レンレンのひとりごと…

毎日のお弁当・手作り料理・手しごと・おでかけ。そして、ひとりよがりな日常のプチエコと黒猫万君との日々…。

禅寺~曹洞宗大本山 永平寺

2018-09-07 |   ├ 京都・福井

フランスの旅行ガイド本「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(日本編)」で二つ星となった永平寺。
日本人ばかりではなく外国人もたくさん訪れる世界でも注目されている観光地(お寺に観光地とは違和感ありますが…)。
実は従兄が永平寺で修業し、お寺の娘さんと結婚して福井で住職をやってるいるということもあり、私にとっては子供の頃から聞きなれたお寺。
修行僧が大勢いる立派なお寺と聞かされて育ったので、いつかは足を運んでみたいと思っていたのです。

 

 

永平寺 龍門

こちらが入口に当たる龍門です。

中部縦貫自動車道 永平寺ICで下り、永平寺の看板に従い山道を登り10数分でたどり着きました。
帰ってから地図を見て気がづいたのですが、もっと近い永平寺参道ICがありました^^;

参道入口まで来て、さて車は何処に停めましょうか…。
町営駐車場があるようですが、門前のお土産屋さんが我先にと駐車場への誘導する客引き合戦が繰り広げられていました。
その中でも永平寺に一番近かかった山口みやげ店に駐車することに。

駐車料金は1000円、お店で使える1000円分のチケットを渡されました。
つまり1000円以上お買物したらタダという訳。
ご近所さんへのお土産を買う予定だったのでグッタイミング!
ちなみに5~6分坂道を歩いても構わないのなら400円で町営駐車場に停めることも出来ます╰(*´︶`*)╯

 

 

永平寺全景図

木々が生い茂る参道を入ってすぐにあった永平寺全景図。
おったまげました!この広大さに!
正直、全く下調べせずに訪れたので、永平寺が山の斜面一面にたくさんの建物があるお寺だとは露知らず。

 

 

永平寺の成り立ち

永平寺の成り立ち

永平寺は寛元2年(1244)に道元禅師によって開かれた坐禅修行の道場です。
四方を山に囲まれた深山幽谷の地に、大小七十余りの建物が並んでいます。
永平寺を開かれた道元禅師は、正治2年(1200)、京都に生まれました。
十四歳の時、比叡山にて出家し、二十四歳の春、生涯の師を求め中国に渡ります。
そして天童山如浄禅師のもと厳しい修行に励まれ、「正伝の仏法」を受け継がれました。
二十八歳の夏、日本に帰国。
三十四歳の折には京都深草にて興聖寺を建立し、その後、波多野義重公の要請もあり、越前の国(福井県)に移られ永平寺を開かれました。
現在は道元禅師の御意志を継承する修行道場として、僧侶の育成と一般の方々のへの布教教化を行っています。

 

 

 

永平寺は左側通行~通用門

参拝入口となる通用門です。

 

 

門を入って直ぐに自販機で参拝券(大人500円)を購入し中へ入ります。
ちなみに9枚までまとめ買いできます(*^^)v

 

 

建物に入る前に常香炉の煙で身を清めます。

 

 

身を清めたらまず最初に入るのは一般参拝者が坐禅や写経体験などをする地上5階地下1階の宿泊研修施設の吉祥閣。
ここから参拝順路に従って回ります。

 

永平寺を参拝するにあたり七つの決まりごとがあります。
一、永平寺山内は左側通行。心静かにお参りする。
一、山内は禁煙。
一、廊下や建物の外には出ない。
一、鐘や太鼓などの鳴らし物、軸や額などには触れない。
一、携帯電はマナーモードに。
一、修行僧には直接カメラを向けない。
一、フラッシュは使用不可。

 

 

御朱印

御朱印をいただく場合は、順路を回る前に吉祥閣の1階でご朱印帳と初穂料(300円)を渡し、参拝が終わって帰りに受け取ります。

 

 

傘松閣の「絵天井の間」

吉祥閣の二階にある傘松閣(きんしょうかく)。
156畳敷きの「絵天井の間」があり、昭和5年(1930)当時の著名な画家144名による230枚の色彩画が飾られていて圧巻です。
そのほとんどが花鳥風月があしらわれていますが、5枚だけ鯉、唐獅子、栗鼠(りす)が描かれており、見つけると願いが叶うと云われているそうです。
目の悪い私…端から見つけるつもりなどなく、願い事は放棄~(。-ω-)ノ

