la mia dolce vita

おべんきょう・ワイン・パン・お菓子・旅・・・などなど

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ミューザ川崎で

2014-06-04 18:55:55 | arte (あーと)


初めてミューザ川崎シンフォニーホールへ。

ちょっと遠いかとも思ったのだけれど、それでも足を運びたかったので、仕事を終えて駆けつけた。

小澤征爾が指揮するというだけで、嬉しい気持ちとともに安堵感がこみ上げてくる。

ここ数年体調を崩し、指揮ができないことが多かったマエストロ。

ボストン交響楽団、新日本フィル時代から聴いてきた馴染み深いあの指揮が懐かしくて、とにかく行きたかった今回の演奏会。

しかも今回振るのはベートーベンの交響曲第7番。

実は生の演奏でこの曲を聴くのは初めてだったので、どんな表現でこの曲を奏でてくれるのか、とても楽しみな気持ちで会場に入る。

指揮者なしの第一部が終わって第二部の幕開け。

かなり細身になったマエストロは楽団員と一緒に拍手の中を登場。

用意された椅子で少し休んだあと、立ち上がって指揮をはじめた。

腕を細かく振り、身振りをまじえながら巧みに音を操り、繊細な音を奏でていく。

昔のような力強さはないけれど、こんな7番があるのか、と思わせる小澤ならではの指揮。

楽章の合間には椅子に座り、呼吸を整えながらも力を振り絞り、最後まで振り切ったマエストロ。

観客はただただ静寂の中、その音に聞き入り、あっという間に終わってしまったその演奏。

今日もまたその音に酔わされ、また再会できることを切望する夜となった。

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リンカーンの真実

2013-05-03 14:30:31 | arte (あーと)

先日、日本でも封切りになった映画「リンカーン」。

学生時代にリンカーンを研究テーマにしていたこともあって、どんなことが描かれているのか興味があって、さっそく観に行ってきた。

スピルバーグが監督ということで、エンターテイメント性の高い作品かと思っていたが、実際に観てみると、一般に言われている英雄的イメージからはかけ離れた、もっとドロドロした裏側をしっかり描いた作品で、政治工作を行うしたたかな政治家、そして家庭に問題を抱えた一人の人間というリンカーンの新たな姿を観ることができる貴重な一本。

長い映画なので、全編面白く作られているとは言えないけれど、より真実に近いリンカーンを知りたい方にはお薦めの作品かと。

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ジョルジュ・ルオー展

2012-06-21 17:45:23 | arte (あーと)

パナソニック汐留ミュージアムで行われている「ジョルジュ・ルオー 名画の謎」に行ってきた。

タイトルにもある通り、今回はルオーの絵に関する謎を解く、ということが主題。

絵を担当する学芸員が行ったスライド・トークも聴きに行ったけれど、実は絵がキャンバスではなくこんな素材に描かれていたとか、絵を詳細に観察するとこんな下絵が見えてくる、など、主に新しく発見された事実の発表、といった内容。

でもルオーの絵の魅力は、どんな描き方をしようがどんな素材を使おうが、その色と構図、そして描かれたテーマに尽きるのではないかと思う。

やはり絵をじっと見て、彼の世界に入り込んではじめて、その絵が少しわかってくるのではないだろうか。

そう思って、あまり先入観を持たずに絵に集中して観てきたつもりだけれど、まだまだ彼の絵は奥が深い。

ただ、今回有難かったのは、パナソニックがその最先端の照明技術を使って、いくつかの絵にあてるライトを工夫し、これまで通常の美術館で使われていた照明との色の違いを、絵の横に設けたスイッチを操作することによって、観る側にわからせるようにしてくれたこと。

今までどれほど色が生かされていない照明の元で絵を鑑賞していたのかとちょっと愕然。

この技術は、ぜひ他の美術館でも取り入れていただきたいものである。

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イタリア建築界巨匠の手にかかると

2012-06-14 18:35:53 | arte (あーと)

イタリア文化会館で行われた、イタリア人建築家&工業デザイナー、アンジェロ・マンジャロッティの展覧会と記念講演会。

今も現役ながら、91歳の巨匠はさすがに来日がかなわず、マンジャロッティスタジオに関わった人々が来場し、彼の哲学について講演と座談会を行った。

素材とフォルムの組み合わせが実に見事な彼の作品にはファンも多く、会場は建築やデザイン関係者でほぼ満員。業界における人気の高さに驚いた。

講演会のあと、彼の作品のいくつかを展示した展覧会を観る。

これまで工業デザインにはそれほど興味を持ってはいなかったのだけれど、カトラリーやピッチャー、カップやグラスなど生活に密着した作品もたくさんあって、その一つ一つを見ていくと、美しいフォルムだけではなく使いやすいようにデザインされている。

