「あなたは、身体のどこが痛いのですか?あなたは最初は頭痛がしていたのです。それと腰ですね」
「・・・・・」
「先生、そう言われますと、娘が三十歳ころ、私に、頭の中を誰かが走り回っているなどと言ってたことがありました」
「そのころには、もう水子が教えていたのですよ」
「何を教えているんでしょうか」
「水子さんがあなたにこんなことをされたと教えているんですよ」
「なんのためにそんなことをするのですか」
「なんのために?
もし、いま私が、あなたの、手足を引き裂き、頭を大きなトンカチでつぶしたとしたら、あなたは、私をどう思いますか」
「それは・・・・・」
「そうでしょう。世間は私を鬼だ、畜生だと言うでしょう。あなたは五人もの生命を、そうしたんですよ。
しかも自分の分身を自分の命令でね」
「よく考えてください。あなたにもよほどの事情がなければ堕さぬはずです。
あなたの家族のために五人は犠牲になったのですよ。
その水子の存在と、自分の痛み、苦しみをわかってもらい、早く助けてもらいたいから、母であるあなたにすがるのです」
「先生、この痛みは水子の教えなのですね」
「そうです。一日も早く正しい供養をしてあげることが必要です。それからお母さん、あなたも腰が痛いはずですが、どうですか」
「はい、私も腰が痛んだり肩がこったりします。年のせいだと思っていますが」
「年のせいだと思いますか。この娘さんの前にあなたも一人中絶しているでしょう」
「どうして先生わかるんですか?」
「あなたが堕胎したからあなたの長女である娘さんもそうなるんですよ。すべては血です。
血液の中にそういう種が受け継がれるのですよ」
中略
水子の教えによって、全身リューマチに近かった娘さんも、わたしの指示によって吉相のお墓を建て、
二人とも二十一日間毎日よくお参りしてご先祖とそれぞれの水子さんに詫びたことで、
三ヶ月目には、自分一人で歩いてお参りができるようになったのです。
そんなある日、娘さんのほうが私のところに見えました。
「先生、今日で百八日になります。初めはとても痛かったですが、最近はなんとか一人で歩けるし、
主人の食事の用意もしてあげられるようになってきました。けれども先生・・・」
「わかってますよ。ともかくよく頑張りましたね。
それにご主人があなたにとって何ものにもかえることのできない人であることがよくわかったでしょう。」
「だから先生、私、よけいにつらくって・・・」
「三か月前にあなたがお見えになったとき、お母さんが一緒だったので言うのをひかえてましたが、
あなたにはもう一人の水子があるんでしょう」
「実はそうなんです。それが私とても気になって・・・・」
「ご主人との間の水子ではないのでしたら、その水子さんはお宅の家ではまつらないで、あなたの嫁ぎ先の菩提寺でご供養をさし上げてください」
「先生はわかっておられたんですか。きっとそのようにさせてもらいます」
きっと私の言うことを守られたのでしょう。この人の全身リューマチに近かった身体はずっとよくなり、
あれだけ悩ませていた激痛は、いまではまったくなくなりました。
また、痛みが激しく、手足が動かせなかったために、萎縮した筋肉もいまは一生懸命に訓練をやって、機能回復につとめている。
親子二代(母娘)にわたる水子と、本人の独身時代のかくされての水子。激しい痛みを伴う全身リューマチになった、これがその実例です。
救いを呼ぶ水子霊
佐藤玄明 著
「・・・・・」
「先生、そう言われますと、娘が三十歳ころ、私に、頭の中を誰かが走り回っているなどと言ってたことがありました」
「そのころには、もう水子が教えていたのですよ」
「何を教えているんでしょうか」
「水子さんがあなたにこんなことをされたと教えているんですよ」
「なんのためにそんなことをするのですか」
「なんのために?
もし、いま私が、あなたの、手足を引き裂き、頭を大きなトンカチでつぶしたとしたら、あなたは、私をどう思いますか」
「それは・・・・・」
「そうでしょう。世間は私を鬼だ、畜生だと言うでしょう。あなたは五人もの生命を、そうしたんですよ。
しかも自分の分身を自分の命令でね」
「よく考えてください。あなたにもよほどの事情がなければ堕さぬはずです。
あなたの家族のために五人は犠牲になったのですよ。
その水子の存在と、自分の痛み、苦しみをわかってもらい、早く助けてもらいたいから、母であるあなたにすがるのです」
「先生、この痛みは水子の教えなのですね」
「そうです。一日も早く正しい供養をしてあげることが必要です。それからお母さん、あなたも腰が痛いはずですが、どうですか」
「はい、私も腰が痛んだり肩がこったりします。年のせいだと思っていますが」
「年のせいだと思いますか。この娘さんの前にあなたも一人中絶しているでしょう」
「どうして先生わかるんですか?」
「あなたが堕胎したからあなたの長女である娘さんもそうなるんですよ。すべては血です。
血液の中にそういう種が受け継がれるのですよ」
中略
水子の教えによって、全身リューマチに近かった娘さんも、わたしの指示によって吉相のお墓を建て、
二人とも二十一日間毎日よくお参りしてご先祖とそれぞれの水子さんに詫びたことで、
三ヶ月目には、自分一人で歩いてお参りができるようになったのです。
そんなある日、娘さんのほうが私のところに見えました。
「先生、今日で百八日になります。初めはとても痛かったですが、最近はなんとか一人で歩けるし、
主人の食事の用意もしてあげられるようになってきました。けれども先生・・・」
「わかってますよ。ともかくよく頑張りましたね。
それにご主人があなたにとって何ものにもかえることのできない人であることがよくわかったでしょう。」
「だから先生、私、よけいにつらくって・・・」
「三か月前にあなたがお見えになったとき、お母さんが一緒だったので言うのをひかえてましたが、
あなたにはもう一人の水子があるんでしょう」
「実はそうなんです。それが私とても気になって・・・・」
「ご主人との間の水子ではないのでしたら、その水子さんはお宅の家ではまつらないで、あなたの嫁ぎ先の菩提寺でご供養をさし上げてください」
「先生はわかっておられたんですか。きっとそのようにさせてもらいます」
きっと私の言うことを守られたのでしょう。この人の全身リューマチに近かった身体はずっとよくなり、
あれだけ悩ませていた激痛は、いまではまったくなくなりました。
また、痛みが激しく、手足が動かせなかったために、萎縮した筋肉もいまは一生懸命に訓練をやって、機能回復につとめている。
親子二代(母娘)にわたる水子と、本人の独身時代のかくされての水子。激しい痛みを伴う全身リューマチになった、これがその実例です。
救いを呼ぶ水子霊
佐藤玄明 著