 

 

お釈迦様の掛け軸と布袋様、香炉が飾られいました。

 

寺院の建物を「伽藍(がらん)」と呼びます。
伽藍には僧侶が修業をする場所という意味があるそうです。
禅宗寺院では、特に主要な伽羅として、法堂、仏殿、僧堂、庫院、山門、東司、浴室を「七堂伽羅」と呼びます。
中でも僧堂、東司、浴室は「三黙道場」といわれ修行をする上で大切な場所とされているそうです。

 

 

修行の場となる僧堂

こちらは修行の場となる僧堂。
ここで座禅、食事、就寝など行っているそうです。

 

 

山の斜面に建てられた伽羅と伽藍を結ぶ回廊。
そのほとんどが階段になっていて、一段が低い絶妙な段差加減なんです。

 

 

踏み板の随所にはめられた真鍮の板。
ガラスが嵌められていなかった時代、吹き込む雪や雨の排水口に使用していたとか。

 

 

曹洞宗の聖地 承陽殿

承陽殿は道元禅師の御真廟がある、曹洞宗の聖地というべき場所。
道元以下第5世までの住職の像や歴代住職の位牌が祀られています。
ちょうどお坊様達がお参りをしていたので中は写せませんでしたが、中の正面には明治天皇より道元禅師へおくられた「承陽」と書かれた額がありました。

 

 

法堂

法堂は約420畳敷で七堂伽藍の中で一番大きな建築物。

 

 

住持が法を説く道場でであり、それを示す「法王法」の扁額が掲げられています。

 

 

正面中央奥には聖観世音菩薩が祀れています。
元々は説法の道場でしたが、今では朝課(朝のお勤め)や、各種法要儀式が行われています。

 

 

 仏殿

七堂伽藍の中心に位置している仏殿。
御本尊様のお釈迦様が祀られています。

 

 

大庫院

大庫院は地下1階地上4階の木造建築で昭和5年(1930)に改築。
食事を司る典座寮をはいじめ永平寺を維持管理する多くの部署があるそうです。

 

 

仏殿を改築する際使用された地突き棒を丸めて大すりこぎ棒にしてぶら下げています。
3回さすると料理が上手になると聞き、しっかりさすって来ましたヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

 

 

山門

寛延2年(1749)の改築で永平寺最古の建築物。
両側には守護神である青と赤が鮮やかな四天王が祀られています。
上には道元禅師による「吉祥山永平寺」命名注来の額が掲げられています。
最上階には釈迦牟佛を中心に16羅漢・500大羅漢が祀られています。
修行僧がこの山門を潜れるのは、入門時と修行が終わって下山する時のたった2度だけだそうです。

 

 

美しい中雀門

中雀門は、山門と仏殿の中間に位置し、入母屋造銅板葺の腰屋根を持つ二重門です。

 

 

傘松閣に戻り、坐禅ルームでしばし時を過ごし永平寺をあとにしました。

ぐるっと順路に従って回ったのを時系列で載せてみましたが、「永平寺のなりたち」にもあったように大小七十余りの建物というだけあって載せきれない程のたくさんの建物がありました。
寺社の建物を見るのが好きな私にとっては屋根や柱、彫刻のひとつひとつが興味深く時間が経つのを忘れてしまうほどでした。

 

 

大本山 永平寺
福井県吉田郡永平寺町志比5-15
https://daihonzan-eiheiji.com/
TEL : 0776-63-3102
参拝時間 :5~10月 8:00~17:30、11~4月8:30~17:00
※朝の行持により、時間が変わる事があります。
拝観料 : 大人500円、小中学生・障がい者手帳を提示の方200円
備考 : 「坐禅などの体験」有り、町営駐車場有(普通乗用車400円)
アクセス : 中部縦貫自動車道・永平寺参道ICから約10分

山号 :吉祥山
寺号 :永平寺
宗派 :曹洞宗
寺格 :大本山
本尊 :釈迦如来・弥勒仏・阿弥陀如来の三世仏
開山 :道元
創建 :寛元2年(1244年)

 

 

 

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