彼の手にかかるとオリーブオイルボトルもこんな風に。

ぜひ極上のオリーブオイルを入れて食卓で使ってみたい、と思わせる素敵な作品。

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サラの鍵

2012-06-03 19:22:13 | arte (あーと)

もう1本は、ナチ占領下のフランスで起こったヴェルディヴ事件を扱ったフランス映画「サラの鍵」。

フランスに住んでいたユダヤ人達が、フランスによって一斉検挙され、ヴェルディヴ(冬季競輪場)に監禁されたあと収容所に連行されていったという、フランスの闇の部分を描いたこの作品。

こちらはあるユダヤ人の少女と、現代を生きるアメリカ人の女性ジャーナリストの目を通して、隠されていた事実が徐々に明らかになっていくドラマとなっている。

しかしこの作品も哀しい。こちらはドラマチックな展開で、胸を締め付けられるような悲惨な場面も多く出てくるので非常に観る体力の必要な映画だけれど、こちらも最後には希望が生まれ、引き継がれていくというエンディング。

哀しいけれど、最後に優しく、そして強くなれる作品。こちらも是非ご覧いただきたい。

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やがて来たる者へ

2012-06-01 18:18:03 | arte (あーと)

先日、戦争をテーマにした映画を2本続けて観て来たが、内容、テーマともに忘れ得ない作品だったので是非紹介しておきたい。

はじめに観たのが「やがて来たる者へ」。 これは第二次世界大戦中、北イタリアで起きた「マルザボットの虐殺」を題材にしたイタリア映画。

ドイツ軍とイタリアのファシスト、そしてパルチザンの狭間で苦悩し、生活を奪われ、そして最後には命をも奪われていく村の人々を、ある少女の視点で静かに捉えている。

普段なら何事もなく静かに毎日をおくっている人々が、戦争という暗い波にじわじわと飲まれていく様子が切ない。

映画のはじめからずっと重苦しい空気が漂う作品ではあるけれど、すべてが終わったあとのエンディングには、それでも何とかかすかな希望を持つことができるかもしれない、と思わせてくれるのがまだ救いかもしれない。

戦争の、そしてその戦争に翻弄されてきた人々の歴史を知る上で是非観ていただきたい1本。

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ジャクソン・ポロック展

2012-03-26 17:10:30 | arte (あーと)

アメリカ・ワイオミング州生まれ。カリフォルニアなどを転々としたあとニューヨークに移り、絵の具やペンキをキャンバスにたらして描く「ドリッピング」や「ポアリング」などの技法でアメリカにおける前衛芸術を牽引し、その一方でアルコール依存症をかかえ、飲酒運転による自動車事故で44歳の若さで亡くなったジャクソン・ポロック。

その絵画ははじめ、点や線が絡み合う幾何学模様のようにしか見えないのだけれど、ビデオで彼が絵を完成させていく映像を見ていくうちに、絵画自体が彼の持っている世界のイメージである気がしてくる。

その人生も、画法と同様紆余曲折を重ねて、あっという間に時代を駆け抜けて行ってしまったポロック。

いかにもアメリカの「開拓者」らしい彼の絵に、時間を忘れて入り込んでしまった週末の午後。

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夢二と大正モダンの時代

2012-03-22 21:38:24 | arte (あーと)


文京区弥生にある「夢二美術館」で彼の絵やデザイン、また同世代の作家の作品を観た。

彼の描く美人画もおもむきがあり良かったけれど、今回面白かったのが当時の文化や風俗。

日本にとって戦前の良き時代と言われるだけあり、雑誌やファッション、娯楽や文芸など、今の時代と同じように新しい文化が次々と生まれ、それを人々がはぐくみ、楽しんでいたことがよくわかる。

この時代の色使いやデザインなど、今見てもとても勉強になることが多いので、他の美術館にもまた観に行ってみたいと思う。

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50/50

2012-03-07 18:22:44 | arte (あーと)

先日観た映画「50/50 フィフティ・フィフティ」。

2本立てで、どちらもガンを扱った映画だったので、観るまではちょっと気が重かったのだけれど、この20代の若者(?)がある日ガンと宣告される映画は、闘病や苦しさというよりも、いかに普通に生活しているかを描いた今までにあまりないタイプの作品。

どちらかというとコメディーなタッチで描かれていて、「普通に」笑える映画になっている。

映画を観たあとも何だかさわやかな気分で、なかなか良い作品。

実は脚本家の実際の話がベースになっているということで、ストーリーも極めて自然な感じが出ている。

大作や話題の映画もいいけれど、たまにはこんな自然な雰囲気の映画も良いかも。

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江戸の粋ー歌川国芳展

2012-02-07 00:32:21 | arte (あーと)

