落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

文学的ブラコン伝説

2006年03月28日 | movie
『ブラザーズ・グリム』
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コレ実は去年の公開時も観よっかな?とちょっと思ってたんだよね。いつの間にか終わっちゃってたんだけど(爆)。
おもしろかったよー。うん。アホで、バカで、しっちゃかめっちゃかで、罪がなくて。こーゆーの大好きです。べつにあたしゃテリー・ギリアムのファンでもなんでもないけどね。『モンティ・パイソン』すら観たことないし(おい)。
純然たるファミリー向けお気楽エンターテインメントなので、物語とかキャラ設定とかはかなりユルいけど、観てるこっちも気楽なもんです。なーんも考えなくていい。辻褄がおかしいとか展開が強引とか、そーゆー次元の映画じゃないから。細かいことにこだわりだしたらキリがない。

ただ疑問だったのは残虐な表現が意外に多いところ。動物とかムチャクチャ虐待しまくってるし、人もぐちゃぐちゃ殺しまくり。どー考えても子ども向けの映画なのに、こんなんやってええの?アメリカ映画で?と思われるとこが結構あり。テリー・ギリアムだし狙ってやってのかもしんないけど、にしてもビミョーに中途半端。
あと生きるか死ぬかとゆー大ピンチでも主人公たちがイマイチ切羽詰まってないのはどーなのさ?どーせなら派手に泣きわめいたり(笑)狂った芝居もやってみてほしかったかも~。
いちばん気になったのは全編に満載のVFXパート(職業的にどーしてもねー)。CGの出来ももうひとつだし、合成もヘンです。虫とか超浮きまくり(爆)。オオカミとか鳥とか質感もカタチも動きもイタイ。○谷プロじゃないんだから。愛が感じられないよー。これじゃあ『ヴァン・ヘルシング』の方がまだマシ。セットとかミニチュアとか小道具とかはすんごい凝ってるから、そこのギャップがなあー。750カットは確かに多いけど、1年半もあったんならもっとなんとかなったんでは?
カエルは操演だったのかな?CGなのかな?アレだけはけっこーよく出来てたけど。特撮シーンの台詞でいちーち「仕掛けに金がかかる」とか「高い」とかいってたのは笑えた。監督自身の皮肉だよね、あれ。

キャストは兄役のマット・デイモンはなんだか不完全燃焼気味に見えたけど、他はみんな思いっきりやりきってていい味出してました。とくにモニカ・ベルッチなんかサイコー。美人!ゴージャス!グラマラス!とゆー、記号的にわかりやすい女優さんだよね。ぐりはこの人以前から割りと好きです。ヒース・レジャーはまたあんたは一体誰やねん?!とゆースッとぼけたなりきりぶりでおっかしかったー。弟キャラなのでかわいく甘ったれてみたり、微妙にズレたオタクっぽさで突っ走ってみたり、演じててさぞ楽しかったろーなという感じがしました。コスプレと馬ってのはもーこのヒトにとっては十八番みたいなもんなんだろーなー。けどオスカー候補にもなったことだし今後はこーゆーおっぺけ映画(爆)もたいがいにしてマシな映画にも積極的に出てほしー。

実在のグリム兄弟とこの映画の兄弟では設定はいろいろ違うらしいんだけど、出来ればあの伝説的なまでのブラコンぶりをうまく再現してくれればもっとおもしろくなったかもです。
すんごいどーでもいーけど、コレに出てた女優さんがヒースをして「これまでに共演してきた俳優達の中でもとびきりセクシー」と評してましたが、ぜんぜんそーゆーシーンはないです。一体どーゆーシチュエーションでそんな印象を抱くに至ったのであろーか。ナゾ。

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