はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

「題詠100首2006」について(5)

2006年11月04日 22時00分13秒 | インターミッション(論文等)
(承前)

 参加者1人ひとりが一国一城の主となったことは、参加者相互の、またその周辺の人たちとのコミュニケーションをも一気に加速、増大させることとなった。
 鑑賞サイトの充実、感想・批評のやりとり、参加者間で独自に行われる数々の歌会…。
 それらは、「ネット歌人」と言われる人々にとって、同士を発見する場であり、互いの力量を研鑽する機会でもあった。

 僕自身も、これまでふれ合う機会や手段のなかった多くの歌人たちと、意見を交換し、共感し、励まし合ってきた。
 その課程で、自分の持つ「実力」と言われるものも、わずかだが進歩したように思う。

 「題詠100首2006」がスタートして9ヶ月。その間に、「ブログ」形式はあっという間にインターネット界を席巻した。
 その多くが、正直言って従来のBBSやホームページと同様の使われ方をされているのを見るにつけ、「ブログ」という形式が、このようなイベントにかくも合致する物であることを見抜いた、主催者五十嵐きよみさんの慧眼に、驚嘆せざるを得ない。

(この項つづく)