなければそこで生き残れないのです。
三木武夫は政治的にあまりにもえげつないということが「バルカン政治家」と言われた所以なのです。
三木さん自身、最初は気分を悪くしたそうですが、最後は「バルカン政治家とは愛国政治家のことだ」と開き直ってたそうです。
政治の定石というのがあります。囲碁は戦略ゲーム、将棋は戦術ゲームといわれます。
囲碁でも戦術を知らないと強くなれませんし、将棋でも全体を見られないと勝てません。将棋も囲碁も指せる打てるは一手だけです。
しかしその一手がどれだけの裏付けがあるか、広く深く正しく読んでいるかの裏付けが大事なのです。
戦いの中でこれは間違いないだろうと言われて積み重ねられてきた物が定石であります。戦いの中で決着が付き、その定石が必ず検証されます。
世の中においては囲碁や将棋のようにお互いに情報等の対等の条件で勝負するゲームは少ないのですが、逆に世の中はお互いに情報が何が何だか解りません。
「戦場には絶えず霧が懸かっている」クラウゼビッツの言葉通り、霧の中に企業でも政治でもいるだけに、定石という物がなおさら大事なのです。
今の政治はあまりにも定石知らずで外れたことばかりが行われています。
ネット社会で誰でも自由に発言できるようになって、「解りやすく説明せよ」という声が大きくなってきています。
これに対して将棋や囲碁の専門家は「これは定石です」で終了させてしまいます。現代はそれを一々説明しなければいけないのです。
定石を知らないで一から説明させようとする人が政治家にも増えてきたのが現状なのです。
例えば自民党が「3月までに民主党内閣を解散に追い込む」と発言します。「4月に自民党総裁選を前倒しするんだ」といってみんな忘れてしまいます。
「4月に自民党総裁選をやる」というのはどういう意味でしょうか。これは谷垣さんを下ろしたいという人しかいわないでしょう。
谷垣さんは勝てると思えば受けるかも知れません。受けなくても良いのです。負けると思ったら受けない可能性が高いでしょう。
勝てると勘違いして受けた場合負けてしまうこともあるが、相当可能性が低いはずです。
総裁選要求を突きつけたと言うことは谷垣さんとしては受けないか、突きつけた側が負けてしまう可能性が高くなるのです。
ではどうするのか。自民党の中に残って谷垣路線を続けるか。逆に勝った場合、谷垣さんと一緒になってなにをやるというのでしょうか。
今の民主党主流派と一緒になっている谷垣さんを抱えて、民主党内の反主流派を潰して谷垣さんと一緒になって、憲法改正ができるのでしょうか。
絶対できません。では政権復帰したいだけでしょうか。つまり自民党総裁選を前倒しすることは「自民党を割る」ということなのです。
これは一瞬で解ってもらわなければ困る事です。

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デンマークを知り、デンマークに学ぶ。Ⅷ 「天国のような国」デンマーク

2013年02月08日 | 政治経済
デンマーク人から見た「移民」とは  youtube「【移民受入れ阻止!】~デンマークの惨状」より(著者不明)

 今回はデンマーク人から見た「移民受け受け入れ法案」と「外国人参政権」などの危険性について評論します。
デンマークと日本を照らし合わせ、何がどう問題になるのか探っていきます。
デンマークにやってくるイスラム系外国人を日本にやってくる朝鮮半島系外国人に置き換えてみると現在の日本の危機的状況が浮かび上がってくるかも知れません。

