11月21日。水曜日。
『聖マリアの奉献 記念日』
543年11月21日。エルサレムで新しいマリア聖堂の献堂式が行われた。
それ以来、毎年。
1475年目の今日の11月21日。無原罪の御宿りのときから恵みに満たされたマリアが、
聖霊の働きによって、
子どものときから自分自身を神にささげたことを祝うのである。
『毎日の読書』より。
今日は、聖マリア様がその生涯を神にささげたことを、記念する日です。
今日。
私たちは、『聖マリアの生涯』を振り返ってみることで、聖マリア様を記念することにいたしましょう。
・・・聖マリアを通して示された神の恵みをたたえ、神に感謝をささげることにいたしましょう。
まずは。
マリア様の誕生
旧約の時代。『聖マリアの使命』は、旧約時代の聖女たちの使命によって、準備されていました。
①『イブ』:『悪魔に打ち勝つ子孫の約束』と『生きとし生けるものの母となる約束』とを受けます。
②『サラ』:高齢にもかかわらず、『永遠に続く子孫』となる一人の息子を宿します。
③~サムエルの母ハンナ。デボラ。ルツ。ユディト。エステル。他多くの女性が選ばれます。
あらゆる人間的な期待に反して、神はご自分の約束に対する忠実さを示すために、
無力で、弱者とみなされていた女性を選ばれたのです。
新約の時代。 ついに、聖マリア・すなわち卓越したシオンの娘と共に、
旧約の『約束に対する長い希望の時期』が終わり、
時が満ちて、『新しい計営:救いの営み』が始まったのです。
『アレルヤ、アレルヤ。
あなたがたを世から選んだのは、あなたがたは行って実を結び、その実が残るためである。
アレルヤ、アレルヤ。』
ヨハネ福音書15-16
次に。
マリアの無原罪の御宿り
神は、マリアに、救い主の母となるために、『これほどの任務にふさわしい賜物』を与えました。
天使ガブリエルはお告げの時に、『恵まれた方』 とあいさつをします。
『受胎告知』 ミケランジェロ作品
マリアは、使命を告げられて、これに信仰によって自由に同意できるには、
『神の恵み』に満たされていなければなりませんでした。
神の『恵みに満たされた』マリアが、その母の胎内に懐妊された瞬間からあがなわれていたのです。
聖マリアは、ご自分の母の胎内に誕生の瞬間から、『無原罪の存在』であられたのです。
『人類の救い主キリスト・イエスの功績を考慮して、
処女マリアは、全能の神の特別な恩恵と特典によって、
その懐胎の最初の瞬間において、原罪のすべての汚れから、前もって保護されていました。』
1854年。教皇ピオ6世の『無原罪の宿り』の教義より。
次に。
マリアの懐妊と出産
神のお告げを信じ、御言葉を受け入れたおとめマリアは、救い主の母となりました。
『神の計画の中で、おとめのままで母となられたマリア』
『恵みあふれるおとめマリアから、永遠の父のひとり子がお生まれになった。
『なんと幸いなことでしょう、あなたを宿した胎、あなたが吸った乳房は。』
ルカ福音書11-27
神は、なぜ? 救いの計画の中で、御子がおとめから生まれるように定められたのでしょう?
マリアの処女性は、『神のみが御子を受肉させてくださった』、そのことを示すのです。
イエスの父は神だけです。
イエスは、人性を取ったからといって、決して御父から離れることはありませんでした。
神性においては本性上御父の御子であり、人性においては本性上その母の子ですが、
二つの本姓においてまさしく神の御子なのです。
イエスが、聖霊によっておとめマリアの胎内に宿られたのは、
新しい創造を始める『新しいアダム』だからです。
『最初の人は土ででき、地に属する者であり、第二の人は天に属する者です。』コリントⅠ 15-47
新しいアダムであるイエスは、
処女懐胎で生まれることによって、信仰により聖霊において神の子とされる人々の新しい誕生の発端となられます。
マリアは、
処女性のしるしである少しも疑いも曇りもない信仰と神のみ旨への純粋な奉献を備えている、
・・・という意味で、処女です。
そして。
御子の十字架の下での母マリア
マリアは、十字架の下で、『イエスの最後の言葉』を受けます。
キリストは、ご自分の生涯を自らのためではなく、わしたちのために生きられました。
キリストは、その死の後「御父のもと」で、わたしたちの弁護者であり、
「常に生きていて」、わたしたちのために「執り成して」おられます。
マリアは、『キリストの最後の言葉』を受け、
キリストによって新しく生まれる『すべての人の母』となりました。
そして。
イエスの死後。
マリアは教会の母となる
マリアは、イエスの約束された聖霊を待つ間、使徒たちと祈り、
『祈る教会』を示しました。
『聖霊降臨』 エル・グレコ作品
マリアは、『教会の象徴』であり、
それを完璧に実現しているという意味で、処女でもあり、母でもあります。
教会は、信仰をもって受け入れた神の言葉を通して、自らもまた母となります。
教会は、宣教と洗礼をもって、聖霊によって懐胎させらて神から生まれた子供たちを、『新しい不死の生命』に生むからです。
最後に。
我が子イエス同様に。イエスの元に。
マリアの被昇天
天の栄光に上げられたマリアは、
旅する教会を、母の愛をもって見守り、
神の国の完成まで、私たちを導かれます。
しあわせな方、聖マリア、代々、天地を支配される王が、あなたからお生まれになった。
『今日の拝領祈願』
『喜びの源である神よ、救いの秘跡に強められて祈ります。
御ひとり子の母マリアを祝ったわたしたちが恵みに満たされ、救いの喜びを祝うことができますように。』
以上。『聖マリア様の生涯』の振り返りでした。
マリア様に感謝! 神に感謝!
以上。『カトリック教会のカテキズム』より一部より抜粋。
皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
皆様の母上様はお元気ですか?
ご健全でも、もうすでにお別れしていても、母の記念日を祝って、母への感謝を表したいものですね。 お元気で!