まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

<2006年★今年のマイベスト>

2006年12月28日 22時03分46秒 | ぶつぶつ
タイトルの通り、今年のマイベストを書き出してみよう。

【今年のマイベスト書籍】・・・「天人五衰」三島由紀夫著
大審問官スターリン」や「下山事件」もなかなか捨て難いが、なんと言っても正月休みの間に読破した三島由紀夫の「豊饒の海」の「天人五衰」だと思う。「春の雪」から「暁の寺」に至る三編と比べるとディティールは多少やせ細っているが、主人公である安永透の最後を天人が五衰に至る過程とシンクロさせながら全編としての幕を閉じているというのは上手い作りだと思う。そして脱稿後の市ヶ谷駐屯地での顛末に至る見えない轍を「三島由紀夫が死んだ日」という本で辿った一年でもあった。

【今年のマイベスト建築】・・・「建設中のビルのクレーンの解体現場」
実は、これに当てはまるような心を揺るがすような新しい建築物に私は出会っていない。新しくなくても初めて見る建築であればベストにアップするのであるが、今年は残念ながら無い。というわけで、しいてあげるならば広義の建築として先日、東京で出会った「建設現場の解体シーン」との出会いをベストにしてしまおうと思う。出会おうと思ってもなかなか出会う機会のない出来事なので。

【今年のマイベスト旅行】・・・「タウシュベツ橋梁への旅」(北海道2泊3日)
2年前にパスポートを取得したときには、そうそう海外には行く機会もないだろうと5年ものを購入したのであるが、今年は思いもかけず2度も国外に出ようとは私の人生においては想定すらしていない事象であると思った。で、本来ならば5月のパリへの旅行か10月の北京への旅行を挙げるべきなのだろうが、なんというか「旅の醍醐味」というものを実感できたのは今年の2月くらいに訪れた北海道のタウシュベツ橋梁を見に行ったときの旅をだと思う。

【今年のマイベストテレビ番組】・・・「世界遺産 フランス縦断の旅」
年頭に見た期待のドラマ「輪舞曲」は途中からシナリオが失速してしまって、とてもベストとは言い難い結末だったし、「功名が辻」はそれなりに楽しめたけど、あえて面白かった!と言うほどの内容でもなかった。「Drコトー診療所2006」も1クールと比べると救いようのない暗いシーンと信じがたい奇跡的なシーンの連続で、前作と同じキャストなのに前作ほどの感情移入を持って視聴する事は結局のところ最終回まで叶わなかった。そんなこともあってNHKのドキュメンタリー「あの夏 60年目の恋文」を挙げるべきかどうか迷ったけど、結局は「世界遺産 フランス縦断の旅」という番組がいちばん心トキメイタのでコレをベストに選ぶことにした。

【今年のマイベスト歌謡曲】・・・『I believe』絢香
ガッカリドラマ「輪舞曲」の主題歌だったのだけど、この曲は良かった。絢香のデビュー曲である。今でもイントロやサビの部分が脳裏をかすめるたびに胸がキュンとしてしまう。

【今年のマイベストコンサート】・・・フェドセーエフ指揮「ショスタコーヴィチ交響曲第10番
先月末にはるばる東京まで聴きに行ったサントリーホールでの「ショスタコーヴィチの交響曲第13番『バビ・ヤール』」を挙げたいところだが、ステージと観客の一体感という濃厚な体験という意味において兵庫県立芸術劇場での「ショスタコーヴィチの交響曲第10番」を挙げるべきだと思った。

【今年のマイベストショスタコーヴィチ】・・・コンドラシン指揮「交響曲第13番『バビ・ヤール』」
今年は、久しぶりにショスタコイヤーになった。生誕100年という節目の年に踊らされたという自覚は全くないのであるが、年始の交響曲第4番のピアノ連弾バージョンに始まり、日頃あまり手を出していなかった「大好きだけど聴くには相当の精神力を必要とする曲」を毎日のように聴いてしまうという日常生活を送っていたのである。そんな中で、中古CD屋でたまたま遭遇したコンドラシン指揮「交響曲第13番『バビ・ヤール』」こそが一切の疑念もなく今年のマイベストショスタコーヴィチだと思う。