 デンマークは1970年代に今の日本の様に労働者不足になっていたため、トルコからの労働者をどんどん受け入れました。
高齢者が増えて労働者が足りない状況だったのです。
当時のデンマークの政治家は無責任にも海外から受け入れた労働者には家族や親戚を呼ぶ権利を与えてしまいました。
その当時「生活支援法」ができたばかりで、失業しても失業手当をもらう権利が国民と外国人労働者にもに与えられたため、
海外から見れば福祉が充実してまるで「天国のような国」だったのです。今でも多くの日本人が「天国のような国」デンマークに来て福祉の勉強をしています。
その後も「天国のような国」デンマークに行けば老後も問題ないと考えた外国人がどんどん入ってきました。
特に労働者の親戚や親が入ってきてデンマークは国として負担が増えていったのです。
 80年代になるとイランやイラクの難民をどんどん受け入れました。難民は自分の国の戦争や政治的問題から逃れてデンマークに逃げてきたのです。
優しいデンマーク人はこういった人を助けなければと考えて難民をどんどん受け入れました。
80年代には問題化はしていませんでしたが、当時将来の危険性を考えて外国人反対の党を作り上げた人がいました。
彼は人種差別主義者としてデンマーク中のメディアで批判されました。
彼の主張は「デンマークをデンマークとして守るには受け入れていた外国人の数が多すぎる」ということでした。
彼は将来本当の人種差別者になったのかも知れませんが、当時の主張は正論でした。
しかし、メディアからすれば人種差別者であり、叩くにはもってこいの人物だったのでしょう。
 90年代になり外国人がどんどん増えて外国人問題が多発するようになりました。これが外国人労働者受け入れ後、たった20年後の話です。
20年後にはこうなるのです。外国人は数が増えていたため、自分たちだけで生活が成り立つようになりデンマーク語をいつまで経っても覚えない人が増えました。
暴力が増え、デンマーク人と外国人の対立が増え、右翼が強くなっていきました。
「郷に入れば郷に従え」という人が増えていきましたが、そういう人達はレイシストというレッテルを貼られ結果として職を失ったり逆差別を受けるようになりました。
何しろデンマークは世界の先進国で在り難民を受け入れる「天国のような国」でした。誰もが安心して暮らせる国という建前があったのです。
外国人に反対する人達は人目を恐れて発言のできない社会になってしまいました。
デンマークは言論の自由が最も実行されている国だったはずが、外国人反対に関しては公に言えない国になってしまったのです。
その結果、問題があるにもかかわらず無視し、90年代をやり過ごし外国人問題は拡大する一方となりました。
一時期イスラム系の人がコペンハーゲンの小学校中学校から豚肉を外してほしいと主張し始めました。
デンマークは豚肉の輸出で成り立っているような国なのでデンマーク人にとって豚肉は大事な存在なのです。日本で言うお米です。
「日本の学校給食からお米を外してください」と外国人が要求しているようなものです。自分たちの給食から外せば良いのに学校全体に要求したのです。
積もり積もった外国人問題は世界中で話題になった風刺画問題に発展します。
デンマークがデンマークである最も重要である言論の自由が在デンマーク外国人により犯されたのです。
韓国人が日本に対して行ったのと同様に、デンマーク国旗を公然と踏みつける事を平気でやり出しました。
民主主義を守るかそれとも宗教を尊重することを重要視するかにまで問題が発展。世論は真っ二つに分かれ、第三次世界大戦が始まるのではと懸念されるほどでした。
 現在デンマークには外国人が60万人いると言われ、国民550万人の国では1割を超えます。この数字は果たして正しいのかと議論されてもいます。
実際には150万人だろうという意見もあります。外国人の割合が増えていることに変わりはありません。
いずれは外国人が5割を超えてデンマーク人が少数派になることは間違いないでしょう。この問題はデンマークだけでは無く全てのヨーロッパで言えることです。
 デンマーク人が少数派になった場合、今までのデンマークは消えてしまいます。

 ポルノの自由が真っ先に行われたのはデンマークで、
ホモの人間が世界で最初に結婚を認められたのもデンマークで、
政治的情報開示を最も徹底的に行ってきたのもデンマークで、それをEUにも要求してきたのです。
環境の先進国で在り福祉の先進国です。
弱い者を支えるノーマリゼーションを訴えてきた国です。
 ノーマリゼーションとは高齢者や障害者を施設に隔離せず「健常者と一緒に助け合いながら暮らして行くのが正常な社会のあり方である」とする考え方です。
それに基づく社旗福祉政策のことを言います。
オンブズマンという言葉はデンマーク語で在りデンマークが生んだ制度です。
 オンブズマンとは「行政機関を外部から監視する公職」のことです。国民の権利や利益の侵害に対する調査や救済への勧告を行います。
正に先進国の中の先進国です。そのデンマークがデンマークでなくなりつつあります。外国人受け入れからたった40年でこうなってしまいました。

 日本には素晴らしい歴史があり、素晴らしい性格を持った民族がいます。その日本を日本として守るためにはどうすべきか考える必要があります。
100年後も日本の特徴を維持したまま生存するためには今どうすべきなのでしょうか。
移民受け入れや外国人参政権は慎重に考えなければいけない事と海外にはその失敗例が多くあることに目を向けるべきです。
日本の政治に参加したい外国人があれば参政権で無くてもいくらでも方法がある事を知っておかなければなりません。
そうしないと国が滅びます。
以上デンマーク人の方からのお話です。

 日本と酷似しています。戦後日本に居続けた在日朝鮮人は集団となり日本で悪行を重ね、日本は取り締まりはしていましたが行動活動の制限が緩すぎました。
朝鮮進駐軍という犯罪組織を野放しにしてしまったのです。これからは制裁を考えなければいけないでしょう。
現在ではその末裔の組織である在日朝鮮人連盟から民団と朝鮮総連に分かれ、民主党という政党に深く根を張り、政権まで取ってしまいました。
私たち日本人は国を滅ぼさないように外国の失敗例に目を向け、外国人の監視、管理を十分行っていきたいものです。
日本が誰の者かわからなくのは避けなければいけません。日本は日本人の物です。日本の領土は日本人の物です。
どんな国からも口出しさせてはいけません。友好を装い近づいてくる侵略者に十分警戒しなければなりません。


