山に登りたい 

あの山にも、この山にも、もっともっと登りたい!

常念岳~蝶ケ岳vs霧ヶ峰

2017-08-08 23:58:20 | 九州以外の山
2017年7月29日(土)曇り

前夜の続きで「女は強く生きねばならぬ」ので、今回は私の霧ヶ峰の記事が先です。

上諏訪駅から路線バスで約一時間、車山肩で降り、何とかニッコウキスゲに間に合いました。
見頃は7月初めから中旬のようで、その頃は辺り一面がもっと黄色に染まるのでしょう。

ニッコウキスゲは早朝に開花して夕暮れにはしぼんでしまう一日花だそうです。


キバナノヤマオダマキ


バアソブ


車山山頂まで歩くつもりですが、霧です。


歩き始めるとさらに霧は濃くなっていく。


見たかったウスユキソウ。


霧の中からほわんと。


さらに霧は重くなり、雨も降ってきました。
この先、山頂はあるんだろうかと不安になりましたが、40分で山頂に着きました。

晴れていれば360度のパノラマが広がり、アルプスの山々、八ヶ岳連峰が見えるという。

レーダードームは霧の中。


車山神社も霧の中。


下山は車山高原に向けて遊歩道を歩くつもりでしたが、霧が深いのでリフトに乗ることにしました。
でも、リフト乗り場がわからない。見えない。
どこだろうと思って、すれ違う人にに聞いてみると「目の前ですよ」と。

え、? 


しかし~、ああ、大間違い!
リフトが大の苦手だということに乗ってから気が付きました。
昔からリフトは大嫌い。苦手です。
両手を突っ張ってバーを握るだけの、二点支持だから。
お尻を入れると三点支持になりますが。 


イブキジャコウソウ


リフトを二つ乗り継いで車山高原で降りると、さらに雨。
散策は止めて早いバスに乗り、今夜の宿(岡谷)へ向かいました。
地域の「きつね祭」が行われており、夏を感じる旅の気分です。

今夜は「女は強く~」等と息巻くこともなく、静かに寝ました。

一方 夫殿と隊長はきつい歩きをしていたようです。
夕方5時過ぎに「二人共、もうへとへとです」の一言メールが届きました。
なにしろ、朝5時半に大天井ヒュッテを出発して、11時間かかって大天井ヒュッテ~常念岳~蝶ケ岳ヒュッテまで歩いたそうです。
当初、大天井から槍ヶ岳に向かう予定を、常念岳~蝶ケ岳へと変更し、最終日に歩く距離を短くするために、今日はロングコースになったということでした。

大天井ヒュッテを5時30分に出発する。
(写真と話を聞いただけで、私は体験していないのですが、そうです、ようです、らしいですなどの表現は省略します。)


大天荘では荷物を運ぶヘリコプター


これから向かう景色を見つめて「行くぞー」と気合を入れる!


ミヤマコゴメグサ


槍穂は雲に隠れ




雲海と雪渓を見ながら


あ、雷鳥だ!!
直ぐに逃げるわけでもなく、とことこ歩いている。
二羽の子どもも現れ、あまりに可愛いので、その場に20分くらい立ち尽くして、じっと動きを見ていた。


雪渓の上を気をつけて歩く。


常念小屋が見えてきた。人気の山小屋らしく、人が多い。
まだ9時40分なので、カップラーメンとパンを食べて休憩し、出発。


常念小屋から常念岳に登るのもきつく、やっとの思い。


ヤッタネ!!


この後はガレ場を進まなくてはならない。
若いお嬢さんに出会い、言葉を交わすと、隊長は俄然張り切りモード。


歩いてきた道を振り返る


ウサギギク


ニッコウキスゲの群落から


ここまでが一番きつく、足が重かった。


蝶槍


霧が立ち込めて、ちゃんと着くのだろうかと不安になる
隊長と「大丈夫かね~」と冗談を飛ばして、不安も吹き飛ばす。


蝶ケ岳ヒュッテが見えてきた時は、ホッと安心して思わず隊長と手を握り合った。16時30分。


先に着いてくつろいでいた登山客に「どこから来られましたか」と尋ねられ、「朝5時半に大天井ヒュッテを出て、11時間かかってここまで来ました」と話すと、「それは大変だったでしょう、どうぞ飲んでください」と言われた。
もちろん隊長と缶ビールで乾杯!!
美味い!!
長かったー。よく歩いた。

