野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

日向山②

2009-09-06 | ハイキング
 長くはないが結構きつい登りだった。しかも足場の定まらない砂の道だ。やっと稜線に立ち、眼前に広がる白砂の風景を眺める。






 足が砂に埋まり、あと一息の登りがつらい









 滑落しているところが多く風化の進み方が速い、いつまでこの奇景は残っているのだろうか。













 何とか登ってきた、この辺りが頂上になるのだろう、粗末な標識が立てられている。



 眼下には甲府盆地が見えている。ここは展望がよく、天気が良ければ八ヶ岳から甲斐駒ケ岳まで遠望できる。



 荒れ果てた世界にも花たちはしぶとくそれぞれの生活場所を見出しているようだ。切り立ち崩落寸前の崖の上に咲く白い花はコゴメグサに見える。岩苔に残るわずかな水分を糧に生きているのだろう。












 よく見まわしてみると、荒れ果てた土地にもかかわらず、意外に花の種類は豊富なようだ。
トモエシオガマ、シナノオトギリ、オヤマボクチ。









 嬉しいことにハナイカリやヤマオダマキの姿も見える。






 また林道歩きの折に崖で見かけたビランジも、砂礫地のなかにテリトリーを見つけているようだ。








 コオメグサとビランジの群生。



 5,6人のにぎやかな登山客がやってきたところで下山することにした。帰りの道で見かけた雨量計。



 ?の花



 思わず嬉しい花を見つけたナデシコ科センノウ属のセンジュガンピだ。







 ミヤマカラマツ



 帰りは針葉樹林帯の穏やかな下り坂が続いた。歩くには楽だが、花は多くは見られない。登山口の矢立石が見えてきた辺りに咲きかけのトリカブトがあった。



 帰りは甲斐駒ケ岳神社の登山口ともなっている、尾白川渓谷意の起点にある駒ケ岳神社に寄った。






 登山としては少し物足りないものを感じたが、ハイキングと考えれば花の多さといい、展望のよさといいなかなか良い山だったように思う。次回があるとしたら、春先の花の多い時期か、天候の落ち着いた晩秋の時期に来たいものだ。