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アメリカの自滅と日本の自殺Ⅲ

2013年02月07日 | 政治経済
 だったら手っ取り早くアメリカ人に見習っちまおう!。

 アメリカがretaliation(報復)と叫んでイラク戦争を始めました。
たいへん馬鹿げた戦争ロジックではありましたがretaliationという国民感情はとても大事な物の要素の一つであります。
「敵討ちだ!」と感情的に復讐で燃えろということではありません。
国家国民の歴史的連続性を保とうとすると、極端な例を言えばアメリカは総力戦だから止む終えないと言いながら日本人非戦闘員を90万人焼き殺しています。
これについて「アメリカめ、いつか目に物言わせてやりてえな…」程度の常識を、作法の一つとして持っていなければいけないでしょう?。
それを敗戦の翌日からほとんどの国民がその常識をケロっと無いのです。
 戦前日本が樺太千島その他を取りました。スターリンはそれに対して、ツァーリズムを滅ぼして「社会主義ロシアだ」と言いながら、
日本を最後にやっつけたときに「復讐してやったぞ、祖国ロシア皇帝の仇を取ったぞ」と喜んだのです。何とも執念深いのです。

 ケニス・ウォルツ、1979年著書「国際政治学のセオリー」の中で、「正義とか正当性は国内では役立つが国際政治では役立たない」といっています。
人類史の2500年間これらは国外では一度も手にされたことはありません。それを定義して執行する、あるいは判断する機関はありません。
国際政治では強い物は強い、弱い物は負けたらそれでお終いです。その結果正しい者が多く負けます。
最終的にはpowerにおいて優秀な者が自分の解釈を押しつけます。国際政治には正義道徳をあまり持ち込んではいけません。
そうはいうものの、ウォルツ自身はマキャベリスティックなPower struggle(権力闘争)を大変嫌がっています。
一見ウォルツはマキャベリアンでSocial Darwinism(スペンサーの社会的適者生存説)であるがごとき解釈をしながら、
実際に提唱する外交政策は非常に穏健で受動的です。
日本人が「自分たちに正義が在り道義がある」という意見を何十年繰り返してもpowerがないと踏みつぶされてしまいます。
だからといって国際政治は仁義なき戦いであり、「弱肉強食だから弱い者いじめして良いんだ」と言って日本人がそれをやり出すと大失敗します。
ロシア中国イスラエルアメリカのようにpowerが強いからと言って周辺国を踏みにじると失敗するのです。
世界の国際法は、抽象的には世界人類の共通の正当性、
例えば「ジェノサイド(民族浄化)ホロコースト(大量虐殺)をやってはいけない」ということはみんな「そうだね」とうなずくことは確かです。
しかし「何がジェノサイドか?」となると…。アメリカの場合非戦闘員30万を原爆でポンと殺してしまいます。
これはジェノサイドだろうけどいくらでも言い逃れできます。
「日本だって南京で30万(でっち上げだが)殺したじゃないか」「総力戦だから致し方ない」「戦争終結のためにはしかたない」…。
具体化しようとした途端にまたpowerが前面に出てくるのです。具体的に正当性を安直に論議してはいけないのはこのためです。
正義感を振り回す外交がいかに危険であり、愚かな結果を生むかを知るべきです。
ケナンやラインフォルト・ニーバーも同様な意見です。
ニーバーは「国際紛争はほとんどの場合、struggle among sinners and liars(罪深き人々と嘘つきの闘争)である」
そのことが解っていればあまり無茶はしないだろうというのです。
ところが「自分こそ正義の代表である」と思い込むと中共とかF.ルーズベルトのように無茶をします。
ウォルツもケナンも「アメリカだって罪深いのだ」という視点があります。「人間なんて物は不完全なのだ。不完全な者がそう簡単に人を断罪して良いのか」。

 アメリカの歴代大統領ではアイゼンハワー大統領(アイク)はこの視点がありました。
「私は人生の中で軍人としてノルマンディー上陸作戦を初め、いろいろな戦争に参加した。しかし、戦争なんかやっても国際紛争の最終的な解決には繋がらない」。
彼は軍事予算をどんどん減らしました。
最後の演説で「military industrial complex(軍産複合体)に用心しろ。やつら何やるか解らない。これに気をつけないと我がアメリカは文化的に堕落する」。
正義感を振り回して敵を倒せという意見に疑問を持っていたのです。
1950年代初め、ソ連の核弾頭は少数でアメリカは何千発も持っていた時期です。アメリカ空軍は「今こそソ連に先制攻撃をしてやっちまおう」と上申します。
アイクは「もちろんその戦争は勝つだろう。しかし勝ってどうするんだ。ソ連を占領するのか?。
     そんなことした国がどうなったか知っているか?ナポレオン、ヒットラーがどうなった?」。
彼は常識があり、アメリカが罪を犯しやすいと言うことを十分心得た軍人でした。ヨーロッパ文化の素養があったのだろうと思います。
第二次大戦後の外交システムを作ったケナン、マーシャル、アイクは偉かった。やり過ぎないバランス感覚が優れているのです。
アメリカ人好みの単純な理屈に飛びつくことが全くありません。
それに比べてトルーマンはお馬鹿さんで全然ダメ。ケネディーもだめ。
問題は今のアメリカにはケナン、マーシャル、アイクのような政治家がいないことです。

