フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

8月19日(土) 晴れのち曇り、夕方雷雨

2017-08-20 13:48:28 | Weblog

8時半、起床。

近所の「蒲田屋」で買ってきたおにぎり2つ(鮭とタラコ)、サラダ、冷茶の朝食。

朝からおにぎりなのは昼食を「パン日和あをや」で食べることになっていたからである。「蒲田屋」は向かいがコンビニであるからそれに対抗するためだろう、おにぎりは1個90円である。中の具が見える構造は商品としてのおにぎりに固有のもので(具の種類がたくさんあるので間違わないように)、普通は具は外からは見えないだろう。

私が食事をしている横で、飼い猫のハルが薬を飲まされている。毎日のことなので馴れたものである(妻もハルも)。

12時に南武線の鹿島田駅で卒業生のクミコさん(論系ゼミ5期生)と待ち合わせ、「パン日和あをや」へ。

二階の和室を予約しておいた。『ひよっこ』の舞台、あかね荘の一室みたいな雰囲気だ。

彼女は「パン日和あをや」は3回目の訪問である。お気に入りの場所なのだ。「夏休みにおばあちゃんの家に来たみたいで落ち着きます」とのこと。

前回(4月29日)お会いしてときはストレートだった髪に今日は軽くパーマがかかってますね。

「私は原色は似合わないんです」と以前から言っていた彼女だが、「今日は原色を身に着けてみました」という。えっ? ああ、スカートの花柄がね。慎ましい冒険ですね(笑)。

 学生時代から茶道をやっているので正座はなれたものである。

でも、ここは「おばあちゃんの家」ですから、どうぞ足を崩してください。

ご主人が本日のおすすめメニューの書かれた黒板を持って来て下さった。

8月のドリンク、自家製ジンジャエールで喉を潤す。

本日のスープ、茄子とチキンのタイカレーは夏にぴったり。今日は久しぶりの夏日。

サーモンとアボカドとクリームチーズのサンドウィッチ。定番の美味しさ。

ベトナムコッペ(以前はベトナムサンドという名前だった)。彼の地では「バインミー」と呼ばれている。

同期のゼミ生の話などをひとしきりした後で、彼女自身の近況に話が及ぶ。「ライフストーリーインタビューみたいになりますよ」と彼女。はい、たぶん長い話になるのではないかと思い、二階の和室をとっておいたわけです(笑)。1階のテーブル席はお店の方と(場合によっては他のテーブルのお客さんとも)おしゃべりをしながら、2階の和室は小さなお子さん同伴の場合や「ここだけの話」をする場合に適しているのです。

「どこから話そうかしら」

なるほど、なるほど、私は基本的に聞き手である。でも、ときどき自分の意見もはっきり述べる(ここがカウンセラーとの違い)。

今年の春から夏にかけての彼女の物語を聴いた。これは私の句だが、彼女にプレゼントしよう。

 夏至の日の晩夏の如き決意かな たかじ

新しいクミコさんの誕生である。 

 

話が一段落したところでデザートを注文する。フランとコーヒー(彼女は紅茶)。

 

本日のフランはブラックチェリー。

 

店を出る前に、ご主人に写真を撮っていただく。

彼女はチョコクロワッサンを2個購入。今夜、福島から友人が来るので、明日の朝食用に。 

店の外に出ると久しぶりの入道雲が見えた。それをバックに「本日の浮遊」。

入道雲を正面に見ながら矢向駅の方へ歩く。

日傘をさすのも久しぶり。やっぱり夏はこうでなくちゃ。

矢向駅前の八百屋&果物屋の前で。「若奥様的雰囲気」が醸し出されることを彼女は気にしていた。いいじゃないですか。いっそのことネギを一本買って、それがポリ袋から飛び出しているなんて演出をしましょうか(笑)。

駅構内の自販機のそばで「本日の浮遊」。もうすっかりこの技を習得しましたね。

川崎方面のホームへ。

川崎で京浜東北線に乗り換えて、大井町へ。 

空模様が怪しくなってきた。

「ポッタリー」へ。

彼女はSGS(スーパーグランドスラム)まで「ポッタリー」「トンボロ」「カフェゴト―」の3カフェを残しているのだが、これで残り2つとなった。

「卒業生を連れてきました」と彼女をマダムに紹介する。「キャビンアテンダントをされているの?」とお約束の対応。わかっていたはずだが(電車の中であらかじめ彼女に説明しておいた)、実際に言われてみると、ドギマギしてしまう彼女。ほら、「はい、アテンションプリーズ!」って笑顔で答えなきゃ(笑)。

私はコーヒー、彼女は紅茶を注文。

茶道の習慣が身についている彼女は紅茶を飲む時も無意識に両手をカップに添える。

奥様的雰囲気を醸し出してますね。

「奥様的雰囲気を消すには髪を後ろで束ねたらよいのでは?」

「はい、仕事中はそうしています。」

なるほど。

キーボードを打つマネ。

う~ん、やっぱり消せないかな(笑)。品のよさというものは隠せないものですね。

マダムが「お写真お撮りしましょうか?」と声をかけてくださったのでお願いする。

彼女とは大井町駅のホームで別れた。次回はあなたの一番好きな季節、秋が深まった頃にお会いしましょう。

蒲田に戻る。近所の専門学校の周りにたくさんの人たちが立ち止まってスマホを見ている(画面を叩いている)。

「ポケモンGO」とかだろうか。

東の空の彼方に入道雲たちがいる。

あの下は東京湾だろう。

 帰宅してしばらくしたら猛烈な雨になった。雷も鳴っている。

アップにすると雨も見える。

スマホには速報やら注意報やらが入ってくる。

これで8月の連続降水記録は「20日」なった。

 

夕食は親子丼、トウモロコシ、サラダ、味噌汁。

クミコさんにいただいた和三盆のクッキー。和三盆とは「和製の三盆」の意味で、「唐三盆」に対しての使われる。「三盆」とは「盆の上で砂糖を三度研ぐ」(丁寧な製法)という意味。香川や徳島特産の砂糖で、細かな粒子と口どけのよさを特徴とする。クミコさんのお父様が香川に単身赴任中で、先日、家族で行って来たそうだ。

4時、就寝。いくら夏休み中とはいえ、夜更かしが過ぎるだろう。