まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

変貌都市・梅田【3】~JR大阪駅11番ホーム~

2009年11月21日 01時57分15秒 | 都市

 

新大阪方面の端。10番ホームから11番ホーム方面を望む。画面中央左手に見える鉄骨階段についてはまた他の会にて触れることにしよう。

 

 

新生11番ホームは新北ビルの一部として建設途上にあるので供用開始はしばらく先である。なので、黄色い柵を設け、現場の工事作業員が誤って営業線路内に立ち入ることを防止している。

 

 

10番ホームの屋根。青白い部分の曲面が中途半端な弧を描いてい止まっているのは、そこから右側の部分には新北ビル上階のテラス部分がオーバーハングして迫ってきているからである。

 

 

上から見るとこんな感じである。

 

 

手前の白い部分は、開業時には北口にある巨大吹き抜けアトリウムスペースと一体の空間を形成するためのガラス窓になると思われる。

 

 

神戸方面の端付近まで歩く。ここから先は既存ホームの再利用である。

 

 

ホーム屋根と駅ビルとの関係が今一つなんだけど、これはビル完成後にもう少し上手いこと仕上げるのかな?ちなみに新ビル側にちらっと見えている屋外階段についても、また後日の会にて触れようと思う。

 

 

新北ビルの外装はかなり出来上がっている感がある。ホーム屋根直上付近のガラス張りのところはカフェテラスでもできそうな感じであるがどうだろう?ちなみに11番ホームの左手奥に、旧11番ホームが見える。いずれは解体撤去するのだろうけど、今はそのままホッタラカシになっている。

 

 

将来、11番ホームの供用が開始されたあかつきには、仮設床で増設されている9番ホームの一部が撤去され、隣のホームである8番ホームが増床する予定になっている。そうなれば中央に見える中途半端な凸形の8番ホームの屋根は、シンメトリーな△屋根になるのである。

 

良かったらポチっとね → 

 


変貌都市・梅田【2】~阪急梅田コンコース~

2009年11月21日 01時01分16秒 | 都市

 

現在、建て替え工事の第2期目に突入した阪急百貨店の地上コンコースである。

 

 

頭上の化粧材が剥がされコンクリート躯体が剥きだされたまま曝されている。

 

 

そして、仮設で組まれた鉄骨の構造材に仮設の壁装材と床が組まれる。

 

 

いずれその仮設の部分は通路全体を覆い隠し、

 

 

通路を残したまま、その上部や壁の向こうで本格的な解体工事を始めるのだろうね。

 

 

そんな今のここは、ちょっぴり不思議な空間だなあと思う。

 

良かったらポチっとね → 

 


変貌都市・梅田【1】~JR大阪駅の大屋根~

2009年11月16日 22時33分03秒 | 都市

 

最近、梅田に出る機会がめっきりと減り、たまに出るとその変貌ぶりに驚かされる。日々の変化を目の当たりにできないのは残念である。その反動かどうか先日、久々に梅田に出たときに半日費やして方々を彷徨い歩き写真を撮りまくったので、これから何回かにわけ「変貌都市・梅田」と題した不定期シリーズをしてみようと思う。

さしあたって今回は、アクティ大阪の展望室より新北ビルを望んでみよう。

 

 

展望室から真下を見下ろすと、自由通路の上に足場が組まれているのがわかる。

 

 

斜め横から見るとよくわかるのだけれど、大屋根を組むための足場になっているようである。この足場を利用して組み立てられた大屋根の部分は左右にスライドされ、またこの同じ足場で組み立てられ、それを繰り返すことで大きな幅の屋根を形成させる計画であるらしい。

 

 

オフィス棟部分も着々とカーテンウォールが貼られているのがわかる。現在21階の途中を貼っているところである。中央右手のクレーンの両脇に、大屋根のトラス材が置かれている。ちょっとわかりにくいので、下に拡大写真を載せてみる。

 

 

 工場で組み立てられたある程度の大きさの鋼材を外部からクレーンで吊り揚げ、

 

 

屋上広場で調整などを行ったうえで、自由通路にあるクレーンと屋上にあるクレーンとの連係プレーによって大屋根が架けられるのだろうと思う。

 

 

そして、自由通路と平行に新北ビル~アクティ大阪を渡る両翼は大屋根部分の上部の雨掛かりを抑制する働きだけでなく、

 

 

 

実は配管設備の渡りを兼ねていたりするのである。

 

 

着々と工程が組まれ変貌を遂げる梅田。できれば期間を開けないで連載していきたいものである。

 

良かったらポチっとね → 

 


映画「沈まぬ太陽」を見た!