六本木ヒルズの森アートギャラリーで今週末まで開催されている「歌川国芳展」。

江戸時代の末期、幕末に向かう混乱期にも関わらず、何でもありの戯画や武者絵など、時代を逆手に取って走り抜けた寵児。

とにかく、そのファッションセンスから、人を驚かせる奇抜なセンスまで観客の目を釘付けにし、既に10万人がこの美術展を観にきたとのこと。

今回のイチオシは、新たに見つかった金魚の戯画。可愛くて自然と笑えて、何とも楽しい一枚。

ご興味があれば2月12日まで開催中なのでお急ぎを。ただし、チケット売り場から会場まで大混雑なので、覚悟の上で。

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ビュフェの絵を観に三島へ

2011-07-11 17:31:34 | arte (あーと)

先日、あるギャラリーに飾られていたリトグラフから目が離せなくなり、そのまま衝動買いとなってしまった。

その絵を描いたのが20世紀フランスの画家、ベルナール・ビュフェ。

これまでにも都内で何度か美術展で観ていたのだけれど、こうなるとやはり彼の作品を最も多く所蔵する三島の「ベルナール・ビュフェ美術館」にどうしても行ってみたくなる。

聞けば7月10日(日)は彼の誕生日で、美術館の入館料が無料になるとのこと。

特に無料だからということでもなかったのだけれど、彼の誕生日に美術館を訪れるのもいいのでは、と三島まで出かけることにする。

新幹線で三島まで行き、駅からの送迎シャトルバスで「クレマチスの丘」へ。

「クレマチスの丘」には、その名の通りクレマチスの咲き乱れる「クレマチスガーデン」や「ヴァンジ彫刻庭園美術館」、「井上靖文学館」や「IZU PHOTO MUSEUM」など見所もたくさんあるけれど、今回はビュフェの絵が目的なのでまっすぐ彼の美術館へ。

駿河銀行の頭取・および会長を務めた岡野喜一郎氏が1973年に創設したこのベルナール・ビュフェ美術館には、まだ元気に活躍していたビュフェ本人も何度か訪れており、そのビュフェが1999年に自ら命を絶った原因も、もちろん病気など身体のこともありながら、もう一つには最大の後援者であった岡野氏が亡くなって落胆したこともあるとされる。

その世界に誇る「ベルナール・ビュフェ美術館」に足を踏み入れ、彼の作品群の力強さと個性に圧倒される。

黒く縁取られた人物や静物の油絵、銅板画、リトグラフ。

そしてフランソワーズ・サガンやジャン・コクトーの作品のために描いた挿絵など、どれも忘れがたい強烈な印象が感じられ、その場を去りがたい気分になる。

併設するカフェではブルターニュのガレット/クレープやシードルを楽しむこともでき、その後また美術館に再入場して作品をくまなく観て回る。

また常設展に加えて企画展では、広重から現代作家までが描く「東海道五十三次」の展示もあり、こちらも時代ごとに描かれているものが違っていて、それを発見していくのが面白い。

結局夕方まで美術館を堪能し、ビュフェの世界にどっぷり浸かった日曜の午後。

目に焼きついたその印象が少し薄れてきた頃、また訪れてみたい美術館である。

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京橋のブリヂストン美術館へ

2010-11-06 02:52:09 | arte (あーと)

文化の日に出かけたのは、「セーヌ川に沿って-印象派と日本人画家たちの旅」が行われているブリヂストン美術館。

今年はもう既にかなりの数の印象派の美術展を観に行ったのだけれど、今回はセーヌ川に沿ってフランスの風景を辿るという展示で、しかも日本人画家が描いた作品も数多く出品されるとあり、彼らがフランスでどんな風景画を描いたのか、フランスの画家の絵とはどう違うのか、そんなところを観たくて行ってみた。

館内に入ると、会場は5つに分かれていて、パリの南東に位置するセーヌ上流とロワン河畔を描いた絵画に始まり、パリを経由してアルジャンドゥイユなどセーヌ・エ・オワーズ県を通り、芸術家村と言われたジヴェルニーから大西洋へと到るノルマンディー地方までと、絵画を観ながらセーヌ川を旅している気分が味わえる。

特にロワン河畔の絵画には、今年訪れたモレ・シュール・ロワンを描いたものも数点あり、なんだか懐かしいような気分になる。

そして、黒田清輝や梅原龍三郎など日本人画家の風景画も、筆のタッチや描き方はフランスの画家とは明らかに違う気がしたけれど、それでも今から100年も前に彼らがフランスに渡り、印象派画家とキャンバスを並べてフランスの風景を描いていたかと思うと、それだけで感慨深い。

