la mia dolce vita

おべんきょう・ワイン・パン・お菓子・旅・・・などなど

お手軽でエレガントなオーストラリアの1本

2009-02-24 12:58:42 | vino (わいん)

今回のGinzaワインマーケットでは、ニューワールドのおすすめワインが
たくさんあって目移りしてしまうほどだったたけれど、
中でも、これはいいかも!と思ったのは、南オーストラリア州
アデレード地区で造られるショー・アンド・スミスのシラーズ2006。

フライング・ワインメーカーとして活躍するマーティン・ショウと、
その従兄弟で、オーストラリア人として初めてマスター・オブ・ワインに
合格したというマイケル・ヒル・スミスが1989年に設立したこのワイナリー。

アデレードヒルズで育ったぶどうだけを使っており、
今までにも数々の賞を取っているということで、
どんな味わいなのか期待を胸にテイスティングしてみる。

なるほど、モダン・シラーズと呼ばれるだけあって、
クラシックなヘビー&パワフルなオーストラリアのシラーズと違って、
濃い凝縮した甘い香りを保ちながらも、飲んでみるとすっきりとした
口当たりのよいエレガントなミディアムボディで、
これなら醤油などを使った日本食との相性もかなり良さそう。

しかも、なぜかまだ価格は他のシラーズと比べてもかなりお安い
3000円台とのことなので、これは是非、何本か仕入れて
いろいろなお料理と合わせてみたいと思った1本。

願わくは、このまま隠れた人気ワイン(?)として
お手軽な価格のままであって欲しいものである。

「グランジ」をテイスティング

2009-02-19 16:48:13 | vino (わいん)

18日(水)から始まった銀座松屋でのGinzaワインマーケット。
ニューワールドのワインをチケット制で試飲できるというので、
リストを片手にお目当てのワインをテイスティングしていく。

最初に飲んだのは、オーストラリアワインで
最高の評価を受けるとも言われる「グランジ」。
BINシリーズやクヌンガ・ヒルなどを生産する、
オーストラリアワインの”老舗”、ペンフォールドのフラッグシップワインである。

以前、参加したペンフォールドのセミナーでも、
さすがにグランジまでは出していただけなかったので、
今回、まだまだ若いヴィンテージ、とは思いつつも、
テイスティングに出ていた2002のグランジを頼んでみた。

ボトルが温度が低めのセラーに置いてあったようで、
しかも開けたてということもあって、
はじめは少し閉じた印象だったけれど、
色は濃い紫がかったルビー色で、若々しく果実味が豊富な印象。
粘性も高く、グラスの内側にくっきりと脚が見える。

少しずつ温度が上っていくにつれ、
完熟した果実や、リコリスやスパイス、ハーブなどがあいまった
複雑で芳醇な香りがグラスから立ち上ってくる。

ゆっくりと口に含むと、まずたっぷりと果実味が、
そしてその後になめらかな酸とタンニンが広がり、
非常にボリューム感のある味わい。

基本的には、シラーズ100%(2002のヴィンテージはシラーズ99%、
カベルネ・ソーヴィニヨン1%)で作られるこのグランジ。
厚みがありながらも、しっかりしたストラクチャーで
酸やタンニンとのバランスも良い。

残念ながら、今はまだ若くてその潜在的な力が発揮されていないけれど、
熟成してその本来の力を発揮したらどうなるのかと考えると、とても楽しみ。

もしお財布とセラーに余裕があれば、1本買ってセラーに入れ、
時とともにゆっくりと熟成していくのを眺めてみたいと思う。

明治神宮とブルゴーニュワイン

2009-02-11 02:32:02 | diario (にっき)

明治神宮の参道は緑の森に囲まれて、吸う空気さえも気持ちよい。
しばらく訪れていなかったこの道を久しぶりに歩いて見つけたのが
参道脇に並んだワイン樽の数々。

かなりの数のワイン樽には、ルロワ、ルフレーヴ、ポンソなど
名だたるブルゴーニュワインのドメーヌが名前を連ねており、
見ていくと何とあのDRCの名前も!

