あの嘘をそろりと注ぐその日からシャーレに増殖してた白黴
小軌みつき (小軌みつき-つれづれ日和-)
「嘘をそろりと注ぐ」という表現で、精神的状況が生物学的反応
として表されています。
ちょっと読みにくかったのは時制の問題で、「そろりと注ぐ」と
いう現在形と「増殖してた」という過去形。
これが逆ならすんなりと意味が通るのですが、そう簡単にはいか
ない。
注いだときには、すでに白黴が増殖していた?
うーん、ちょっと違うような。
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恋として嘘をかさねながら抱く 犬のにおいのする公園で
花夢 (花夢)
初めは犬を抱いているのかと思いましたが、そこにあるのは匂い
なんですね。
「これは恋だよ」と自分にも相手にも嘘を重ねつつ、相手を抱き
しめている、ということでしょうか。
漂っているのは、犬の匂い。腕の中の人も、犬であるかのように
錯覚してしまう。
相手も、そう思いながら抱かれているのかもしれません。
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シーソーを漕ぎつつ多分わたしたち嘘はつけない春の公園
秋野道子 (気まぐれ通信)
こちらも、嘘と公園。
恋人同士が、シーソーに乗っているのでしょうか(男の方が、少
し軸寄りに座ったりして)。
普段はいざ知らず、この春の空間の中では、嘘はつけないだろう
なあ、とお互いに思っている。
古来、天秤は公平なる裁き(ジャスティス)の象徴としてありま
した。
この歌には、シーソー以外にはありえないですね。
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縁先に仕込む蚊遣りの渦巻に火ともす指を嘘が揺らめく
ひぐらしひなつ (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
縁側の蚊取り線香に火を付けようとしたとき、誰かが(旦那さん
かな)何か聞いたんでしょうか。
「(昼間の)PTAの集まりでは何か決まったのかね」とか。
「ええ、何にも決まりやしませんわ。愚痴の言い合いばっかりで
…」
とか言いながら、マッチの火が微妙に揺れている。
さりげなく体をずらして、それを隠す。ブタの鼻先から立ち上る
煙…。
また妄想暴走してしまいました。
小軌みつき (小軌みつき-つれづれ日和-)
「嘘をそろりと注ぐ」という表現で、精神的状況が生物学的反応
として表されています。
ちょっと読みにくかったのは時制の問題で、「そろりと注ぐ」と
いう現在形と「増殖してた」という過去形。
これが逆ならすんなりと意味が通るのですが、そう簡単にはいか
ない。
注いだときには、すでに白黴が増殖していた?
うーん、ちょっと違うような。
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恋として嘘をかさねながら抱く 犬のにおいのする公園で
花夢 (花夢)
初めは犬を抱いているのかと思いましたが、そこにあるのは匂い
なんですね。
「これは恋だよ」と自分にも相手にも嘘を重ねつつ、相手を抱き
しめている、ということでしょうか。
漂っているのは、犬の匂い。腕の中の人も、犬であるかのように
錯覚してしまう。
相手も、そう思いながら抱かれているのかもしれません。
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シーソーを漕ぎつつ多分わたしたち嘘はつけない春の公園
秋野道子 (気まぐれ通信)
こちらも、嘘と公園。
恋人同士が、シーソーに乗っているのでしょうか(男の方が、少
し軸寄りに座ったりして)。
普段はいざ知らず、この春の空間の中では、嘘はつけないだろう
なあ、とお互いに思っている。
古来、天秤は公平なる裁き(ジャスティス)の象徴としてありま
した。
この歌には、シーソー以外にはありえないですね。
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縁先に仕込む蚊遣りの渦巻に火ともす指を嘘が揺らめく
ひぐらしひなつ (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
縁側の蚊取り線香に火を付けようとしたとき、誰かが(旦那さん
かな)何か聞いたんでしょうか。
「(昼間の)PTAの集まりでは何か決まったのかね」とか。
「ええ、何にも決まりやしませんわ。愚痴の言い合いばっかりで
…」
とか言いながら、マッチの火が微妙に揺れている。
さりげなく体をずらして、それを隠す。ブタの鼻先から立ち上る
煙…。
また妄想暴走してしまいました。