 デカルトの弟子達が物事を全て合理的に単純化する事に対してイタリア人のビーコが「物事を単純化する恐ろしい人達」と嘆きました。
アメリカ人に限らず日本人にもそういった人々ばかりになりつつあるということです。

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15才のわんちゃん、抜歯しますよ。

2013年02月06日 | 動物病院

この仔は長い間左上顎前臼歯の歯根膿瘍に悩んできました。
抗生剤でしばらく良いのだけれど、止めると目の下にこぶのように膿が溜まります。
今回、思い切って抜歯して歯のクリーニングをさせていただきました。



結局抜歯が必要だったのは一本だけでした。
後はきれいになりました。
これでおいしくご飯を食べられますね。

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アメリカの自滅と日本の自殺Ⅱ

2013年02月05日 | 政治経済
 ジョセフ・ナイ(J.Nye)、日本国内では「世界を協調主義的にソフトパワーで知恵を出し合って問題を解決していくべきだ」と考えている人と解説されています。
表面上はそうですが、彼こそが米国の一国覇権主義を信じた手練手管としてソフトパワーを使おうと言っている人物です。
本当の意味でバランスオブパワー(BOP)を支持するケニス・ウォルツ、シカゴ大ミヤ・シャイマー、
ハーバード大ウォルト、ハンティントンらはジョセフ・ナイが嫌いです。おもしろいことに2003年の国際法違反のイラク戦争をナイは賛成しています。
BOPグループは皆反対しました。あれによってナイのグループの本性がばれました。
口先でリベラルなきれい事を言いながらブッシュJrのやんちゃな行動に賛成したアメリカ人は自分がオポチュニストであることの馬脚を現したのです。
ケニス・ウォルツは日本の核武装を希望しているか否かはともかく、「日本自身がそうしないことが不思議だ」と述べています。
この部分だけを取り上げられて日本国内では彼を「ミリタリスト(軍国主義者)である」という悪宣伝が行われています。
彼が日本に核武装を容認、もしくは推奨しているのは一種のBOPとして、アメリカの一極支配、ユニラテラリズム、
「自国中心主義によってアメリカ自身が滅びる懸念」から多くの国が、少なくともそういう力を持っている国が
「適当に核を持ってもらってお互いにバランスを取り合った方が健全な世界秩序が達成できる」と考えているからです。

