まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

新海誠著「小説 君の名は。」を読んだ☆

2016年09月29日 23時58分13秒 | おすすめ


映画を見てから「じわじわ」やってきた感動。それは何の興味を持たず口コミだけで衝動的に見たから、そして映画の世界観に圧倒されたからなのだということを、それからしばらくして思うようになった。職場の近くの本屋で「小説 君の名は。」を見つける。だがしかし、本編を読み終え、更にあとがきを読むまでは「小説 君の名は。」と映画「君の名は。」の関係を知らない。つまり「卵が先か鶏が先か」を知らないで読んだ。

正直なところ映画も面白いが、映画の記憶を残した状態で本書を読むと小説版の方が何倍も面白い。でもそれはきっと、小説版を読んでから映画を見ても同様に面白いはずである。「卵が先か鶏が先か」がどちらが先であれ映画版と小説版は一対の作品なのである。どちらが先なのかは小説版のあとがきを参照されたい。

個人的には早過ぎてわかりにくかった映画版の展開や、作品に秘められた幾つもの伏線、それにヒロインの三葉の微妙な心情の揺らぎが小説版の方がより的確に「行間」を読み取ることができて良いなぁと思った。そして、より深く感動し、ちょっと泣きそうになった。映画を見た人にも見てない人にもおすすめの一冊である。

小説 君の名は。 (角川文庫)

【武蔵境】西武多摩川線に乗る

2016年09月27日 22時03分25秒 | 東京


三鷹駅の西隣の武蔵境駅は西武多摩川線との接続駅である。先日の豪雨で車両が脱線し運休したのは西武多摩湖線。路線名も似ているが走っている車両も似ていて、昔ながらの西武電車の車体なのに、黄色くなく、



なぜか白いのだ。この車体を見るたびに動物学的にいうところのアルビノという言葉を思い出してします。



西武多摩川線は一連の西武線とは線路が離れていて全く接続していない。直接は繋がっていないのだが、JRと線路幅が同じであるため、渡り線が中央線と繋がっていて、回送車両は立川経由で青梅線に入り拝島で西武線群に交わることが可能になっている。



武蔵境を出てすぐに中央線と離れると、すぐに車窓風景は



「ど」が付くほど田舎の風景になる。しかも単線だし。



すれ違いのできる次の駅は何気に将来的には複線が可能な線形になっている。



こちらの掘割も、もう一本線路が敷けそうな分だけ余裕幅がある。



過剰に大きい感じの架線柱。他の架線も兼ねているのかな。



幾つかのすれ違いと駅を超えると目的地の競艇場前へ。ここに至るまでの駅は「将来複線可能」な用地と線形があるように見えたが、こちらは全くの真逆で、



かつてはすれ違い可能な駅だったが、現在は反対側の線路を撤去して単線使いしているように見える。





多摩川競艇場とペデストリアンデッキで直結しているにも関わらずで、



何かとてつもなく寂しい印象の駅である。現にダイヤも平日・土日祝日ともコンスタントに1時間に5本というほどほど12分間隔になっている。



かわいらしい4両編成の列車が行ったり来ているだけである。この駅の一日の乗降客数は3000人前後。



バスロータリーと商店は南口にあるらしいが、北口はこんな感じ。あまりウエルカム感のないペデストリアンデッキであった。

【三鷹】ニューなのはなのラストランに遭遇

2016年09月25日 22時49分46秒 | 東京


中央線で武蔵境駅に向かう途中、ほとんどすべての総武線のホームでカメラを構える人だかりを見た。何か臨時列車でも来るのかと思い、三鷹駅での乗換のついでに一本見逃して待つことにした。最近はスマートフォンで検索すると簡単に情報が取れるのでありがたい。何でも「ニューなのはな」という列車が今日の長野行の団体専用列車を最後に引退するのだとか。



しばらくしてやってきたのは、このラガーマンのヘルメットのような奇抜な色彩の車両。



ちょっとボンバーマンやレゴブロックのヘルメットみたいにも見える。



なんか一瞬のことやったけど、皆これを待っていたんやね。



色彩的に黄色が目立ったので千葉管轄の車両かなと思ったら案の定、ネットニュースに千葉支社が・・・って書いていた。千葉管轄の黄色い車両ってどれもカッコ悪いのだけど、きのせいかな。。。しかも「ニューなのはな」って田舎の民宿旅館みたいなネーミングだしね。ともあれ、遭遇できたのは何かの縁!ということで記事にして残そうと思う。

【競艇場前】多摩川競艇場へ行ってみた。

2016年09月25日 22時39分40秒 | 東京


スカッとした秋晴れとは程遠いが、久々に青空が見えたので、寒くなる前にと思いやってきたのは多摩川競艇場。実は今日が初の競艇体験。



舟券の買い方も入場の仕方もわからず、戸惑いの連続だったけど何とか入場できた。何といっても自販機は独特でどこに何を入れてどこから何が出てくるのか取り扱い説明書などもないので全くわからず、近くの警備員さんに聞いたほど。しかも入場改札口にて入場方法に戸惑った。ここでも警備員さんに、ココに100円入れてねって教えられる。ええっ!!入場料取るんだぁ!!



