久しぶりにオリーブオイルソムリエ協会の試飲会へ。
今回はスペインを代表する品種、アルベキーナのみを使ったオリーブオイルの飲み比べ。
はじめの3種類はスペイン産のオリーブを使ったもの。そのうち2つは同じ産地で収穫され同一のDOPに認定されているのに、なぜか味や香りの強さが違う。聞いてみると、生産者が農産物一般を扱う協同組合が製造したものとオリーブオイル専門の会社の製品とのこと。やはり収穫の仕方や選別、絞り方などどれだけ丁寧に作られているかで味わいも変わるようである。
もうひとつはスペインの中でも山地で収穫されたオリーブを使っていて、その特徴として辛味や青みが強く出ている。
残りの2つはアメリカ・カリフォルニアで製造されたアルベキーナ種のオリーブオイル。2つとも明らかにバターのようなクリーミーな味わいがあって、これがアルベキーナ種のオリーブオイルとは思えないほど。やはりどちらも土壌の違いなのであろう。そのうち1つは大規模生産を行っている工場で製造されたもので、すべて機械化された工程によって生産されているとのこと。
使い方としては、生でサラダや魚、肉などにかけていただくのであれば、スペイン産のものの方が美味しいのは明らか。ただアメリカ産もパンにつけたり、チーズなどと一緒に乳製品のように使う場合にはバターの風味もあって相性がよさそうである。
まだまだ深いオリーブオイルの世界。また試飲会に参加して、いろいろと研鑽を積んでいきたい。