 現在のアメリカの世界支配体制は1945年にできあがりました。その時にアメリカのGDPは世界全体の50%を占めていました。
その後1950年代のアイゼンハワーの時は40%、1971年ニクソンショック30%、ブッシュJr20%、現在はIMFによると18%であるとされています。
1945年の時はアメリカがユーラシア大陸を全て支配して、その重要な部分は西ヨーロッパ、中東、東アジアなのでその3箇所に万全な軍隊を配備し、
絶対に譲らないということをアメリカが行っても世界経済の5割をアメリカが占めている以上それは理にかなうことでした。
ところが現在は18%になってしまい、大借金国で、他国に赤字国債の半分を買ってもらわなければいけない状態です。
なのに1945年の支配体制をそのまま続けたい意思を持っているのです。盗っ人猛々しいとしか言いようがないのです。
現在アメリカでは軍事外交関係のエキスパートとマクロ経済のエキスパートが実際に良好なコミュニケーションを取っていません。
マクロ経済のエキスパートは「この体制は無理だろう」と考えます。今のアメリカの軍事費は世界の軍事費の45%にもなります。
加えて諜報関連で850億ドル使っています。他の国から情報を盗んで分析するだけに自衛隊予算の2倍使っているのです。
それとは別にホームランドセキュリティーという国土防衛の省があり、1000億ドル使っています。他にベテランズアフェアーズ(退役軍人会)。
全て併せると世界の安全保障費の6割を使っているのです。「一極構造を作るのだ」とがんばっているのです。
ジョーンズホプキンス大マンデルバーム教授は、10数年前はイケイケドンドンで一極主義者でした。
彼は最近2~3年弱気になって、「最近アメリカはお金が無い。それでも民主党も共和党も世界を一極構造にするというテーマから動こうとしない」
「外部からショックを与えないと目が覚めないだろう。そのショックとはドル危機だろう。ドルの基軸通貨制度が数年以内に壊れるだろう」と発言しています。
スティッグリッツ、カリフォルニアバークレー大アイケン・グリー、ワシントン国際経済研究所フレッド・バーグストン、それに加えてIMFは
「10年以内にアメリカは財政危機を起こす。今の財政状態でアメリカのドルが基軸通貨として使われていること自体が不自然である」と発言しています。
アメリカがドルを刷って何とか決済しようとしても「アジアはドル使えませんよ」となる可能性があるのです。
今はドルを刷りまくって世界中で無理矢理使わせているからアメリカは借金し放題です。
ドルが基軸通貨でなくなった途端にアメリカは自分たちで発行した国債を自分たちで処理しなければならなくなります。
その途端にペンタゴンの予算はバッサリ切られます。ドルショックを起こしてはいけないと必死になってドルを支える周辺国は日本くらいでしょう。
アメリカに守ってもらわないと日本人は生きていけないと日本人は考えています。日本人はアメリカに命令されると考えもせずに盲従する癖があります。
盲従blind allegianceは外務省の局長事務次官、財務省も同様です。
明治以前のお百姓さんは悪辣な代官には逆らいます。悪代官が大東亜戦争のように大負けすると新しい代官がやってきます。
すると「お代官様~」と盲目的忠誠心を発揮することになります。
日本人の心のどこかに、最近始まったことではない、遺伝子のような、大多数にはそれがあるようです。
武士道の時代には「かくてはならじ」と言う人もいたようです。そういう人が戦争に出て戦って死んでしまいました。
よって死ななかった可能性の高い優秀な女性には潜在的盲目的忠誠心を持っていない人が多いのではないかと期待します。
かつて「鬼畜米英」と叫ぶほど勇気があった男達がアメリカ様の腰にしがみつき、こうなった以上は「日本の男子には絶望する」しかありません。

 アメリカ人の中にも外交を見る見方が2通りあります。
モーゲンソー、ケナン、キッシンジャー、ウォルツ、スパイクマン、ミアシャイマー等のリアリストグループ。
大統領補佐官を勤めたスコークロフト、ブレジンスキーも含まれます。
彼らは17世紀のウエストファリア条約以降の「国際政治とは多極構造下におけるバランスオブパワー(BOP)ゲームであり、それがノーマルな状態である」と考えます。
 もう一方のグループがウイルソニアングループでアメリカの自由主義、経済システム、政治イデオロギー、基本的人権等の
「コンセプトをアメリカの軍事覇権を使って世界に採用させて、世界を同じような状態に、グローバライズ(アメリカナイズ)していくのがノーマルな形である」。
これが物の考え方自体がはっきり最初から違う対立軸です。日本にはBOPの考えがほとんど入っていません。
これは国際政治学者外交評論家達の恐ろしい怠惰だろう考えられます。
アメリカが国際連盟を作ろうとして失敗し、国際連合を作って実質的にはアメリカンヘゲモニーでやってきました。
パックスアメリカーナの状態をノーマルな国際政治とみるか17世紀後半から20世紀初めまで続いたBOPゲームをノーマルな状態とみるか、はっきり分かれます。
なぜか、若い頃ヨーロッパ文学、ロシア文学が好きな人達は決してウィルソニアンになりません。

 パリに暮らしていた有名な文学者ヘミングウェイは「アメリカがいやだ」といって逃れました。
フィッツジェラルドは「アメリカとは何だ!」とアル中になりました。
反アメリカ的な姿勢を持った者だけが世界的に有名で、アメリカの主流文化からはまともな文学が一つも出ていません。
モーゲンソーが言いました。「伝統の積み重ねが無いと文化にはならない」
「アメリカ文明はisolated flash of individual genius otherwise cultural desert.一瞬のひらめきのような天才は生むが文化は砂漠のようだ」、
彼はドイツ生まれなのではっきり言ってしまいました。

 リアリストグループに入っている人間から見ると冷戦後の国際政治が多極に向かっているのは自然なのです。
ところが日本の「アメリカにくっついていれば大丈夫だ」と考えている森本敏、岡崎久彦らは多極化したら困ります。
アメリカは強くないと日本の存在基盤が崩れると考えています。リアリストグループは多極化は極自然です。17世紀からの国際政治のノーマルな状態です。
日本の領土問題に関して、17~16世紀から1914年まで続いていた多極状態のBOPゲームではどの国も勢力圏の拡大競争をやります。その結果領土紛争が起こります。
多極化がノーマルと考えるなら、冷戦の2極構造が壊れ、アメリカオンリーの1極も足下が崩れ始めた現在において、
国際法を持ち出して、「尖閣が日本の固有の領土である」という意見を、BOPの観点から見てみます。
BOPは、Pつまりpowerと国際法のLawとの2元構造になっていることに気づきます。
国際法なんて元々曖昧にしか書いていませんが、それを実質化させるためにはどうしてもPowerが必要となります。
日本人はこのPに気づいていません。BOPだけで無くPの概念そのものが戦後日本から衰えていったのです。