場外を歩いているとき既にモーター音とガソリンの匂いがしてきたので、モータースポーツっぽいところにやってきた高揚感があったけど、入場口周辺にはしわしわのオジサマしかいなくて、やっぱそういうところなんだなあというのが第一印象。だから入口付近の写真も撮れずじまい。



それでも中に入ってみると眼前を疾走するボートの躍動感には魅了される。純粋にカッコいいと思う。



2レース目がちょうど終わるタイミングだったため、少しタイミングをずらし5レース目のチケットを買ってみる。舟券の種類だけ下調べしてきたので、とりあえず無難な2連複を2枚、しかも番号はテキトー。



表の見方が全くわからんし・・・



そうこうしているうちに投票期限が終わる。この一文を見るたびに「一つのレースでどれだけ儲かってるのだろうか」という下世話な思いが交錯する。



何故に萌えキャラ??



いざ第5レース開始!!第3レースと第4レースを目視したあとなので、少しレース展開がわかったところで、思わぬアクシデント。



何番かの舟が転倒し、有力候補?の舟が後退したっぽい・・・らしい。少し離れたところのオジサマが「なにやってんだよぉ!!」って絶叫してたから、きっとそうなのだろう。



レスキュー艇で運ばれる選手。



そのせいなのか、そのおかげなのか、2枚購入したうちの1枚の2連複があたった!

というわけで、本日の成果は910円払い戻しナリ。
しかし、購入舟券総額200円に入場料100円との差額は610円。
往復の交通費にも満たないし、これは儲からんね。。。orz



調子に乗って次のレースの舟券を買うことはやめて、多摩川競艇場名物の牛炊(ぎゅうすい)を食べに行くことにした。



もっと安いのかと思っていたが、そこそこするのね。。。東京価格??



こういうところで出される飯にしては、すこぶる美味しいのだ!!また食べたいよコレ。



場内は全体的に雑然とした感じで居心地が悪かった。これなら阪神競馬場の方が数倍マシかなと。。。



行きは西武多摩川線で、えっちらおっちらやってきたが、帰りは送迎バスで府中本町駅まで連れて行ってもらうことにした。2台来ているのは、もう1台はすぐ近所にある府中競馬場とのシャトルバスらしい。行先表示のところには行先を書かずに「京王」の表示だけ。しっかし・・・



何で萌えキャラなん?若者層の取り込み戦略か??

かくれんぼ

2016年09月22日 21時55分00秒 | 小麦


小麦  :まっしゅさん、まっしゅさん!
まっしゅ:なんだい?
小麦  :かくれんぼしようよ!
まっしゅ:え?お前できるの?
小麦  :できますよぉ、そのくらい。
まっしゅ:へぇ~、いいよ。
小麦  :じゃあ、まっしゅさん鬼ね!
まっしゅ:え??
小麦  :よろしくぅ~!!
まっしゅ:お、おう。。。



まっしゅ:もぉ~、いぃ~、かいぃ?
小麦  :まぁ~、だぁ、だよぉ!



まっしゅ:もぉ~、いぃ~、かいぃ?
小麦  :もぉ~、いぃ~、よぉ~



まっしゅ:あ!小麦めっけ!!
小麦  :え?もう?



小麦  :ええええぇぇぇ!!まっしゅさん早ぁ~い!!
まっしゅ:だって、お前、鼻が・・・
小麦  :そりゃトイプーだもん、鼻ぐらい出ますよ!
まっしゅ:ま、そりゃそうだけど、、、



小麦  :犬なんだから、もっと手加減してくださいよっ!!ゴン!!
まっしゅ:イテッ!!

【本郷三丁目】廚菓子くろぎの絶品蕨もち

2016年09月22日 21時37分34秒 | 東京


大阪の和菓子屋に勤める友人が「東京に行くなら立ち寄りたい店」の筆頭に挙げていたお店がずっと気になっていたので、意を決して行ってみた。東大の本郷キャンパス内にある「廚菓子くろぎ」というお店。