明日は蝶ケ岳から上高地へと下山し、けいこたんと合流する。

本日の軌跡

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大天井岳vs山岳博物館

2017-08-07 21:17:56 | 九州以外の山
2017年7月28日(金)曇り小雨

登山2日目は大天井岳(7/28)
夜が明けました。外は雨。

6時30分、少しだけ夫殿と隊長の後についていき、バイバイしました。


大天井岳に向かう夫殿たちの後ろ姿を見送ります。


いいなあ、一緒に行きたい・・・。
水玉をつけたこんな綺麗なコマクサを見てるのだもの。


メタカラコウかなあ。


これはヤマハハコ? → タカネヤハズハハコ
(岩場に生える。葉柄の基部が茎に沿うようにしてつく(沿下)のが大きな特徴。「撮れたてドットコム」葉がヤマハハコより広め)


大下りの頭
ここから急な下りになる。晴れていれば槍穂高連峰が見えるらしいのにね。


白のコマクサは隊長が見つけたらしい。
いいな、いいなーー!!


ハクサンシャクナゲ? ピンクが綺麗!


ひゃー!これはシロバナタカネグンナイフウロ?

私も見たかったなー。

✖印のところへ行ったら落ちるよ。


切通岩への濡れた階段を登ってる。きつそうねー。


さらに~


凄い斜面をトラバースしてる!
この辺りはきつくてきつくて、本当にきつかったと言っていました。


喜作レリーフは見逃したそうだけど、エゾシオガマは見てるのよねー。


もう、もう、この辺りはずっとお花畑だったらしい。そんなん、私も見たいー。

でも大天荘までがとにかくきつかったそうです。

切通岩の先の分岐から左折して、大天井岳へ往復、大天荘~大天井ヒュッテへと行ったそうです。
大天荘前のこの二人、なんか似てませんか~?

大天荘でカレーを食べて、荷物を置いて大天井岳へGO! 

ネコノメソウに似たこれは? → ミネズオウ
(写真から草の花かと思っていたら、名前を教えていただき、調べてみると小低木の花でした。) 


雪渓を歩いて


大天井岳に着いたそうな。


この二人、やっぱり似てますよね。
祠に手をかけて、槍ヶ岳山頂にいるつもりポーズです。


下山後、大天荘~大天井ヒュッテへの道はそれはそれは絶景の連続で、この時ばかりは「けいこたんを連れてきたかった」と思ったそうです。やっと、私のこと思い出してくれたかー。
行きたかったよっ!!

イワツメクサ → タカネツメクサ
(タカネツメクサの花弁は5枚。イワツメクサは5枚の花弁が深く切れ込んで10枚に見えるから、これはタカネツメクサでした。間違っていました。)


では、お写真を~~。絶景を~~。






グキュッ!!
山雑誌の表紙を飾るようなアルピニストの姿は隊長ですかっ!!
カッコよすぎです。カメラマンはじゅんパパですよ。(ニヤリ)




夫殿たちは翌日槍ヶ岳に向かう予定でしたが、お天気が良くありません。
今夜は大天井ヒュッテに泊まり、明日からは常念岳~蝶ケ岳にコースを変更することにしたそうです。


その夜も雲がかかっていたようですね。


隊長、夫殿の軌跡



一方、私は~。
夫殿、隊長と別れて、6時40分下山開始。
前日も言葉を交わした関西4人組のおばさま達の後ろにくっついて下りました。
登りの人たちとすれ違う時も「5人通りまーす」と声を挙げてもらい、一緒に鮮やかにすれ違って、するすると下山できました。
3時間ちょっとで中房温泉まで下りてきて、穂高行きのバスまで時間があったので、ゆっくり温泉に入って汗を流し、昼食ものんびりいただきました。ほ~~、気持ちいい。

