結局のところ、新しい資格制度を導入しても無駄!無駄!無駄!悪いことをするのは技術や知識の有る無しではなくて心の問題なのだから。こんなくだらない制度なんかやめて、建築士に対して何年かに一回の倫理講習や技術講習の受講を義務付けしたほうがよほど有意義ではないか?
本当にこれは無意味な連帯責任!「姉葉秀次」と「東横イン」の一連の偽造問題に対しての尻拭いを、罪のない30万人の登録建築士が請け負わされるというなんともお粗末な結末・・・。
それどころか「一級建築士狩り」もいいところ!BSEの全頭検査のようなものぢゃないかぁ!!役人は一級建築士全てを疑ってかかっている・・・我々が役人を疑う以上にだ!!
これはとんでもない話。本当にこんなことして建設業界は回っていくのか?むしろ、この制度のあおりを受けて職人的に有る方面において相当の技術を持っている方が一級建築士の資格を剥奪されたり、年配でなおも建築業に従事している方が職を失う羽目になったりするのは目に見えている。けれども、役人たちにとって、それは痛くも痒くもない話で全く目に入っていない様子で困ったものである。
結局、それで食うに食えなくなって悪事に走らざるを得ない状況が増えてくるに違いない!駐車違反に関する道路交通法の改正で民間の宅配業が取り締まりの対象にも関わらず「郵便配達」が免除であったかのように、全国の建築指導課の吏員は受験免除なんてことはないだろうな??そんなことは絶対許されないけど身内に甘い国会議員なら有り得ない話でもないし・・・。
「建築」というものは人の命や財産を大きく左右するものと言われればそれまでだが、であれば果たして
- 眠り運転した電車の運転手に対して、
- 犯罪の手助けや自ら脱税をした弁護士に対して、
- 公衆ワイセツを行った警察官に対して、
- 医療ミスを犯した医師に対して、
- 国民年金の未払いのあった永田町の議員に対して、
業界全体への全頭検査が行われないのはなぜか?なぜだ?なぜなんだ??
このくだらない制度を考える前に「民間機関」とほぼ同じ件数だけ対震偽装を見逃した都道府県や各市の建築指導課に身を置く建築主事の処分と今後の対応を検討するのが先なのではないか?
・・・とまあ、マニアックに熱く語ってしまった私。そんな私が、どんな業種に従事しているかはココでは言えないけれど、特に最近の幾つモノ法改正については首を傾げたくなるものがいっぱいあるのだ。本当に大丈夫か、今の日本は・・・。