【今年のマイベストクラシック音楽】・・・レスピーギ作曲「教会のステンドグラス
まず初めに言い添えておかないといけないのは「ショスタコービチ以外」ということである。何せ、今年はショスタコーヴィチイヤーなのだから・・・。てなわけで、偶然朝のNHK-FMから聴こえてきたこの曲がマイベスト。曲名を知りたくて出勤時間を遅刻ギリギリまで遅らせたような気がする。

【今年のマイベスト映画】・・・「舞妓Haaaan!!!」
期待し過ぎた感のある「ダ・ヴィンチ・コード」の出来栄えが全く我慢のならない状況だったのと、他に見た映画がリュック・ベッソン監督の「アンジェラというフランス映画くらいなので今回もノミネートするべき映画が無かった。見に行きたいなあという映画は何本かあったけど、いざ映画館にまで芦を向けさせられるほど求心的な影響を感じる作品は無かったような気がする。てなわけで、映画鑑賞という点ではゼロだけど、エキストラ参加という貴重な体験ということで、来年夏前に公開予定の「舞妓Haaaan!!!

【今年のマイベスト恐怖体験】・・・「通勤電車でのとある出来事
恐怖体験なのでマイベストというよりマイワーストと表現した方が適切なんだろうけど、何の問題も無く今日を生活できているという点においてはマイベストと表現してもさして支障がないと思われるので、そう書いてみた。年始早々見てしまった恐ろしい夢やフランス旅行の帰りにドイツで乗換えの飛行機に乗り遅れたこともさることながら、一寸先は闇だったかもしれないというJR西日本のあの体験を選んでみることにした。


【今年のマイベスト出来事】・・・「とある資格試験に受かったこと」
きっと、この出来事に尽きるのだろうなあ。来年はもっと他の実りのある話題をベストに持って来たいところ。

【今年のマイベスト写真】・・・来年の年賀状の写真
実は、どれもこれも甲乙が付け難く、気に入ったものは何でもかんでもカテゴリー[写真]として記事化しているのだけれども、強いて選ぶとすればソレになるのかなと思う。でも幾つもあるベストの中の一枚なので、やっぱり本当にソレで言いのと自問するたびにウーンと唸ってしまうのがツライところ。



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4 コメント

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どうぞ良いお年を!! (pinboke)
2006-12-29 12:35:21
多彩にして多才、密かに敬服するムッシュ・まっしゅと、ステージの差こそあれ、共通の関心事が意外に多かったのは、当人は迷惑にしてもかなり嬉しい。
"フランス縦断の旅"案内役のキムタクの同級生の女性は、関西ローカルのワイドショーでしか知らなかったけど、いまどき好感のもてる数少ない"タレント"です。
資格試験は一瞬驚きましたが、本当に良かったですね。  どうぞ良いお年を!!


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pinbokeさんも、良いお年を!! (まっしゅ)
2006-12-30 01:13:07
いつも、コメントありがとうございます。
細かい部分にまでも反応して頂けるのは
書き手側にとっては嬉しいものです。
また来年も宜しくお願い致します!
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Unknown (ikko)
2006-12-30 23:42:07
資格試験おめでとう!
読んでいて楽しくなってきたので、
バトン的に私のブログでもマイベストを書き連ねてみました。

来年もまっしゅにとっていい年になりますように!
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Unknown (まっしゅ)
2006-12-31 00:30:26
トラバありがとね。
自主バトン的に広がって行けば
いいのになと希望的観測で、
ちょいと早めに記事にしてみたの
ですが、ノッてきてくれたのは
未だにikkoさんだけです・・・
グスン
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