渋谷は再開発中のヒカリエ前ロータリーか道玄坂の辺りばかりを歩いていてなかなか宮益坂方面に足を向けていないことに気が付いたので、今回はそのあたりを攻めることにした。
渋谷という街は西は道玄坂、東が宮益坂に挟まれた谷の街なのだ。
そして不思議なことに二つの坂道はあまり広くなく、それでいて樹齢のある街路樹が生い茂っていて似たような雰囲気を醸し出しているが、こと建物については道玄坂の方がチャラチャラしているのに対し、宮益坂はガサガサしている印象。
東京メトロ銀座線と宮益坂に挟まれたこの場所で老朽化したビルが解体され、共同住宅が建てられる予定なのだとか。渋谷駅の北東側は案外、大きめの共同住宅の新築化が進んでいて、
一見するとわかりにくいけれど、
けっこういろいろなところにマンションが建てられているのである。
宮益坂を抜けて青山通りになったところで遭遇した本屋さん。初版の二年後の第9刷やったけど、本気で買いたくなったけど重たいので断念。
学生の頃から見に行きたくて、そのまま20年ほど訪れることをしなかった建物。
ファサードは若干アレだけれども細かいディティールは丹下節全開っぽい。
この辺りはいろいろと奇をてらった建物が幾つも存在しているが、
国連大学本部の奔放さと比べるとどれも小物っぽく見えてしまう。
とは言いながらも初めて歩く通り沿いの建物を見たり
行き交う車両の派手さ加減を見たりするのは毎度のことながら楽しいものである。
渋谷駅に戻り西口へ出る。
この建物たちもいずれは再開発の波に呑まれて、そう遠くない未来に解体されてしまうことだろう。
そうやって大きな駅は再開発という名のもとに昭和臭を失っていくのである。
最後に癒しを求めてライオンを再訪。ゆるやかな時間と薄暗い空間と心地よい楽曲に包まれて、少しだけうたたねをば。大通りがハロウィンの人たちで行き交うそのそばにある、この静かな空間はとっても貴重な存在だと思う。けっこうお客さんたくさんいたのでビックリ。。。