まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

お正月は四国高松に里帰り

2014-01-05 15:53:17 | 建築まち巡礼ふるさと編 My Home Town, Setouchi

正月は四国高松に里帰り。私が設計した駐車場はまだまだお役に立っている様子。ほっ。
   

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大変坪単価の低いものでしたが、れんがブロックの縦積みや屋根用板金による壁仕上げははメンテフリーで汚れていないようです。

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何とかお金をかけずに、三越の包み紙(猪熊画伯のデザイン)をイメージさせようとした通路天井も健在。再びほっ。

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2日には高校時代の2年11組同窓会。2次会で喫茶店に長居をしていたらコーヒーのお替りをサービスでいただいてしまいました。高校生に戻ったようですね。
   

    
翌3日に新幹線で帰京のため高松築港へ。少々時間があったので久しぶりに玉藻公園を散策。意外にもカミさんは初めて来たとのこと。

知っての通り玉藻城は瀬戸内海に面した海城(水城)。下の絵図の下側(北側)が瀬戸内海ということです。

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したがって天守閣跡に上り、北を眺めると下の写真のような風景となります。遠くには女木島(鬼ヶ島)と男木島が見えます。手前の堀は海と繋がっているのでボラや鯛が泳いでいます。

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東の方向を眺めると、屋島を背景にわが母校(城内中学校)。最上階は、毎日通った音楽室。くしくも恩師からの賀状に「あの音楽室が懐かしい」とのお言葉がありました。残念ながら今は廃校で、なんに使われているのやら。

  

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西を見るとおなじみの鞘橋が見えます。

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この橋からのフレーム取りされた眺めは結構落ち着きがあり、よいものです。

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とはいうものの、フレームの外はこんな景色です。

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数百年前の構築物と現代の構築物を同時にまた対比的に鑑賞することができるわけですが、この場面に限って言うと、現代人の所産は古の人たち(今話題の黒田如水かも?)が精魂込めて作った造形美に負けているような気がしてしまいます。

市内には、丹下健三先生の香川県庁舎や薬袋氏の114銀行本店など市民から親しまれている美しい塔状の現代建築があります。次回の里帰りではそれらを再訪し少しでもその域に近づけるよう勉強しなくては・・・。

しかし、高松は暖かかった。明日からは雪の庄内にリターンです。ぶるっ。



   



同級会にて帰郷

2013-08-15 14:42:31 | 建築まち巡礼ふるさと編 My Home Town, Setouchi

高高2年11組の同窓会に出席するために四国高松へ帰郷。楽しい時間を過ごしました。

実は、設計の締め切りと重なったため、前日まで帰るかどうか逡巡が続きました。何とか見通しがついた(と思った)ので、翌日の新幹線に飛び乗り夕方の会に出席。同窓会の翌日は、すぐに帰郷という忙しい旅になってしまいました。

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おりしも丹下さん生誕100周年のイベントが開催中。是非行ってきたらと勧められましたが残念ながら今回はパス。高松駅で連絡船を思い出しながらかけうどんをいただきました。

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話は突然飛びますが、夜遅いテレビで吉永小百合と坂本龍一の対談をやっていました。思い出の音楽について二人で楽しそうにしゃべっていました。

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私も少し余裕も持って、今までを振り返る時間がほしいものです。


直島 家プロジェクト

2013-01-05 18:07:26 | 建築まち巡礼ふるさと編 My Home Town, Setouchi

豊島から直島へ。

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出迎えてくれるのはフェリーセンター(下写真)。妹島和世+西沢さんの設計。

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150ミリの薄い屋根、85Φの丸鋼柱、150tの耐震壁、構造は佐々木さん・・・・・・うーん Less is Moreですか。
     
シャープさ、あるいは完成度の高さゆえに周辺と断絶してるのではと思いきや、全くそうではない。不思議と周りの漁村の風景、雑然とした旅客ターミナルの風景となじんでいる。むしろ包容力のある空間が存在感を放っています。
    
建築は消え入るような実態だが、空間は確かに存在している、しかも親和的に・・・・あるいは神話的に。

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空間を味わうまもなくまちへ出ます。昼ごはんをたべるためです。

    

食堂を探すといきなり街角に怪しい建物が現れます。

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大竹伸郎さんの作品の銭湯です。今まちなか温泉を設計しているのでぜひとも体験したいところですがやむなく断念します。すぐ近くの食堂へ入ります。こちらもなにやらアートしています。音楽もオールディズです。

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ここからバスで本村港へ移動です。お目当ては

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です。家プロジェクトについては中での写真が取れません。私が町を歩いて感じたのは、蔵や長屋門に囲まれた立派なお屋敷型住宅が多いということです。

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庭も立派です。

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さすがに瀬戸内海の海運業で栄えた幕府の天領です。普通の漁村とはまた違う歴史を感じさせます。

一方、海に抜ける道にかけられたアーケードを見ると、子供の頃島に海水浴に来たときに見た風景を思い出します。

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多少飛躍がありますが、下の写真(これは神代先生の調査された女木島の写真です)ような路地を通って海に出かけていました・・・。またまたなつかしい。

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高松からの帰りに豊島へ

2013-01-04 22:10:08 | 建築まち巡礼ふるさと編 My Home Town, Setouchi

帰省先の四国・高松から船で島伝いに瀬戸内海を渡り、東京に帰ってきました。

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考えてみると学生時代も、また子供が小さかった頃も東京に帰ってくるときは船で本州に渡っていたのですから、その時の再現です。

   

とは言っても今回は楽しい寄り道もついています。    

    

まずは、豊島へ。高松からはすぐ目の前に見える島ですが今まで行ったことがありませんでした。豊島美術館とアートプロジェクトのお陰で、初めていくことになりました。   

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豊島美術館。内藤礼の作品は繊細で詩的、動く水の美しさを最大限に表現するものでした。西沢さんの建築は静謐な中に動きや流れを感じさせる不思議な空間でした。同時にしなやかでやさしい空間でもあります。
   

    

続いてクリスチャンボルタンスキーの心臓の鼓動のアーカイブを見た(聞いた?)あと、私と長男は自転車で島を一周しました。
     

   

島の南側の丘からは瀬戸内海を隔てて高松が良く見えます。

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年を取ったせいでしょうか、屋島や八栗五剣山の特徴ある形の横に、自分が生まれ育った高松の町がうっすらと見えるとうれしく、また懐かしい気持ちになります。

   

家浦港に戻って、駆け足でトビアスレーベルガーの民家を改装した作品へ。作品名は「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする」。イルヴェント(風)という名のコーヒーショップになっていました。

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コーヒーを5分で飲んで、家浦港から直島(宮浦港)をめざします。