目的の蕨もちは珈琲とのセットで何と2200円もするためか、オープンカフェなのにとんでもなく敷居が高く感じられる。



料金は先払い制となっている。席はどこでも良いというのでテラス席に陣を取る。温かいほうじ茶に続いて、いろいろなものが載ったお盆が運ばれてくる。



しばらくするとメインの蕨もちが運ばれてくる。



蓋を開けてみる。これが食べる直前の完成系。なんとまあ華やかなことか。



まずは、わらび餅だけを食し、次に抹茶をまぶして食し、次にきな粉をまぶして食し、最後に、きな粉をまぶした上に黒蜜をかけて食した。塩漬けの桜は今まで見た中でいちばん鮮やかで甘さの中にささやかな塩の花を咲かせるのだ。食べる前は『たかが蕨もちに2200円も払うとは酔狂よのう』と思っていたのだが、なんと美味しいことかと感動した。



猿田彦珈琲のオリジナルブレンド珈琲は「これが本当に珈琲か!?」と思うほど苦みも酸味もなく、ただただ丸みを帯びた温かい味がした。一見、奇をてらったかのように見えるカップは、手前の平たい部分は親指の腹に、奥の半円状の部分は残る四本の指の各関節にフィットして持ちやすく、おのずと決まる飲み位置からは、原始の時代に初めて陶器を作った人類はこんな風に飲んだのかもしれないなあという扁平さを想像することができて飲みごたえがあった。



セットの塩物は、お漬物なのだけれども、ただ漬けただけの簡素なものではなく、ちゃんとしたお食事処で出るようなとても複雑な味わいと食感を兼ね備えたものになっているし、干菓子は和三盆の上品な味がしたし、黒蜜の容器は親指と人差し指がかかりやすいよう2箇所にちょうどいい窪みがあった。



品名は「蕨もち」だけれども、主役はわらび餅だけでなく、抹茶であり、漬物であり、珈琲であり、干菓子であった。そのどれもがソロで十分やっていける奏者であり、ここで提供される「蕨もち」は一つのオーケストラなのだと感じた。月並みな表現だが。。。そして、指揮者の位置に納まっていた手拭きの質感は何と新幹線のグリーン車で出されるおしぼりと同じ質感がするのだ。



食べ終わってしばらく感慨にふけっていると、お盆を下げに来たウェイトレスさんが盆の上に添えられていた花をそっと私の前に置いて行かれた。しかもお盆のあった中央に・・・「そっか、この花もソロで十分やっていけるオーケストラの一員であり、もしかしたらアンコール的な役目を預かっているのかもしれないな」と思った。いずれにしても、良きお店に出会ったなと感動。美味しかった。
廚菓子くろぎ(くりやかし くろぎ)

【信濃町】君の名は。のラストシーン(ネタバレあり)

2016年09月19日 22時43分31秒 | 東京


「君の名は。」の映画を見る前から、どこかで見たことのある風景だと思っていた。はて?どこで見たのだろう?でも六本木ヒルズが見える場所って限られてるし、、、映画を見るに至った理由の一つに。この場所を知りたいという想いもあった。

並走する通勤電車の窓越しに見えた「君」の姿。その通勤電車はきっとオレンジの中央快速線とイエローの総武緩行線の電車で、「君」姿を見失ったトンネルは赤坂離宮の真下を通るあのトンネルのはず。そこから逆算すると彼らが降りたのは四ツ谷駅か信濃町駅。どっちの駅で降りても、このスポットに至るにはかなり無理があるが、まあ細かいことは置いておいて。。。



そのスポットに至る直前に「須賀神社」の石碑が0.5秒にも満たない1シーンとして挿入される。『もしや、』と思った刹那、眼前に現れたのはこの階段である。



ちなみにこれらの写真は、映画で登場するシーンとはつゆ知らず、今年の5月に「東京の高低差」を肌で感じるべく、ぶらぶら歩きをしていた時に立ち寄った神社なのである。そんなわけで映画のカットとピッタリの絵は残念ながら撮ってはいない。



この土地がどういうカタチをした高低差をなしているのかは、また近いうちにアップしたいと思う。



それにしても、最近は「聖地巡礼」と言ってアニメに使われたスポットへのお礼参りが過熱しているのだという。そもそも、これらの行為に「聖地」という言葉も「巡礼」という言葉も用いることさえ滑稽であると思うのだ。



ともあれ、映画化をするにあたり、このスポットが選ばれ、そのスポットに自分も同じく魅了されていたということがこの映画を見てのいちばんの感動であった。ちなみに、このスポットからは六本木ヒルズも東京タワーも見えない。これは新海氏の「近景はリアルに、遠景はフィクションで」という常套手段なのだとか。まあそれも良いかもね。

【中野】駅前ロータリー

2016年09月19日 13時17分44秒 | 東京


左手前のテールランプが最後尾、正面の緑のタクシーがこのロータリーを巡る列の先頭で、駅南庇の列に進める権利を持つ立ち位置になってる。たまーに、この周回軌道が二重になっていることがあるが、どこが最後尾でどこに周回の切り替わりがあるのか未だ持って理解ができないままでいる。恐るべし東京。

二重になるとバスの出入りの妨げになって邪魔なんだよなぁ。。。