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シルディ・サイババ(ラムチャンドラ・ダダ・パティルとタティヤ・コテ・パティルの死を防ぐ)

2011-10-21 | シルディ・サイババ

 

  このしばらく後、ラムチャンドラ・パティルは重篤な病気になった。彼はひどく苦しんだ。あらゆる治療を試みたが回復せず、人生に絶望して最後の時を待っていた。そんなある日の真夜中、ババが突然彼の枕元に立った。パティルはババの足を掴んで言った。「私は全ての望みを失いました。どうか私がいつ死ぬことになるのかはっきりと教えて下さい」慈悲深いババは言った。

 

「心配するな。君の死への召喚状は取り下げられたから、じきに良くなるだろう。だが私はタティヤ・パティルを心配している。彼は釈迦歴1840(紀元1918)のヴィジャヤダシャミの日に亡くなるだろう。このことは彼にも他の誰にも漏らしてはいけないよ。彼はひどく恐れるだろうから」ラムチャンドラ・ダダは回復したが、タティヤのことを心配していた。

彼は、タティヤが2年以内に死ぬという、ババの言葉は変えられないことを知っていたからだ。彼は秘密を守り誰にも言わなかったが、バラ・シンピ(仕立屋)にだけは話していた。彼ら二人だけ - ラムチャンドラ・ダダとバラ・シンピは、タティヤの命について恐れと不安を抱いていた。

 

  ラムチャンドラ・ダダはすぐにベッドから起き上がり、自分の足で立てるようになった。時は矢のように過ぎた。釈迦歴1840(1918)のバドラパド(月の暦で6の月。8-9)の月が終わり、アシュウィン(月の暦で7の月。9-10)が始まろうとしていた。ババの言葉通り、タティヤは倒れ寝たきりになった。彼はババのダルシャンに来られなくなり、ババもまた熱で臥せっていた。

タティヤはババに全幅の信頼を置いていた。タティヤの病状は最悪になり、全く動くこともできなくなったが、彼は常にババのことを思っていた。ババの病状も同じように悪くなっていった。預言されたヴィジャヤダシャミの日が差し迫り、ラムチャンドラ・ダダとバラ・シンピはタティヤのことをひどく心配した。彼らの体は震え、恐怖に冷や汗をかき、ババの預言通りタティヤの最後が近づいているのだと思った。

ヴィジャヤダシャミの日が訪れ、タティヤの脈拍は非常にゆっくりになり、彼はまもなく亡くなるのだと思われた。だが興味深いことが起こった。タティヤは死を免れ、代わりにババが亡くなったのだ。まるで命の交換が行われたように見えた。人は口々に、ババはタティヤに命を譲ったのだと言った。なぜ彼はそんなことをしたのだろうか?ババのやり方は計り知れないのだから、真実はババにしか分からない。だがこの出来事の中で、ババは自分とタティヤを交換して、ババ自身が亡くなるのだということをほのめかしているように思われる。

 

  翌朝(1016)、ババはパンダルプールにいるダース・ガヌの夢に現れてこう言った。「マスジッドは崩壊した。シルディの油屋も乾物屋も私をひどく困らせるから、私は出て行くことにした。そのことを君に知らせに来たのだ。早く行って、私をバッカルの花で包んでおくれ!」ダース・ガヌはシルディからも手紙で知らせをもらった。そこで彼は弟子たちと共にシルディに行き、ババのサマディの前で一日中バジャンとキルタンを行って主の御名を歌った。彼自らも主ハリの名を織り込んで美しい花輪を作り、ババのサマディに掛けて、ババの名の元にたくさんの供え物をした。

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