2009年11月15日 22時30分24秒 | おすすめ

 

山崎豊子さん原作の映画「沈まぬ太陽」を見てきた。3時間半近くに及ぶ長編なので途中で10分間の休憩が入るだけあって、とても長い映画だった。久々に首の疲れる映画だった。

山崎さんの小説は一度も見たことがなく、この「沈まぬ太陽」も「白い巨塔」も「大地の子」も「華麗なる一族も」と一緒で己のビジュアルイメージがないままに映像として初めて接する作品なのである。劇場内は明らかに観客の年齢層は高く、右を向いても左を向いてもおばちゃんとおっちゃんばかりだった。

映画の感想は一言でいえば「昭和のクリエイターが作った作品だった」と言ったところか。しかしそれは、映画「三丁目の夕日」のように精巧なCG画で当時の世界を再現したということではなく、またTBSドラマ「華麗なる一族」のように昭和の街並みを巨大なセットで立ち上げたということでもなく、なんというか、映像の作りこみ方というか息遣いが「昭和」なのである。これは、角川映画からなのかもしれないなあとも思った。

劇中2回ほど泣かされた。涙が溢れてきてスクリーンが滲んで歪んだ。周りでも鼻をすすりあげる音が何度も聞こえてきたが、我ながら涙もろくなったような気がする。

世相的にはなかなかタイムリーな話題でもあるし、昭和に起こった未曾有の大事故をモデルに描かれてもいるし、なかななか骨太の作品であるので、ちょっとおすすめしてみたい映画である。ちなみに、土日はかなり盛況のようで、午前中に劇場に足を運んでも午後からの席がなかなか押さえづらいことになっているので要注意である。

 

良かったらポチっとね → 

 


【NHKスペシャル 証言ドキュメント 永田町・権力の興亡】を見た!

2009年11月04日 19時56分44秒 | おすすめ
第1回 1993~1995政権交代” 誕生と崩壊の舞台裏
第2回 1996~2000漂流5年 “数”をめぐる攻防
第3回 2001~2009小泉 そして 小沢 “民意”をめぐる攻防

久々にずしり感のあるドキュメンタリーだった。
1993年といえば、学生の時分である。『細川政権』という言葉は知っていても、それが今日までの長い潮流のどんな意味があるのかを知らずにいた。同じように、かつて小沢一郎という人が自民党にいたことも、新進党や自由党にいたことも知ってはいるが、それがどのような巡り合わせで民主党に身を置いているのかを理解しようとはしなかった。今更、難しい本や日々の新聞の政治欄を読んだところで、体系的に当時を知ることは相当の労力が要るが、この番組を見ればある一面から捉えた政権交代劇を観賞することができる。

ただ、問題なのは、この番組は今回の政権交代がなければ作製もされなければ放映もされなかったわけで、必ずしもドキュメンタリーが真実を語っているとも言い切れないこともまた真実一つなのだ。そういうことを改めて考えるきっかけにもなったので、ここに書き留めておく。

2005年に書いた少し古い記事だけれども、興味のある人はどうぞ → 『ドキュメンタリーは嘘をつく』という本

そして、この3夜連続の番組に流れていた楽曲がかなりカッコイイのだ。映像を見ていてグッと胸に訴えかける美しさのあるメロディライン、そして、勢力争いの緊張感を高揚させる低音のダイナミックなリズム・・・もしや、これを作曲している人は・・・と思い、エンドタイトルに目をやると、やはり川井憲次氏であった。沸騰都市のサントラと合わせて音源を購入したいと切に感じる今日この頃である。きっと沸騰都市の音楽の出来がいいので今回のドキュメントのサントラも川井氏に発注したのではないかと勝手に思っているのだが、真相はいかに?それにしても、たった3回ものの連続シリーズに川井憲次氏の楽曲を持ってくるなんて、かなり気合の入った番組作りをしているなあと思った。



もし良かったらポチっと→人気blogランキングへ