午後は穂高駅から信濃大町駅までJRで、駅からはタクシーで大町山岳博物館へ行きました。
山小屋をイメージした信濃大町駅


大町山岳博物館


見たかったのはこれ。
実際に起きたナイロンザイル事件のザイルです。


岩壁に残っていたザイルの繊維。


他にも「風雪のビバーグ」の松濤明さんの自筆のメモ(遺書)もありました。

三階の展望室から大天井岳の方向を眺めるも、山は雲に隠れている。
今頃夫殿たちはどのあたりを歩いているのだろう。


穂高駅に戻って、歩いてすぐの穂高神社に行き、隊長、夫殿の安全無事を心を込めてお願いしました。


私の今夜のお宿は「安曇野山荘せきえい」


こんもり木立の中に、ひっそりと佇む隠れ家のようなお宿に宿泊客は私一人だけ。
美味しいお料理も総檜のお風呂もぜ~~んぶ独り占めの贅沢な夜でした。
…というと、静かな夜を過ごしたみたいでしょ。
なんの、なんの~。
宿のお母さんと「女は強く生きねばならぬ!」などとお喋りして盛り上がりました。
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三人で燕岳へ!

2017-08-05 22:35:26 | 九州以外の山
2017年7月26日(木)曇りのち晴れ

山の神様、ごめんなさい。
槍ヶ岳を登ろうなんて…身の程知らずでした。
体力、技量、精神力共にまだまだの未熟者です。
それで、お前にはまだ無理だよと諭してくださったのですね。足の小指にちらっとヒビを入れて~。
今回大いに反省しましたが、大きな感動も体験しました。

登山一日目は「燕岳」です。(7/26)

私の左足小指は二度のレントゲンでも、OK。ギブスも外れました。
痛みも殆ど無いので近くの山を4時間ばかり歩きましたが、大丈夫でした。

私も山に登りたいなあーー。

せめて第一ベンチまで、合戦小屋まで行きたい。
そして燕岳まで!!
少しでも不安を感じることがあれば、すぐにそこから下山するという約束をして、三人一緒にスタートしました。

燕岳登山口は中房温泉からすぐのところにあり、登山届を出して7時30分出発です。


あいにくのお天気でガスっていますが、私はすこぶる元気! 足はちっとも痛くない!
50分かけて第一ベンチに着きました。


焦らないで、ゆっくり、ゆっくり~~。
高山病にならないよう、一歩一歩踏みしめて歩きました。
歩ける喜びを、一歩一歩噛みしめて前に進みました。歩くだけで嬉しい!

初めて見るゴゼンタチバナ


今回、初めてのお花にたくさん出合いました。名前が間違っていたらどうか教えてください。わからないのもありました。

モミジカラマツ


「三人の中で一番元気いいんじゃない?!」と、隊長ににおだてられブリブリ登りますが、結構きつい。
険しい岩場などはない整備された登山道ですが、日本三大急登の一つだけあって、小刻みなジグザグも歩き応えがあります。


合戦小屋まであと5分。


着きました!!11時13分。


名物のスイカです。
これが食べたかったーー!!うんまいっ!


うどんも食べてさらに元気アップ!
たっぷり休んで山頂を目指しますが、お天気はなかなか回復しません。


ヨウラクツツジ? ? ? ん?


ミツバオウレン


稜線に出るといくらか明るくなり、植生も変わってきたようです。
晴れていれば、アルプスの山々が見えるはずなのに…ガスで見えません。

合戦の頭、三角点。この辺りから森林限界のようです。


ハイマツの赤い花


チングルマ

おひげになるよ~。


タケシマラン
ナルコユリのような葉の下につり下がって咲いていました。


お花が嬉しくて、下ばかり見ていましたが、ガスの向こうに燕山荘が見えてきた時には、思わず「ほっよ、よ~~んーーっ!!」


そこからはもうお花畑の連続です。
これはもう、せっせと歩いてはもったいない、あっちきょろきょろ、こっちきょろきょろ~~。

だってね。
ミヤマキンポウゲ


花が終わった後も潔い。キリッ!