そして絵画鑑賞に疲れたら、美術館と同じ建物に入っているミュージアムカフェへ。

ゆっくりと美味しいチーズケーキとカフェオレで一息つき、もう一度絵画を観て回ると、また新たな視点で鑑賞することが出来て、2度楽しめる。

またこの美術館は常設の絵画や彫刻作品も素晴らしいので、こちらも見逃さずに観てきていただきたい。

芸術の秋にぴったりの、ゆったりした休日の過ごし方。

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国立新美術館「陰影礼讃」

2010-10-14 17:09:02 | arte (あーと)

現在「ゴッホ展」も行われている国立新美術館。

でも今回見てきたのは5つの国立美術館が共同で開催している「陰影礼讃」。

収蔵している作品から「陰影」をテーマに展示するものを選び、足元や地面に落ちる人や物の「影」と、光がさえぎられた場所が薄暗く見える「陰」がそれぞれの作品の中でどのように表現されているのかを考える展示となっている。

選ばれた作品は年代も作者も描き方もさまざまで、そんな乱雑とも思えるような並べ方をしている作品群を「陰影」という観点から見つめてみると、今まで見えていなかった構図や作者の意図などが見えてきてとても興味深い。

作品を見終わって展示室を出ると、ガラス張りの壁を通して陽光が差し込んでいて、さまざまな物体に影を作り出しているのが見えて、ついじっと眺めてしまう。

ふだん、何気ない風景や情景の中にも映り込んでいる影と陰。ちょっとした小さな写真ぐらいであれば、いつか自分でも少し試してみようか、と思った次第。

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日生劇場「カエサル」を観る

2010-10-11 01:21:15 | arte (あーと)

普段あまり観劇に行くことはないのだけれど、イタリアものということで日生劇場で行われている「カエサル」を観に行った。

塩野七生原作の「ローマ人の物語」をもとにしたこの作品。共和制ローマの執政官ユリウス・カエサルが、ブルータスの刃に倒れるまでが描かれていて、松本幸四郎演じるカエサル以外にも、小澤征悦のブルータス、渡辺いっけいのキケロなど、大物俳優が脇を固めている。

内容や演劇としての評価は、いくつかあまり上手くいっていないのでは、というところも目についてしまったけれど、ローマ史を学ぶうえでは欠かすことのできないユリウス・カエサルの生涯と彼を巡るローマ人達の歴史。それを学ぶ上でも一度たどってみることは大事かもしれない。

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ドガの「エトワール」を観る

2010-09-20 21:00:46 | arte (あーと)

18日(土)から横浜美術館で始まった「ドガ展」を観てきた。

ドガといえば、バレリーナを題材にした絵を多く残している画家だけれど、中でも一番良く知られた「エトワール」が、今回日本に初めて来ると聞いたので、それだけは見逃せないと初日にさっそく足を運んだ。

開館前にもかかわらず会場前には既に100人以上の人が並んでおり、日本でのドガの人気の高さがわかる。

開館時間になり中に入ると、館内はパリのオルセー美術館にそっくりな造りで、何だかパリにドガの絵を観に来たような錯覚に陥る。

その2階部分を使って行われている今回の「ドガ展」。いくつかの展示室にテーマごとに並べられた絵画や彫刻作品の中には、印象派風の風景画や、親交のあったマネ夫妻を描いた作品など「こんな作品もあったのか」と思うような興味深い作品もたくさんあり、改めてドガの多彩な才能を見ることができる。

しかし、やはり圧巻は今回の目玉ともいえる「エトワール」。一枚だけ離れたところに展示されているこの絵画は、中心に描かれた踊り子の姿だけがスポットライトを浴びているように白く発光し、後方に描かれた人物との対比など、実に見事としか言いようのない美しい描き方で、何度見ても見飽きることがない。

そしてこの「ドガ展」だけではなく、実は常設展示の作品も素晴らしい。1階の展示室ではサルバドール・ダリやジョアン・ミロの素晴らしい絵画や彫刻作品なども観ることができるので、ぜひそちらも見逃さないようにしていただきたい。

それからこの横浜美術館、作品を観たあとはミュージアム・ショップも必見。美術関連の書籍やグッズなど買いたくなるものがたくさんあって楽しい。そのショップにあった「美術館の格付け」なる書籍によると、この横浜美術館は見事5つ星を獲得しているようなので、もし行かれる機会があれば、ぜひじっくり時間をかけて隅から隅まで楽しんでいただきたいと思う。

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