『寄生獣』
謎の生命体に右手に寄生された高校生の新一(染谷将太)。ミギーと名乗る寄生生物(阿部サダヲ)は知能が高く戦闘能力に優れ、本来はヒトの脳に寄生し他の人間を食べて生きる凶暴な性質を持つという。ミギー以外の寄生生物は毎日のように人を襲い、謎の連続惨殺事件として社会を震撼させる一方で、新一の高校に教師として赴任した田宮(深津絵里)や転校生として新一を監視する島田(東出昌大)は擬態した人間との共存を模索しようと試み・・・。
1988~95年に刊行された岩明均原作の同名コミックの映画化作品。前後編の前編。
おもしろかった。
これ原作は96年に全巻通しで読んでます。職場にあったんだよね。既に連載時から映画化権の獲得合戦がもりあがってて、その関係じゃなかったかなあ。確か同僚に「読んどいて」とかいわれて手に取った記憶がある。
でもまあなにしろ18年前ですから大して中身は覚えてないです。思い入れもないし。
ただSFアクションコミックとはいえ決して子ども向けの物語ではなく、人間本来の倫理観と生命観の相克が大きなモチーフになっていて、雰囲気はかなり重かったような印象はある。
映画にはその重さはない。ストーリーそのものはそれほど原作から離れてないはずなんだけど、主人公・新一とミギーの関係の軽さが、映画全体のバランスを取るのに非常に効いている。
けどなんだかんだいって見どころはやっぱアクションシーンね。アクションったって寄生生物は首から上だけで暴れるので、いわゆる従来の殺陣のようなおもしろさとは違う。彼らの頭の奇想天外な変幻自在さとでもいうのだろうか。これくらい思いっきりムチャクチャやれるってさぞ気持ちよかろーなー、というムチャクチャぶりが快感というか。
当然ながら寄生生物はCGでつくられてるんだけど、これ結構うまいことできてますよ、うん。全然期待してなかったけど(爆)、ちゃんとしてる。何が素晴らしいってね、はじけた頭を巨大な凶器に変えてふりまわすときの重量感や、しなやかな弾力性がすっごくリアル。筋肉って感じ。よくできてます。
登場人物ではね、東出昌大演じる島田秀雄がサイコーにキモくてよかったです。自分では人間に馴染んでると思ってるみたいなんだけど、能面のように固まった不自然な笑顔がもう超キショイ。笑える。あとこのヒト映画後半ではずっと変身したまま延々暴れるシーンが続くんだけど(つまり東出くんの秀麗なご面相はいっさい画面に映らない)、プロポーションが特殊すぎるせいなのか、たぶん全部自分で演じてるんだよね。大変だなあ、まだやるんだ、アレまだ死なないんだ、なんて感心しながら観てしまった。
実をいうと暴力シーンはどっちかというと苦手なぐりだけど、ここまで現実離れしてるとうまく楽しめるもんです。
後編は来年4月公開だけど、今から楽しみ。
謎の生命体に右手に寄生された高校生の新一(染谷将太)。ミギーと名乗る寄生生物(阿部サダヲ)は知能が高く戦闘能力に優れ、本来はヒトの脳に寄生し他の人間を食べて生きる凶暴な性質を持つという。ミギー以外の寄生生物は毎日のように人を襲い、謎の連続惨殺事件として社会を震撼させる一方で、新一の高校に教師として赴任した田宮(深津絵里)や転校生として新一を監視する島田(東出昌大)は擬態した人間との共存を模索しようと試み・・・。
1988~95年に刊行された岩明均原作の同名コミックの映画化作品。前後編の前編。
おもしろかった。
これ原作は96年に全巻通しで読んでます。職場にあったんだよね。既に連載時から映画化権の獲得合戦がもりあがってて、その関係じゃなかったかなあ。確か同僚に「読んどいて」とかいわれて手に取った記憶がある。
でもまあなにしろ18年前ですから大して中身は覚えてないです。思い入れもないし。
ただSFアクションコミックとはいえ決して子ども向けの物語ではなく、人間本来の倫理観と生命観の相克が大きなモチーフになっていて、雰囲気はかなり重かったような印象はある。
映画にはその重さはない。ストーリーそのものはそれほど原作から離れてないはずなんだけど、主人公・新一とミギーの関係の軽さが、映画全体のバランスを取るのに非常に効いている。
けどなんだかんだいって見どころはやっぱアクションシーンね。アクションったって寄生生物は首から上だけで暴れるので、いわゆる従来の殺陣のようなおもしろさとは違う。彼らの頭の奇想天外な変幻自在さとでもいうのだろうか。これくらい思いっきりムチャクチャやれるってさぞ気持ちよかろーなー、というムチャクチャぶりが快感というか。
当然ながら寄生生物はCGでつくられてるんだけど、これ結構うまいことできてますよ、うん。全然期待してなかったけど(爆)、ちゃんとしてる。何が素晴らしいってね、はじけた頭を巨大な凶器に変えてふりまわすときの重量感や、しなやかな弾力性がすっごくリアル。筋肉って感じ。よくできてます。
登場人物ではね、東出昌大演じる島田秀雄がサイコーにキモくてよかったです。自分では人間に馴染んでると思ってるみたいなんだけど、能面のように固まった不自然な笑顔がもう超キショイ。笑える。あとこのヒト映画後半ではずっと変身したまま延々暴れるシーンが続くんだけど(つまり東出くんの秀麗なご面相はいっさい画面に映らない)、プロポーションが特殊すぎるせいなのか、たぶん全部自分で演じてるんだよね。大変だなあ、まだやるんだ、アレまだ死なないんだ、なんて感心しながら観てしまった。
実をいうと暴力シーンはどっちかというと苦手なぐりだけど、ここまで現実離れしてるとうまく楽しめるもんです。
後編は来年4月公開だけど、今から楽しみ。
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