 日本に西側の帝国勢力が極東まで達したのが1850年代です。
1842年にアヘン戦争があって1850年代ロシアが降りてきて1858年アイグン条約、1860年北京条約と立て続けに不平等条約を清が結ばされ、日本は腰を抜かします。
「このままだと俺たちも酷い目に遭う!」。
長い間日本人はpower politicsを味あわないで過ごしてきました。そうするとヨーロッパ人やロシア人のBOPゲームの発想が最初から理解できません。
少なくとも明治維新の大久保利通、伊藤博文などは少しは理解していただろうと思われます。ところが大正に入るとそれがダメになります。
ハンティントンが言っています。「革命第一世代は国際政治に対応できるが第二世代はガクッと落ちる」。
明治より大正昭和の日本人の方がこの点が鈍いのです。21世紀の国際政治が多極構造になるとロシアも中国もインドもトルコも皆BOPゲームをやり出しました。
日本人はそれに気がつきたくないのです。レジテマシーとかルールとか言っています。
日本人だけが「BOPゲームに参加しないと酷い目に遭う」ということに気がつきたくないのです。
この前の大敗戦でpowerの問題はアメリカ様にお預けするという、悪い意味での他者依存の習性が身についてしまいました。
「世界にpowerが必要だと言うことは解っているがなにわともあれアメリカがやってくれるはずだ」「そのご下命があってから我々は動くのだ」。
この頃はそのご下命がなかなか来ません。それどころか「私は知らん」と言われつつあります。
アメリカが1945年に作った国際統治システムは「中東と東アジアを両方ともアメリカが支配し続ける」です。
それが今ぐらついてきて、オバマが「アメリカの軍事力をアジアシフトする」といいましたが、実際にはそんな軍事力の余裕はありません。
しかもオバマは同時にアメリカの「今後10年の軍事予算を5000億ドルレベルに停滞させる」と発言します。
名目予算を停滞とは何を意味しているでしょう。
軍隊の人件費は毎年4%上昇します。武器弾薬は毎年8~9%上昇します。つまり実質軍事予算はどんどん減っていく事を意味するのです。
中国北朝鮮ロシアはアメリカの東アジア支配力の低下を見て、しかもいつまで経っても自主防衛する意欲も判断力もない日本の足下を見て、
領土問題でアグレッシブになってきているわけです。
韓国とロシア中国の行動と考え方はノーマルで、自然な振る舞いなのです。それを認められない日本人の思考パターンに大きな問題があります。

 「尖閣が日本の物だ」、それはそうでしょう。日本が最初そう主張したのは日清戦争のころです。中国がぐちゃぐちゃになって日本が強くなった時に宣言しました。
竹島だって日露戦争の前後です。日本海を含めて東シナ海の領土は取ったり取られたりするのです。
それまでアジア諸国は大混乱だったため日本だけが何とかまとまって領有を宣言しました。向こうに言わせれば「いつか取り戻してやる」となります。
中国人は約束守らないとか二枚舌とかいわれ、相手にするのは面倒ですが、日本人は彼らに学ばねばならないところがあります。
100年以上にわたっていつか取ってやろうと思い続けてきた執念深さ、国際政治をやるのならば「100年くらいは平気で持ちこたえる態度」が必要なのです。

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年寄りシーズーさん、皮下膿瘍

2013年02月04日 | 動物病院

腰の左背に大きな隆起ができ、小さな穴から液が出ます。
FNAで皮下脂肪織炎が疑われ、少量のステロイドで誤魔化していました。
その液が増えてきたので調べてみたらグラム陽性球菌が出ています。
抗生剤に変更しました。う~ん、悩むなあ…。
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アメリカの自滅と日本の自殺

2013年02月03日 | 政治経済
アメリカの自滅と日本の自殺 伊藤貫(西部邁ゼミナール対談より書き起こし)

アメリカの軍事戦略の問題性とは。
アメリカが判断を誤ればアメリカの軍事的パートナーと呼ばれている我が国日本も、「我々は自滅するかも」と言う議論になります。
世界は必ず多極化します。アメリカの独善的覇権主義は今後も破綻を示し続けます。
日本はアメリカから見捨てられるか、逆に属国になるかと言う悲惨な前途が待っていると予想されますが、はたしてどうなるのでしょうか。

