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三木武夫に学ぶ政治の定石Ⅸ

2013年02月25日 | 歴史
 岸さんと三木さんは徹底的に対立していました。岸さんの娘婿が安倍晋太郎です。晋太郎さんの息子が晋三さんです。
晋三さんの母方のお祖父さんが岸さんで、父方のお祖父さんは安倍寛といいます。安倍寛と三木武夫は昭和12年同期当選です。
安倍寛は三木さんと非常に仲がよかったのです。三木内閣で晋太郎さんが農水大臣で入閣します。
晋太郎さんから見ると三木さんは義理の父とは仲が悪いが実父とは仲がよいわけです。三木さんはリベラルだと言われますが今で言うリベラルではありません。
リベラルを今のイメージで見てはいけません。こういった血縁の糸が張り巡らされ、政財界官界においてこれが役に立つのです。
時に政敵になってもいざという時にそのチャンネルを使って話をしていくことができます。今の政治は閨閥がありません。
2世じゃ無いと自民党から出られないので民主党から出ます。世襲じゃなくても出られます。一方引きこもりが多くなります。松下政経塾では集まります。
しかしありとあらゆるチャンネルをたどって、一見政敵にしか見えない相手でも誰かを通じて繋がるという意識を持って政治をやっている人がいなくなります。
三木さんは常に反主流なので主流派といつでも話せるチャンネルを複数確保しています。対田中角栄でも同様です。徹底的にはケンカしません。
最後の1歩は取っておきます。55年体制は八百長のイメージが強いですが、それを成立させるにも高度な技術が必要です。
三木さんは死人が出るほどの殺し合いを行っても、自分が殺されるかもと言うときはチャンネルを上手く使います。
岸内閣で三木さんは池田さんとともに辞表を叩きつけます。池田さんは半年後に内閣に戻って安保理に協力します。
一方三木さんは徹底的に反主流派で内閣に楯突き続けます。「日米安保条約というアメリカとの軍事同盟で行く。ソ連とは組まない。共産主義と戦う。
そのため高度成長が必要。まずは軍事安全保障」これが岸さんの考えです。三木さんも安保そのものには反対ではありません。ぎりぎりのところで従います。
これで自民党を分って出ることはしません。楯突く理由は「岸さんのやり方が悪い。話し合ってやるべき、議会政治の原則に従え。
党内合意や国民の合意無くアメリカとの軍事同盟を時の岸内閣が結んだということにされてしまって、日本の安全保障が保てるのか」というわけです。
岸さんにすればそんなことは解っています。でも三木さんはあえて高校の生徒会長のように責め立てます。実はこのきれい事は全て条件闘争です。
三木派は安保闘争に反対し、河野一郎とともに欠席します。タカ派の人も「三木は社会党だ」と言いながら、同じ自民党員なのだからと殺し合いまではしません。
三木さんも社会党のように安保を葬り去るまではしません。やるぞやるぞと見せかけるだけなのです。

☆お知らせ
営業日の午後12時~午後4時は、手術、治療業務のため留守番電話にしている場合があります。





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