説明を見ると、明治天皇も葡萄酒を好んで飲まれたこともあり、
ブルゴーニュ東京事務所の佐多代表の呼びかけによって献納された
ワイン樽とのこと。

しかし、いくら献納とはいえ、この場所に雨ざらしでずっと置いておくには
あまりにもったいないワインばかり。

などと、俗っぽいことを考えてしまった、久しぶりの明治神宮参り。
もう少し暖かくなったら、またあのワイン樽を拝みに、ではなくて…、
すがすがしい空気を、そして神宮の緑を感じに行ってみたいものである。

テタンジェとショコラのマリアージュ

2009-02-06 12:39:16 | vino (わいん)

大丸・東京店のショコラプロムナードで行われた
「神の雫」原作者トークショーに参加した。

トークショーと言っても、もちろん話を聴くだけではなく、
テタンジェのシャンパーニュと出店ブランドのショコラを合わせて
マリアージュをたのしむというもの。

原作者の亜樹直氏(姉&弟)と一緒に、日本リカーの本間敦氏
(「神の雫」では本間長介氏)も登場して、
司会およびシャンパーニュの説明を行う。

まずはじめに、ブリュット・レゼルヴとミッシェル・ショーダン
ビター・ショコラ、マシャラの組み合わせ。
シャンパーニュのエレガントでフレッシュな味わいと
カカオ80%の苦味を含んだショコラの香りが良いバランスとなって
口の中に広がる。

次にキュヴェ・プレスティージュ・ロゼとメゾン・ドゥ・イッテー
トリュフ・オー・ショコラのマリアージュ。
チェリーなどのフルーティーな香りのロゼと、
トリュフのねっとりした甘さがうまくまとまってこれもなかなか良い。

できれば、トリュフは少し室温で置いて、とろける口当たりのものを
合わせると、よりロゼのふんわりした雰囲気が感じられる、とのこと。

最後にノクターン・セックとセルジュ・アレクサンドル
フュイティーン・ノアールを合わせる。

ノクターンはセックの名の通り、ほのかな甘みのある味わい。
4年間以上の熟成を経て造られた、ドライフルーツや酵母の香りが
かなり強く上がってくるので、もちろんマリアージュなしで
そのままじっくり味わうことも十分にできる。

今回合わせたフュイティーン・ノワールは、
中にさくさくしたパイフレークとアーモンドペーストを詰めた
ボンボンショコラで、そのジャンドゥイア(ヘーゼルナッツペーストを
練り込んだ北イタリアのショコラ)のような濃厚な口あたりが
ノクターンの個性に負けないバランスを生み出す。

3つとも、なるほどと思えるマリアージュで、ヴァレンタインを前に
ショコラだけではなく、シャンパーニュもいろいろな味わいのものを
合わせてみたくなった。

Vin Jauneとショコラのマリアージュ

2009-02-03 01:57:15 | vino (わいん)

サロン・デュ・ショコラ/東京のショコラバーでは
出店ブランドのボンボンショコラから好きなものを選び、
ドリンクと一緒にデギュスタシオン出来るようになっていた。

入ってメニューを見ると、ドリンクにヴァン・ジョーヌがある。
これは面白いと思ってさっそく注文してみる。

フランス・ジュラ地方で、サヴァニャン種のぶどうから作られる
酒精強化ワインで、熟成中に表面に出来る産膜酵母の働きにより、
シェリー酒のような香りや、クルミやアーモンドなどの味わいが生まれる。

このところ、このヴァン・ジョーヌの代表格、シャトー・シャロンを
飲んだり、ヴァン・ジョーヌを使った郷土料理、
コック・オ・ヴァン・ジョーヌをいただく機会があり、
そのドライで濃厚な味わいにけっこうはまっていたので、
今回も楽しみにボンボンショコラと一緒にいただく。

ジュラ地方・アルボワで作られたこのヴァン・ジョーヌ、
そのまま飲んでもナッティーな香りと辛口の味わいがとても美味しい。

そのあと、一緒に頼んだボンボンショコラと合わせてみる。
するとプラリネやガナッシュなど、濃厚な甘さのショコラに
苦味ときりりとした厚みが加わって、上品な味わいが楽しめる。

ヴァレンタインにも、甘いショコラをそのままいただくのもいいけれど、
こんな大人のマリアージュを楽しんでみるのも良いかも。