1月22日(金)14時55分配信
建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込んで健康被害を受けたとして、大阪や兵庫などの元建設労働者や遺族ら計33人が、国と建材メーカー41社に計6億 9300万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁(森木田邦裕裁判長)は22日、規制に遅れがあったとして国の責任を認め、一部の原告に計約9740万円 を支払うよう命じた。同種訴訟で国の賠償責任を認めたのは2012年12月の東京地裁判決、14年11月の福岡地裁に続き3件目。
一方、石綿含有建材を製造・販売した建材メーカーの責任は認めなかった。また、「一人親方」と呼ばれる個人事業主への賠償も認めなかった。