 ワシントンのポトマック川を超えるとアーリントン墓地があります。ペンタゴンとかCIAは実はワシントンDCでは無くてアーリントンにあります。
アーリントン自体は住民の1/3は外国人です。そこはあまりアメリカという感じのしないところです。
アメリカの歴史的特性として悪魔のことをdemonといい、demonizeは敵視すると言う意味でです。つまり昔から自分に敵対する相手は悪魔視する傾向にあります。
今でもそうです。現代のアメリカは昔と比べて多人種混交です。
しかしやっぱり「puritanical」な純潔主義的な、「自分は神に導かれている」という考えが根底にあります。
「自分に敵対する者は全て悪魔だ」という考えが根底に残っているのです。puritanは17世紀の新興宗教です。
日本でもそうですが新興宗教はお話を作るのがとても上手くて「自分たちはいつも正しくて、自分たちに少しでもケチ付ける奴らは徹底的に悪い」。
新興宗教の団結心を強めるためにはお話を作ることが必要なのです。
アメリカに渡ってきたイギリス人自身が「自分たちは特別だ」「自分たちに反抗する奴らは神に背いた悪い奴らだ」と確信していました。
プリマスロック(新大陸に降り立った足跡、単なる石)にメイフラワー号で渡ったときからそういう連中ばかりです。
一方バージニア、ノースキャロライナ、サウスキャロライナに移ってきたイギリス人はそうではなく、
ただタバコのプランテーションでお金儲けしたい人々で、どっちかというとAnglican(英国国教会的)で穏やかで、反対者をdemonizeする連中ではありません。
ペンシルバニア、ロードアイランド、特にマサチューセッツはpuritanicalです。
Anglicanの連中は「あまり宗教云々って言うな…」、南部へ行ってプランテーション作った連中です。
一方北部へ行ってインディアンいっぱい殺して「神の国作るんだ!」という連中は全く違います。
selfrighteous(独善的)は北部の連中の方が酷いのです。

 ウエストファリア条約(1648年の30年戦争の講和条約)から1914年の第1次大戦の開戦前までは「外交で対立する相手をdemonizeしてはいけない」、
つまり紳士協定です。「外交的軍事的争いはお互い俗物同士なんだから…」という発想がありました。
30年戦争とはドイツを中心にヨーロッパの多国を巻き込んだ混迷を極めた戦争でした。
その決着のために「国民国家」と言う発想が始まったとされ、国境が画定され、status quo(現状)を確定しお互い覇権争いしないという取り決めを行いました。
ナポレオン戦争は例外として、それ以外は「相手の国をdemonizeしてはいけない」と定めたのです。
宗教とイデオロギーを振り回して人殺ししてはいけない。特に民間人を殺してはいけない。
戦争に勝った後も戦争裁判というみっともないことをやって相手の国の歴史解釈までケチ付けてはいけない。
おまえ達は根性が悪いとか悪い国民だと教え込んだりしてはいけない。
 その後、第1次大戦の時にウエストファリア条約は崩壊します。
酷かったのは、フランスとイギリスが負けたイギリスに対して賠償金を当時ドイツGDPの20倍請求します。
今の日本のGDPが500兆円だとすると1京円という法外な賠償金を押しつけたです。これは息の根止めるに等しい行為です。国民はヒトラーを選ぶわけです。
ウエストファリアから第1次大戦が始まるまでは
「戦争に負けた相手を徹底的に貶めてはいけない、辱めてはいけない、存在を否定してはいけない」という原則がありました。

 アメリカはヨーロッパのウエストファリア体制を基礎としたバランスオブパワー(BOP)ポリティックスを全く経験せずに1880年代に世界一の工業力を持つに至ります。
1919年第1次大戦終了と同時に突然パリに乗り込んできてベルサイユ体制を作ります。
そこら辺から勝ったヤツが負けたヤツを徹底的に踏みにじりイデオロギーを振り回してもいいようになります。
外交史を勉強するとこれ以降は楽しくなくなってきます。

