フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

6月23日(金) 晴れ

2017-06-24 13:07:04 | Weblog

6時半、起床。

昨日(22日)、小林麻央さんが亡くなった。34歳という若さだった。亡くなる直前まで彼女はブログ「KOKORO」を更新していた。最後のブログは6月20日のものだった。「オレンジジュース」というタイトルが付けられていた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 おはようございます。

 
 ここ数日、
 絞ったオレンジジュースを
 毎朝飲んでいます。
 
 正確には、自分では絞る力がないので、
 母が起きてきて、絞ってくれるのを
 心待ちにしています。
 
 今、口内炎の痛さより、オレンジの
 甘酸っぱさが勝る最高な美味しさ!
 
 朝から 笑顔になれます。
 
 皆様にも、今日 笑顔になれることが
 ありますように。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
亡くなる二日前の人が書いたものとは思えない。風邪で会社を休んでいる人が書いているみたいな文章だ。彼女は最後まで笑顔の人だった。笑顔の人であろうと努めた人だった。強い人だった。
 
彼女がブログを始めたのは昨年の9月1日。癌がステージ4(末期)であることがわかってからのことである。ブログをやっていた人が癌になったわけではない。癌になった人がブログを始めたのである。当然、そこにはある明確な意志が働いていたはずである。最初の記事のタイトルは「なりたい自分になる」だった。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 今日から、ブログを書くことにしました。

 家族はとても、驚いています。

 素晴らしい先生との出会いに
 心を動かされました。

 その先生に言われたのです。

 「癌の陰に隠れないで」

 時間の経過とともに、
 癌患者というアイデンティティーが
 私の心や生活を大きく
 支配してしまっていたことに
 気がつきました。

 元気になったら
 元の自分や生活に戻れるのだから
 それまでは、
 誰にも知らせず、心配をかけず、
 見つからず、、、と思ってきました。

 乳がんであることが突然公になり、
 環境はぐるぐる動き出しました。

 そこで、
 これまで以上に病気の陰に隠れようとして
 心や生活をさらに
 小さく狭いものにしてしまいました。

 これは自分自身のせいです。

 私は
 力強く人生を歩んだ女性でありたいから
 子供たちにとって強い母でありたいから

 ブログという手段で
 陰に隠れているそんな自分とお別れしようと決めました。

 こんな自分勝手な情けない理由で
 ごめんなさい。

 でも、一度きりの人生なので、
 なりたい自分になろうと
 決意できたことは
 うれしいです。

 癌になってから1年以上が経ち、
 いつものようには身体が動かなくなった時

 元気いっぱいの娘や息子を前に
 途方に暮れる思いでした。
  
 子供に、

 「いつも一緒にいられなくてごめんね。
 何にもしてあげられなくてごめんね。」

 と胸を痛めてるママがいたら、

 あなただけでなく、私も同じです
 と伝えたいです。

 今日は、読んで下さり
 ありがとうございます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 ブログという手段で陰に隠れている自分とお別れすること―「こんな自分勝手な情けない理由でごめんなさい」と彼女は書いているが、とんでもない、それは一般にブログというものが持っている機能(少なくともその1つ)である。同時に、ブログには「陰に隠れている自分」を深く隠蔽する(表面化させずにそれを抱えながら生きていく)という機能もある。誤解のないように言い添えるが、前者がブログの正の機能、後者がブログの負の機能ということではない。どちらも人が生きていく上で助けとなる機能である。

 彼女はさざざなま人を読者として想定してブログを書いていたと思うが、おそらく一番意識したのは、遺されることになるお子さんたちだったろう。もう少し長く書きたかったことだろう。

 合掌。

 トースト、ハム&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。いつものように一日を始められることのありがたさ。
 
 
今日は急ぎの用件があり、朝食後、すぐに大学へ。
 
用件を済ませて、研究室で昼食(おにぎり3個)。
 
 
5限・6限はゼミ。5限は3年生、4年生合同のゼミ。
 
休み時間のスイーツは3年生のSさんが用意してくれた「さしすせそ」という名のおせんべい。
 
 
砂糖、塩、酢、醤油、味噌、5種類の味が楽しめる。
 
 
恒例になっている今週のお誕生日ケーキは3年生のOさんに。おめでとう。
 
 
私は4月にいただいたが、その後、だんだん豪華になっているような気がするのは気のせいだろうか(笑)。
 
 
6限は学年別のゼミ。私は3年ゼミに出る(4年ゼミはゼミ論の中間報告会で私は事前に聞いて指導済)。ディスカッションのコメンテーターはSMさん、SSさん、MYさんの3名(写真を撮り忘れる)。今日でテキストは読み終わり、来週からは個人の研究テーマの発表に入る。
 
夕食は「トンボロ」で。
 
 
ちょうど二人連れの先客と入れ違いで、客は私一人。先週と同じだ。
 
 
注文するのも先週と同じタラコのスープスパゲッティ。ミートスパゲッティもあるのだが、私はこれが好きである。マスターの波鈴さんが神楽坂の本田横丁(のそのまた脇道)にあるレストラン「夏目亭」で働いていたとき何度かまかないで食べたものを再現したもので、昆布茶を使うのポイントである。うん、このスープの塩味は、たんにタラコのものではなく、昆布茶のものでもありますね。
 
先週はポテトサラダをサービスでいただいたが、今週はゆで卵が付いてきた。
 
 
食後にコーヒーとあんぱん。これも先週と同じだが、先週は浅煎りのAブレンド(香りと酸味)だったが、今日は深煎りのBブレンド(苦味とコク)にした。
 
 
11時、帰宅。