夕方、高校の同級生のI君とT君が来てくれた。
5年前の中越地震の時間に合わせたかのように。
あの地震の時何をしていたのか。
I君は畑の中で家族全員でスクラムを組んでいたという。
T君は冷蔵庫の中のものが腐る前に食ってしまおうと野外で肉を焼き、消防団にこっぴどく叱られたという。
わたしは横浜で電車を待っていたが、ゆらりと揺れるのがわかった。
中越地方が大変なことになっていることは家のテレビを付けた時に知った。
公衆電話に走り何度も自宅に電話をかけた。ようやく通じた母の声は小さくて遠くに聞こえた。
父が小千谷に出かけていて連絡が取れないという。
翌日は職場のお祭りでわたしはカレーライスを売る
青空が広がりお祭り日和となったが心の中は青空とはいかなかった。
でもわたしにできることは仕事にいくことだけ。
わたしは大きな声で「いらっしゃいませー、おいしいカレーライスですよ~!」と叫んでいた。
結局父の無事がわかったのは昼過ぎだった。
「小千谷の回転寿司で2皿目を食べようとしたら、ずどーんと下から突き上げられて俺が回転してしまったよ~」
気が付いたら店の外に飛ばされていたらしい。っと、今地震が来た!。。。
何と十日町は震度4!
天災は忘れたころにやってくる。備えは万全にね。