ハクサンチドリテガタチドリ

(教えていただきありがとうございました。)

花弁の先が尖ったこちらがハクサンチドリでしょうか。三裂した唇弁の真ん中も尖っています。


オオヒョウタンボク


アオノツガザクラ。珍しいお花が続きます。


夢にまで見た私の大切な時間。
速く歩いてしまうと、心をここに置き去りにしてしまう。
明日は一人で下山するのだから、後戻りしたいくらいです。
たった今のこの大切な時間は、お花とゆっくり過ごしたいよ。我がままになっちゃおう。

ベニバナイチゴは花びらを落としていました。赤い花を見たかったなあ。


ヨツバシオガマ


先に行った夫殿が、ハハコグサと一緒に遅い私を見ていました。


テント場はこんなところに!空中のテン場って感じです。


なんだか、ワクワクしてきました。そろそろ山頂に向かわなくちゃね。
圧倒的な燕岳を見て、テンション上がります!


受付を済ませ、荷物を置いてレッツゴー!!
面白い岩の間を抜けて~


イルカ岩を見て~


見たかったのはこの花!コマクサです!


砂地に咲くなんて不思議です。




隊長と夫殿が夢中になってパチリしているのは~~


タカネスミレ


イワギキョウ


立ち止まり~振り返り~を繰り返して、やっと山頂に着きました。2763m。


おおっ!カッコいい!!
雲が途切れて槍ヶ岳が見えました。


晴れてきたので、すべてが絶景です!!


タカネツメクサ


もう、本当にランラン歩き   


下山後は燕岳に向かって乾杯!!

この上なく美味しいビールでした。

黄昏る男二人。
何を話しているのでしょう?


燕山荘の部屋の窓からも燕岳を眺めて、幸せな一日が終わろうとしていました。

ガスのため、夕暮れ時は何も見えませんでしたが、夕食時の燕山荘オーナーの話によると、ここ5日間でやっと燕岳はその姿をガスの中から表してくれたのだそうです。よかった!!

私の登山はここまで。万が一は許されないから、明日は一人で下山です。
幸せな一日でした、十分満足です。
花達も、隊長も夫殿も優しかったです。ありがとう!
山の神様、ありがとうございました。

明日、夫殿と隊長は大天井岳まで行き、天候次第で槍ヶ岳へ行くか常念岳~蝶ケ岳のコースにするかを決めるそうです。
どうなるのでしょう?
三日後に上高地で会います。きっとみんなで元気に会えます!!

今日で出合ったその他の花達。
コケモモ


ハクサンフウロ

ハクサンシャクナゲ


コイワカガミ


クルマユリ


? ? ?


カニコウモリ?オサバグサ?ズダヤクシュ


オンタデみたい?ウラジロナナカマド


燕岳の後は夫殿から話を聞いたり、写真を見たりしても、実際に私は歩いていない山をどうブログアップするか~~。
夫殿に「自分でやってみたら?」と言ってみましたが「できんよー」の一言でした。

本日の軌跡





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安曇野へGO!

2017-08-05 22:28:44 | 観光・他
2017年7月26日(水)晴れ&曇り

忙しい夏に、初めて長い休みを取った。
隊長、夫殿、私の三人で北アルプスへ行こう!と計画を練ってきました。
何しろおとぼけトリオなので、どうなることやら~~。


スタート一日目
新幹線、特急しなの号、大糸線を乗り継いで穂高駅に着きました。
中房温泉への定期バスを待つ間に、「ちひろ公園」に行こう。
安曇野の自然を感じながら北アルプスの山々が見れたらどんなにいいだろう。

残念ながら、北アルプスの方向はガスで曇って、山は見えない。
ではお散歩しよう。
絵心があればなあー、水彩画で描くのになあー。


こちらは油絵でモネの池のようにーー。


トットちゃん広場にはトモエ学園の電車の教室が再現されていた。


あら!はらぺこあおむし」があんなところに。


ブルーサルビアをラベンダーだと騒ぎ立てながら~

実はちひろ美術館は休館日だったのです。
初日からこそっとヘマしていました。

定期バスに乗って中房温泉に着いたのは4時前でした。
お天気があまりよくありません。


明日はどんな一日になるのかな?
楽しみ、楽しみ~~。