 1919年まではゲームの感覚、騎士道精神、武士道精神の名残がありました。1815年のウィーン会議に出てきた連中はまだたしなみがありました。
フランスナポレオン軍があれほど酷い戦争をしたにもかかわらず、その報復として領土を奪っていません。フランスが悪いという戦争裁判もやりませんでした。
戦争犯罪者の追及処罰を一切やっていません。フランスを温存したのです。
カスルリー英国外相、メッテルニヒオーストリア外相、タレイラン仏外相らは「17、8世紀の状態に戻したい」
「ナポレオンのように恥知らずにイデオロギーを振り回してロシアまで出て行くなんてことは二度とやりたくない」。
こうしてたしなみのあるウィーン体制を作ってその平和が99年続きます。
ところがベルサイユ体制が始まってウッドロウ・ウィルソンが「国際連盟」というへんてこりんな組織を作って、
そこでおしゃべりをして投票すれば全て解決すると考えました。ここで「BOP外交を終わらせるのだ」と発言します。
そこでフランス人は「そんなのいやだ、うまくいくわけない」と、イギリス人を説得して「英仏米で3国同盟を作ろう」。
そのモデルになってるのはウィーン会議でメッテルニヒオーストリア外相が作った「ロシアプロシアオーストリアの3国同盟」です。
その「3国同盟をがっちり固めてBOPが崩れないようにしよう」。
アメリカでもそれに賛成する人達が3人いました。ランシング国務長官・ハウス大佐(ウィルソンの補佐官)・ロッジ連邦上院外交委員長です。
「3国同盟をがっちり組めばドイツは出てこられないはずだ」と考えます。
ところがウィルソンは「3国同盟を作ること自体がBOP外交に戻ることだ」と反対します。
日本では今でもなお教科書で「ウィルソンとF.ルーズベルトの2人が協調外交で世界を普遍的に保たせた」と教え込まれています。
これは大きな誤りで、この二人こそがアメリカのグローバリズムに繋がる過剰な空想主義理想主義の元凶です。
この原因は先日亡くなった東大の駒場の教養学部アメリカ学科の本間長世先生で、ウィルソニアンで「F.ルーズベルトは素晴らしい」と言い続けた人物です。
これは日本では解りませんが、ワシントンに行くと初めて彼らウィルソニアンの評価が極めて酷いと言うことが解ります。

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小さなトイプーさん、帝王切開?

2013年02月02日 | 動物病院

体が小さく胎児も大きく、前回は緊急帝王切開だったため、手術の予定を入れていたのですが
その前日に破水です。
体がちょっとだけ出ています。
会陰部切開して胎児を何とか引きずり出しました。
2匹目も無事引きずり出しました。



甘えんぼのくせに意外に面倒見良いじゃない!やるなあ~母ちゃん。

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放射能キャンペーンの真実と原子力政策の行方Ⅷ

2013年02月01日 | 政治経済
 2030年は中途半端です。2050年もしくは2100年でみて、どうなのかを問わないといけないでしょう。ドイツは再生可能でできるといっていますが全くの嘘です。
電力を貯蔵するといいますが不可能です。
原子力の安全性を再度追求しましょう。そのためには今回の福一事故を徹底的に検証し、その対策を立て、実行することです。
実際には調査は行われ事故報告書は出ました。そこにはまだ多くの疑問があります。
どれが最善な対策なのか、多くの国民にそれを理解してもらう仕組みが必要です。このままでは絶対に原子力の最発展はありません。
核の恐怖という印象しか残りません。それは日本経済には大きなダメージとなっていくでしょう。

 原発の安全性は完全に確認されたのです。アリソン博士を呼んできてNHKで講演させるべきでしょう。脱原発には良いことなど一つもありません。
日本経済に対する負担増、企業の海外移転促進、核関連技術・人材・研究の低下等々…。韓国は2030年までに原発を80基世界輸出を計画しています。
日本からの技術者引き抜きを行っています。今まで家電の技術者が多く引き抜かれましたが、それは定年退職者が対象でした。
今では核技術者の中枢が対象となっています。環境汚染も促進します。世界の天然ガス需要を逼迫してそれが戦争の原因にもなるでしょう。

 日本の今すぐにやるべき事は福島をすぐ復興させることです。これが原発の安全性の証明になります。
広島長崎も昭和20年8月に核攻撃を受けましたが10月には路面電車全線開通したのです。その背景には第一線の科学者が投入され全調査を行っています。
福島でも必ずできます。日本のこれからはエネルギー問題が必ず大きくクローズアップされてきます。
もんじゅ型の核燃料サイクル技術をきちんと推進することです。地層処分をきちんとできるようにオープンなディスカッションを国内でやるべきだと考えます。

 16万人の避難民を早急に解決しなければいけません。再生可能エネルギーも現実にできるところまでは進めても良いでしょう。
これは日本固有のエネルギーになります。しかし、今後20年これは5%も行けば限界です。残りをどうしたらいいのでしょう。
原子力と化石火力で持たせる他はないのです。新たな化石燃料も取りざたされていますが採算が合うのか未知数です。
冷静にベストミックスを決めなければいけないのです。反原発対原発推進という構造をできるだけ歩み寄って冷静に議論すべきです。

 国会に出たりする立派な国立大学の先生、児玉義男先生ですら全く根拠ないことを言っています。きちんと裏を取って判断することが重要だと思います。
東大の専門の教授がテレビに出て涙ながらに記者会見されたら誰もが真実だと考えてしまいます。
セシウムは内部被曝ではありますが、ヨウ素と違って特定の器官には集まりません。体全体に分布します。そのまま排泄されます。
児玉先生は筋肉に集まって、排出されて膀胱癌の原因になると国会で発言しました。これには論拠となるデーターがありません。疫学的調査もありません。
単なる風評にすぎません。

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