7時半、起床。
朝から細かい雨が降っている。そして涼しい。真夏とはとても思えない天候だ。戻り梅雨というやつだろうか。
ハムトースト、サラダ(ポテト)、牛乳、紅茶の朝食。
食事をしながら今日の『ひよっこ』(録画)を観る。みね子の母、美代子が茨城から東京に出てくる。思いつめた表情をしている。それは当然で、失踪した夫が見つかったのはよかったが、記憶喪失で、しかも有名な女優と一緒に暮らしているという。女優の住むマンションの前まで来て、「着物にした方がよかったかしら」と独り言をいうシーンは、「夫を奪った女」かもしれない女優とこれから対面する妻の気持ち(気圧されてはいけない! 私はあの人の妻なのだ!)を巧みに描写していて、上手いなと思った。
テーブルの向こう側にははるが鎮座しているが、何もあげないからね。
昼前に家を出て、南武線の矢向駅へ。
駅前に八百屋・果物屋があるというのがこの街のいいところだ。もしこれが全国チェーンのドラッグストアーか何かだったら、「絵にならない」だろう。
線路沿いの道を歩くこと10分、「パン日和あをや」に到着。
開店直後で一階にまだ客はいない。
食パンをキープしておいてもらう(支払いは帰るときだ)。
二階に上がると、卒業生のエミさん(論系ゼミ2期生)が私を待っていた。彼女と会うのは昨年の12月以来である。本当は2月にも会う約束をしていたのだが、私がインフルエンザに罹ってしまい、中止になったのである。
私を待っていたのは彼女だけではない。今年の4月に生れたカズマ君も一緒である。2月のカフェが中止になってから、今日まで会えなかったのはそういう事情による。
生後4か月、元気に育っている。カズマは「一真」と書く。6期生のゼミ長と同じ名前である。
とりあえず今月のドリンク、自家製ジンジャエールを注文し、喉を潤す。
カズマ君は畳の上に寝かせられたままおとなしくしている。私たちがゆっくりとランチをとれるようにだろう。できた子である。
本日のスープはキュウリの冷製ヨーグルトスープ。
私は大きなカップで注文したが、彼女は小さなカップで注文した。
そのとき一人の赤ん坊が立ち上がった・・・というのは『プロジェクトX』の常套句だが、カズマ君は自分で寝返りを打って、うつ伏せになり、首をもたげた。やるじゃありませんか。でも、自分で元に戻ることはできないらしい。
ベーコン・レタス・トマトのサンドウィッチ。
サーモン、アボカド、チーズのサンドウィッチ。
お母さんを見るカズマ君。タレントの誰かに似ている・・・。
そうだ、お笑いタレントのケンコバ(ケンドー・コバヤシ)だ。
彼女のご主人は彼女と同じ文化構想学部の学生だったが、たぶんカズマ君はお父さん似なのだろう。 子どものことをとてもかわいがってくれるのが、彼女は嬉しいそうだ。
カズマ君、お腹が減ってきたのか、少しぐずる。よしよしの舞い。
みんな大好き、高い高い。
「母親」の顔である。
私も抱っこさせてもらった。人見知りにはまだ早い時期である。
コーヒーとデザートが運ばれてきたので、カズマ君は再び畳の上に。
洋梨のクリームチーズフラン。
「母親」の顔ではない。
カズマ君、再びぐずる。そろそろ授乳の時間である。
授乳の間、私は一階で奥さんとおしゃべり。
授乳を終えて2人が降りてきた。3人でおしゃべり。彼女は「あをや」にはバスで数駅の距離に住んでいて、これまでに何度か「あをや」には来ているのである。
奥様に写真を撮っていただく。
メニューを見て気になっていたひんやりコーヒーを注文。コーヒーゼリーのようだが、寒天が使われている。
だいぶ長居をしましたね(3時間ほど)。そろそろ失礼しましょう。
ワオー!(リアクションはラテン系だ)
今日は陽射しもなく涼しい。夏らしくはないが、赤ちゃん連れの卒業生と会うにはうってつけの天気だった。
彼女にはカズマ君とのツーショットの写真が案外ないそうなので、この際、たくさん撮って差し上げましょう。
矢向駅まで散歩がてら歩く。
小学生の頃、ピアノの発表会があって、その時、お友達の母親から「エミちゃんはエキゾチックだから、金ぴかの衣装がよく似合うわね」と言われた。「エキゾチック」という言葉をそのとき初めて聞いた彼女は、お母さんに「エキゾチックってどういう意味?」と尋ねたという。
以来、「エキゾチック」という言葉はよく言われるようになった。
矢向駅前の八百屋・果物屋の店先で。絵になるね(笑)。
エミさんとはここで別れた。私は電車、彼女はバス。次は「phono kafe」あたりで会いましょう。
蒲田に戻ってくる。
夕食は豚シャブ。
書斎の妻用のパソコンデスクの上で寝ているナツ。猫の本能だろうか、マウスをいじっている。
「マウスには触っちゃダメ」と言うと、いじけて、ウェットティッシュの筒を抱えて寝てしまった。
2時半、就寝。ナツは、私が寝るときに(書斎の照明を落とすのでそれとわかる)、自分から外に出ていく。