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国体論と戦後日本Ⅷ

2016年04月04日 | 歴史
 一方、佐々木教授は憲法学者であるため憲法学の文脈で物を言います。法律的事実で言えば国体は変わったという主張は曲げられません。
和辻さんと佐々木さんの見解の対立はそれぞれの立場に立ってみる限り、70年前の論文ではありますが両者とも誠にもっともです。
よってこの対立は未だに解消していません。

 現在の自主憲法制定の要求運動の立場からすると法律的事実としての国体は占領憲法によってどう見ても変わってしまったと思います。
だから元に戻せと要求しているのです。この場合のポイントは国民主権概念です。
現代の自主憲法制定論者は国民主権概念を解消して国家主権概念に戻せと主張しています。
天皇機関説で説明できるような政体に戻せ、でなければ日本国憲法とは言えないと言う立場なのです。

☆4月のお知らせ:狂犬病予防接種の季節です。6月末までには済ませてくださいね。



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