今、公園や道路の植え込み、寄せ植え、個人のお家の花壇の花木として鮮やかな黄色のベルのような開花し始めているのが「レンギョウ」である。英語では「ゴールデンベル」で、その名のとおり春になると枝一面に鈴のような黄色い花を鮮やかに咲かせることから名づけられた。日本、中国が原産、モクセイ科の落葉低木。「レンギョウ」が日本へ渡来したのは平安時代初期或は江戸時代(1681~1683)で、当初は薬用植物として扱われた。公園や街路を賑やかに彩り始めているのが春の代表花の「モクレン」、「コブシ」、「ミモザ」、「サンシュ」、「カタクリ」、「ユキヤナギ」が続々と登場している。明日か明後日には桜の女王「ソメイヨシノ」(靖国神社の標本木)の開花宣言が発表されるとテレビで報じられている。開花が確認されるといよいよ春爛漫の好季節到来である。(2403)
座間市入谷に谷戸の地域の歴史・文化を背景とした里山の貴重な緑や多彩な動植物を保全しながら自然観察が楽しめ、さらに里山の環境を体験できる公園として造られた自然生態観察公園「県立座間谷戸山公園」はある。31ha(東京ドーム20個分)という広大な園内にはパークセンター、「里山体験館」、湿生生態園、水鳥の池と野鳥観察小屋、湧きみずの谷、野鳥の原っぱ、昆虫の森、森の学校、クヌギ・コナラ、シラカシ、スギ・ヒノキ観察林、伝説の丘などが巧みに配置されている。その施設の一つ「里山体験館」前に植栽されたアンズの花を撮影していると一本の桜の木にこの時期お馴染みの「ムクドリ」がやって来た。スズメより大きく全長は20cmを超え、スズメ目ムクドリ科で橙色の足と嘴、短い尾が特徴の鳥である。(2403)