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落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

風が吹くとき

2005年03月21日 | movie
『失われた龍の系譜』
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映画の中でも狄龍(ティ・ロン)がナレーションで語っているように、これは20世紀を生きた名も無き中国人たちの物語のうちのひとつに過ぎない。
しかしそのなんと苛酷なことか。北伐政権時代、日中戦争、国共内戦、そして文化大革命。成龍(ジャッキー・チェン)の両親はふたりともが最初の伴侶を争乱と貧困の中で亡くし、子どもと生き別れざるを得なかった。それなのに子どもたちは幼い自分を置いて大陸を脱出した親をいささかたりとも恨んではいない。いつかは恨んだことがあるかもしれないとしても、最終的にはそんな感情は全く残っていない。
そのことが、彼らが生き抜いて来た時代の厳しさ、壮絶さをさらに如実に物語っている気がしました。今平和に暮せているから、生きて再会出来ただけでもいい。生んで育ててくれてありがとう。どんなに離れていても永遠に愛している。強い強い、激しく強い親子の絆。その強さの意味を、おそらく今の日本人は決して理解出来ないだろうと思う。それほど彼らの家族愛は果てしなく深い。
そして、やっぱり日本はあまりにもアジアの歴史に対して無知・無関心なんではないかと、改めて思いました。たぶん普通の日本人はこのドキュメンタリーに描かれた20世紀の中国での出来事をほとんど分かってないんじゃないかなぁ。
関係ないじゃんと云う人もいるかもしれない。でも全然関係なくないんです。ホントのところ。
この映画はアジアでは日本でしか公開されません。観ときましょう。日本人こそ。ね。

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